Covaxin (BBV152)Covaxinワクチンのバイアル
ワクチン概要
病気SARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2)
種別不活化ワクチン
臨床データ
販売名Covaxin
法的規制
IND: EUA
投与経路筋肉内注射
識別
ATCコードNone
DrugBankDB15847
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Covaxin(コバクシン)は、インドで開発されたCOVID-19ワクチンの一種[1]。BBV152とも呼ばれ、インドに本拠地を置くバーラト・バイオテック(英語版)社がインド医学研究評議会(英語版)と共同で開発した、不活化ウイルスベースのワクチンである。
インド国内で接種されているほか使用を認めた各国へ輸出され、いわゆる「ワクチン外交」にも利用されている[1]。世界保健機関(WHO)は2021年11月3日に緊急使用を承認し、低価格なうえに2 - 8℃で長期保管できることから低所得層への接種にも適しているとの見解を示している[1]。 2020年5月、インド医学研究評議会(ICMR)の国立ウイルス学研究所
臨床研究
第I相および第II相試験
2020年12月、同社は第I相試験の報告書を発表し、medRxivプレプリントを通じて結果を発表した[8][9]。後に『ランセット』誌に掲載された[10]。 2020年11月、コバクシンは、第I相および第II相試験の完了後[11]、第III相のヒト臨床試験を実施するための承認を取得した[12]。この試験は、18歳以上のボランティアを対象とした無作為化二重盲検法・プラセボ対照試験が含まれ、11月25日に開始された[13]。第III相試験では、インド全土から約26,000人のボランティアが参加した[14]。第III相試験は、デリー、カルナータカ州、西ベンガル州などインド国内の複数の州からなる、合計22施設で実施された[15]。第III相試験の拒絶率は、第I相および第II相試験よりもはるかに高かった。その結果、12月22日までに募集したボランティアは13,000人にとどまり、1月5日までに23,000人に増加した[16][17]。 2021年3月現在、第III相試験の中間有効率は81%である[18][信頼性の低い医学の情報源?]。なお、第2次中間分析と最終分析の全てのデータは、査読付きジャーナルを通じてまだ公開されていない[19]。 2020年12月、英国では新たなSARSコロナウイルス2の変異株である系統 B.1.1.7が同定された[20]。この変異株に関する研究が行われ、bioRxivで発表された予備的な結果では、コバクシンがこのウイルス株を中和するのに有効であることが示された[21]。 このワクチン候補は、バーラト・バイオテック社の社内ベロ細胞製造プラットフォームで製造され[22]、約3億用量を供給する能力を持っている[23]。同社は現在、コバクシンを製造するために、ハイデラバードのゲノムバレー 2020年12月、オキュゲン社がバーラト・バイオテックと提携し、米国市場向けにコバクシンを共同開発した[26][27]。2021年1月、Precisa Med社がバーラト・バイオテックとブラジルでのコバクシン供給契約を締結した[28]。
第III相試験
アルファ変異株(系統 B.1.1.7/英国)
製造
緊急使用許可「COVID-19ワクチン#臨床試験および認可状況」も参照