Classic_Mac_OS
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Classic Mac OSと異なりUnixベースのOSで[33]、AppleがNeXT社を買収してスティーブ・ジョブズがAppleのCEOに復帰した際に、1980年代後半から1997年までに開発されたNeXTがNeXTSTEPを経てからmacOSになった[34]。macOSはBSDのコードやXNUカーネルも利用しており[35]、そのコア部分はAppleのオープンソースプロジェクトであるOSのDarwinがベースになっている。

最初はサーバ用OSのMacOS X Server 1.0として1999年にリリースされた。このバージョンから初めてAquaユーザインタフェースが採用された一方で、Classic Mac OSのプラチナスタイルも残されており、部分的にはOPENSTEPの名残もあった。デスクトップ版のMacOS X 10.0が続けて2001年3月24日にリリースされ、Aquaユーザインタフェースがサポートされた。これ以来複数のバージョンがリリースされている。Mac OS Xは2012年にOS Xに、2016年にmacOSに改名された。

従来のMacユーザーの多くがMac OS Xへアップグレードしたが、ユーザーフレンドリーではない部分がある、旧Mac OSの機能が完全に再現されていない、同じハード(特に旧機種)で遅い、旧OSとの互換性が不完全など、最初の数年は批判に晒された[36]。旧Mac OS用のドライバ(プリンタ、スキャナ、タブレットなど)はMac OS Xと互換性がなく、Mac OS Xで古いOS用のプログラムを動かすためのClassic Environmentがきちんとサポートされず、1997年以前のマシンをサポートしておらず、Macintoshユーザーの一部はMac OS Xがリリースされた後も数年間にわたりClassic Mac OSを使い続けた。スティーブ・ジョブズは2002年のWWDCでMac OS 9の葬式を開催してMac OS Xへのアップグレードを人々に促した[37]
Classic

Mac OS XのPowerPC版は旧Macのアプリを動かす互換レイヤーであるClassic EnvironmentをMac OS X 10.4 Tigerまでサポートしていた。元々はブルーボックスのコードネームで開発され、Mac OS Xのアプリケーションとして動作し、Mac OS 9のバージョン9.1以降の実行環境をほぼ再現していた。Mac OS XのCarbon APIに移植されていないアプリケーションをMac OS Xで実行できた。ほぼシームレスに動作したが、ClassicアプリケーションはMac OS 9の見た目のままで、Mac OS XのAquaな外観にはならなかった。

New World ROMを搭載したPowerPCベースのMacは当初、Mac OS 9.2に加えてMac OS Xを同梱した。Mac OS X 10.4以降からは旧OSがプリインストールされなくなり、旧OSを使いたいユーザーはMac OS 9.2を別途手動でインストールする必要があった。Classic Mac OS用に書かれたアプリケーションで行儀のよいものは新OSでもほぼ動作し、ハードウェアに依存した処理がなく、全てOSを通してハードを操作するソフトウェアだけが互換性を保証された。Mac OS 9x86で動作しないため、IntelベースのMacではClassic環境を使用できない。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ Systemが4.xのうちにFinderは6.0になっていた。この方針においてもSystemが6.0.x、Finderは6.1.xであった。SystemとFinderのバージョンが揃ったのは次のSystem 7.0の際である
^ 前述のQuickDraw GXとほぼ同等の技術。フォントさえ読み込めば、世界中の言語の入力・表示に対応する。

出典^ Linzmayer, Owen W. (2004). Apple Confidential 2.0. No Starch Press. オリジナルのNovember 13, 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161113144250/https://www.nostarch.com/apple2.htm 2016年9月23日閲覧。 
^ “The Macintosh Product Introduction Plan”. Stanford University Libraries & Academic Information Resources. 2010年7月21日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2010年7月21日閲覧。
^ “Mac OS 9.2.2 Document and Software”. Apple (2001年12月5日). 2006年4月1日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2016年9月25日閲覧。
^ https://discussionsjapan.apple.com/community/mac_os
^ Mike Tuck (2001年8月12日). “The Real History of the GUI”. 2020年7月23日閲覧。
^ Bruce Horn. “On Xerox, Apple and Progress”. 2009年8月26日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2009年9月1日閲覧。
^ “Folklore.org: We're Not Hackers!”. www.folklore.org. 2016年9月27日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2016年9月26日閲覧。
^ “System 7.5 and Mac OS 7.6: The Beginning and End of an Era” (2014年6月27日). 2016年9月24日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2016年9月23日閲覧。 “Mac OS 7.6 deserves some special mention. The most obvious difference is the name change; this was for the Mac clone manufacturers, who weren’t making Macintoshes but “Mac OS Computers”.”
^ “New Mac OS Extended Format (HFS+) Available”. Apple Developer News (1997年). 2008年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年3月28日閲覧。
^ “ ⇒KanjiTalk: Frequently Asked Questions”. Apple (2000年5月25日). 2010年11月9日閲覧。
^ “Macintosh: System Software Version History”. Apple (2001年8月7日). 2014年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月25日閲覧。
^ “MacTech”. 2008年4月16日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2015年9月21日閲覧。
^ Josh Burker (2002年). “Multi-Mac”. 2016年8月22日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2017年12月23日閲覧。
^ “System 6.0.8L: ReadMe File (8/95)”. web.archive.org (2012年4月26日). 2021年4月7日閲覧。
^ “TidBITS#346: Apple Releases System 7.5.5 Update”. www.nzdl.org. 2023年6月9日閲覧。
^Technote 1090 Mac OS 7.6
^Mac OS 7.6 - デジタル用語辞典


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