D-TOX
D-Tox
Eye See You
監督ジム・ギレスピー
『D-TOX』(ディー-トックス、国際題: D-Tox, 米国題: Eye See You)は、2002年のアメリカ映画。主演はシルヴェスター・スタローン。 アメリカの映画作品だが、本国アメリカでは2002年9月20日に限定劇場公開されたのみで、その後同年11月30日にDVDにてプレミアリリースされた。その他の国ではデンマークで同年1月4日に公開されたのを皮切りに、世界26カ国で上映されている[1]。世界各国では『D-TOX』、本国アメリカのみ『Eye See You』のタイトルがつけられた。 警官ばかりを狙う連続猟奇殺人犯と、シルヴェスター・スタローン演じる同僚・恋人を殺害されてしまい酒に溺れ心を病んだFBI捜査官との戦いを描く、ポリス・アクション作品である[2]と同時にサイコ・スリラー作品でもある[3]。 タイトルの「D-TOX」とは劇中で主人公が収容される法執行官専用の療養施設の名称[4]。 原作はハワード・スウィンドル FBIのジェイク・マロイ捜査官(シルベスター・スタローン)はシアトルで警官ばかりを狙う連続殺人事件を捜査していた。自宅で恋人メアリー(ディナ・メイヤー)に婚約を申し込もうとしていた夜、マロイのポケベルに元相棒の家で事件が起きたとの知らせが入り、マロイはメアリーを残して現場に向かう。相棒は惨殺されており、そこに犯人から電話がかかる。先程までいた自宅からだった。犯人は4年前の娼婦連続殺人の犯行の際にマロイに追い詰められたことへの逆恨みで、メアリーの命を奪ったのだ。マロイは犯人を追い、犯人のものらしき首吊り遺体を見つけ、事件は一応の解決とされた。 3ヶ月後、恋人の死に対する自責の念からマロイは酒に溺れていた。自殺も考えるが思い留まり、上司であり親友のヘンドリックス捜査官(チャールズ・S・ダットン)の勧める依存症治療施設への入所を決める。ワイオミング州の地下軍事施設を改装したそこは、元警官で依存症回復者の通称“ドック”(クリス・クリストファーソン)が運営する、できたばかりの施設だった。施設には様々な出自の警察・軍関係の依存症患者が10名集まった。マロイの他、傲慢な元SWATピーター・ノア(ロバート・パトリック)、ロンドン市警察から来た英国訛りのフランク・スレーター(クリストファー・フルフォード
概要
あらすじ
吹雪で施設が外界と遮断される中、ジェニーはコナーの遺体を発見する。一見自殺のように見えた。翌朝、今度はブランドンが自室で死んでいるのが見つかる。マロイが検分し、自殺の痕跡を見つけるが、疑念は捨てきれなかった。時を待たず雑用係ジャックが姿を消し、館内暖房用のボイラーが故障し、治療薬と全員の経歴書類が盗まれ、さらにはドックが何者かに殺され、スノーモービルも壊される。消えたジャックに疑いの目が向けられ、ジャックを見つけ出すために患者全員が拳銃で武装する。一方、近くの湖畔で休暇を楽しんでいたヘンドリックスは、湖で氷漬けの警官の遺体を発見し、釣具店の店主と施設に向かう。
ハンク、マニー、ギルバートは吹雪の中、車で救援を求めに出る。だが、吊られた人影が突然視界に入り、急ハンドルを切り事故を起こす。衝突音を聞いたマロイはすぐに調べに行くが、吊られていたのはジャックの遺体で、その前で料理人マニーが殺されているのを見つける。ハンクの姿はなく、ギルバートはマロイを見た途端逃げ出し姿を消した。
謎の殺人犯はさらにマッケンジーも殺し、施設の電源と暖房を断った。地下通路を経由して施設に戻ったマロイは、犯人が患者の誰かになりすましていると踏み、ジェニー以外の全員を病室に閉じ込める。そしてコナーの遺体から、自殺したはずの警官殺しが犯人だという証拠を見つける。しかしそこにハンクが現れる。マロイを疑って地下通路を追ってきたハンクはマロイを殴り倒してスレーターの病室に監禁し、他の者を解放する。犯人探しを続け疑心暗鬼に陥る一同だが、凍死の恐れがあることに気づき、薪を取りに行くためにハンク、ノア、スレーターの三人が地下通路に入る。
スレーターの病室から抜け出そうとするマロイは、シアトルの警察官の馴染みの酒場の紙マッチを見つけ、犯人がスレーターだと気づく。犯人はマロイや他の警察官を酒場でずっと見ていたのだ。