D型インフルエンザウイルス
分類
域:リボウイルス域 Riboviria
D型インフルエンザウイルス(ディーがたインフルエンザウイルス、学名:Influenza D virus)は、オルトミクソウイルス科に分類されるインフルエンザウイルスの1種[1]。主にウシやブタなどの家畜動物に感染し、咳や鼻水などの呼吸器症状を示す[2]。
2011年にアメリカ合衆国で感染したブタから本ウイルスが分離され、2013年にC型インフルエンザウイルスの1系統として報告された[2]。2014年にウシをおもな宿主とする新種として提唱され、2016年にICTVの分類体系に追加された[2]。日本では、2016年に初めてウシから検出された[3]。ウシ、ブタ、ヤギ、ラクダなどの偶蹄類が宿主として報告されており、ウシ呼吸器病症候群(bovine respiratory disease complex, BRDC)の原因ウイルスの1つと考えられている[2]。ヒトへの感染力を有することが示唆されているが、病原性については明らかになっていない[2]。
脚注^ 堀本泰介「インフルエンザウイルスの種類を教えてください」『インフルエンザ』第20巻 2号、メディカルレビュー社、2019年、88-89頁。
^ a b c d e 村上晋, 堀本泰介「新しい―D型―インフルエンザウイルス」『ウイルス』第67巻 2号、日本ウイルス学会、2017年、161-170頁。
^ “牛のD型インフルエンザを国内で初めて検出”. www.a.u-tokyo.ac.jp. 2021年7月29日閲覧。
表
話
編
歴
インフルエンザ
主要項目
研究
ワクチン
治療
ゲノム解読
遺伝子再集合
重複感染
シーズン
ウイルス
オルトミクソウイルス科
A型
B型
C型
D型
A型の亜型
H1N1
A(H1N1)pdm09
G4 EA H1N1
H1N2
H2N2
H2N3
H3N2
H5N1
H5N6
H7N7
H7N9
H10N8
H1N1
パンデミック
1918年の世界的流行(スペインかぜ)
1956年の世界的流行(アジアかぜ)
1968年の世界的流行(香港かぜ)
2009年の世界的流行