本来の表記は「Cache」です。この記事に付けられた題名は技術的な制限または記事名の制約により不正確なものとなっています。
Cache開発元インターシステムズ
Cache(キャシエ)は、インターシステムズが開発したプロプライエタリなMUMPSベースのデータベース管理システムである。インターシステムズはその特徴を「ポストリレーショナル」と称している。Cacheは同じデータに対して、SQLアクセス、オブジェクトアクセス、階層型アクセスを提供している。
CacheはWindows、各種UNIX、macOS、OpenVMSで動作する。
内部的にはCacheは多次元配列にデータを格納し、階層的構造化データとして扱うこともできる(MUMPSのglobalsとして知られているが、インターシステムズはMUMPSの名をあまり使いたがらない)。しかし、多くのアプリケーションはオブジェクトアクセス手法かSQLアクセス手法を使う。アプリケーションのビジネスロジックの開発にはCache ObjectScriptやCache Basicを使う。外部インタフェースとしては、C++、Java、EJB、ActiveXへのNative Object Bindingがある。関係アクセスや高性能ダイレクトインタフェースとして、JDBC とODBCがある。XMLとWebサービスもサポートされている。Cache Server Pagesにより、Cacheデータベース上のデータを使って動的にWebページを生成するアプリケーションを構築可能である。
Cacheは高速さが特徴であるといわれ、リアルタイム・アプリケーションに最適とされている。高速さの要因として、データを最初から構造的に扱うこと、データをなるべくメモリ上に保とうとするアーキテクチャであることが挙げられる。
この製品の主な顧客はアメリカの大病院が多く、電子カルテ (EMR) システムをCacheで実現している。他にもネット証券会社アメリトレードなどもCacheを利用している。 主な競合製品/企業は、DB2 (IBM)、Microsoft SQL Server(マイクロソフト)、Oracle、Sybaseなどである。 同じ用途で関係データベースと比較したとき、特に複雑なリレーションシップを含むシステムにおいてCacheは遥かに性能が良い(あるいはスケーラビリティが良い)とされる。この特徴は通常の関係データベース管理システム (RDBMS) においてボトルネックとなりがちなO/Rマッピングを必要としない、MUMPSに由来するデータ構造によるものである。
競合する製品
外部リンク
⇒インターシステムズジャパン公式サイト
⇒Searchable Cache documentation
⇒cachemonitor.de - Cache におけるフリーなSQLクエリと管理ツール
⇒PlatinumCache
更新日時:2017年1月14日(土)14:55
取得日時:2019/09/23 16:16