CLOTH_ROAD
[Wikipedia|▼Menu]
最終決戦でジェニファーの荒療治で洗脳が解け、源内と共にメイをドレスに編み上げた。決戦後は繭にされた人々の意識のサルベージに従事している。
アルジャンヌ
本作のキーパーソンで、星に着せられた服を制御するモデル。ファーガスとジェニファーの母親であり、ガーメントの妻。星に着せられた服に組み込まれ、同化している。肉体の限界が近く、衰弱していたが、クロスロオドの開催日にガーメントの黒いドレスを纏い、その日から17ヶ月間、仮死状態となる。昔は孤児で、まだ少女の時ウォーキングに出て勝利したことがきっかけで、カストラートの専属モデルとなる。その才能は計り知れず、たった一年の訓練でクロスロオドに優勝するほどだった。明るく天真爛漫かつ心優しい性格で、貧乏にも関わらずたくさんの捨て猫を拾って育ていた。服が大好きで、カストラートに入る前までは、家計に打撃を与えてまで大量に買い込んでしまったこともあった。ガーメントを一目見たとき、その禍々しい狂気に涙を流し、孤独な彼に同情して付き合い、星に服を着せる計画に参加すると同時に婚約した。最終決戦で身代わりを申し出るジェニファーのドレス・スカイへの同化を拒絶。自我を犠牲にアルジャンヌ・システムを回復させる。ガーメントに対する感情は複雑であるが、彼への愛は本物であったようで、最後にガーメントを「誰にも渡せない」として空と同化させた。決戦後は意識のサルベージが行われ、ファーガス、ジェニファーとの再会を果たす。

ドレス

オーロ・マリア

ガーメントがアルジャンヌのために作った「星を被う」ドレス。



美美介
声 - 斎賀みつき8823を倒したモデル。ジェニファーが「ウォーキング」で戦うことになった最初のモデルとなる。サングラスに派手な着物を着た男性で、いわゆるオカマ。本来はロイヤルカストラートのスカウトで、ジュリエットの才能を見出した人物。なお、服が変更されてもサングラスだけは常にかけている。ロイヤルカストラート崩壊後はジュリエットと共にニケでバカンスを楽しんでいたが、ガーメントにジュリエットを奪われる。ニケ崩壊後はモノリスへと向かった。
世楽

トップブランドの1つで、近年まで鎖国していた極東の島国のブランド。独自の哲学を持ち、他ブランドとは生産方法から素材、服飾の構造までもが異なる。そこで作られる「着物」は、気候に柔軟で着心地が良く、多くの機能が織り込まれた絵画のように美しいと評される。モットーは「イキでイナセないい男」。「からくり」と呼ばれる、基盤もCPUも無い機械仕掛けの技術を持つ事でも知られる。その実態はありとあらゆる生物の生体部品を、部品の摩耗も計算して織り合わせる技術であり、服によってはモデルとの相性が必要なものもある。作られる服飾のモチーフは、煌びやかな和服である。
源内
世楽一のからくり職人。孤児だったガーメントの育ての親でもあり、ガーメントからは「ばーちゃん」と呼ばれ慕われていた。ガーメントも認める天才で、彼女に育てられたことにより、ガーメントの才能を大きく開花させることになり、オーロ・マリア等の制作のきっかけを作る。世楽独自の価値観から対ガーメントの全面戦争への加担を拒否していたが、ガーメントが生体服飾化生命(フィジカルガーメスト)を投入したことにより、対ガーメントに動き共同戦線を張る。スコップと共にファーガスとジェニファーに名サポートを行う。決戦後は繭にされた人々の意識のサルベージに従事している。
馬琴
世楽のトップモデルで、横綱。その巨躯を活かした力技や、世楽特有のオリガミ構築による攻撃を得意とする。クロスロオドの時は巨漢の体型をしているが、普段は痩せ形。源内同様(フェロ・マチュピチュへの恨みもあって)対ガーメントの全面戦争への加担を拒否するが、源内と共に対ガーメントに動き共同戦線を張る。戦いの最中で飢餓状態となり、戦線離脱を余儀なくされた。
式部
源内が作成した自走式箪笥「ヤツフサ」を世話するためのからくり人形(モデルは死んだ源内の娘)。後述の経緯により、ポシェットの姉的存在。西洋のウォーキングクローゼットとは異なり、自分で考え、自分で動き、人の相手をするという目的で作成されたが、娘の死により制作が中断した所を、ガーメントが1日で完成させた。元々はその目的のため、かなり巨大にならざるをえなかったが、ガーメントが手を加えることによって人形サイズまで縮小することが可能になった様子。ガーメントはその後、式部とヤツフサを元にポシェットとパンサーを作り上げた。
グラウンドダーク

トップブランドの一つで、香水で香りを纏うことを特徴とする。香りに対する研究が盛んであり、所持する軍隊や兵器にもそれらを応用した物が見られる。生産する服はヤングカジュアル風と思われる(明確な描写は無い)。
フェロ・フレグランス
グラウンドダークのトップモデル。ボロを纏い、体臭はきつく、まるで浮浪者のようである。香水を用いて精神支配や幻覚、相手の視覚を狂わせる迷彩など様々な技を使う。香りを嗅ぎ分けるために鼻が大きくなっている。同盟軍対ガーメント戦で、斥候としてニケに潜入。捕まっていたマチュピチュと協力してガーメントを捕獲するが、ジュリエットにより片腕と鼻を切断され、捕縛される。拷問を受けて死にかけ、マチュピチュに助けられて共に脱出を図るものの、その直後に追って来たジュリエットと交戦、死亡する。苗字の由来である「
フレグランス」とは香りを付けるための化粧品。
ニケ

スポーツメーカーから発展したトップブランド。運動機能を拡張させることを目的にした服を作り、「人間の稼動域を越えた」動きを可能とする服を生産する。ブランド内にもトレーニング施設を完備している。ガーメント一家曰く「体育バカの国」。シンプルで肌にフィットするような服で、デザインはスポーツ用のトレーニングウェアがモチーフ。
マチュピチュ
ニケのトップモデル。女性。身体能力を活かした高速移動が武器。ガーメントに捕まり、フェロに救出されるが、フェロと共にジュリエットに殺害される。マチュピチュとフェロはクロスロオドの常連であり、お互いに良きライバルだった。
アビビ・ブッシュ
ニケの首相。常に上体を逸らし、後ろを向きながら喋る。
チャリオット

トップブランドの1つ。中世騎士的なデザインや軍服的なデザインを特徴とし、強大な軍事力を抱える。デザインモチーフは軍服と甲冑。服内に仕込まれる装備については、重火器そのものを連想させる物も存在する。
アドルフ・アルヴァロ・アウディ
チャリオットのトップモデル。騎士道を重んじるが、傲岸不遜で威圧的な態度を取る。感情の起伏が非常に激しく、自国の艦隊の残骸を見て失神するほど。服に仕込まれた銃器による集中砲火「ニードルストーム」を得意技とする。最終決戦では姉と協力し、「弾丸舞踏(バレット・バレエ)」によってブラと戦った。
ルドヴィヒ・シュルツ・アウディ中将
対ガーメント戦のチャリオット艦隊の司令官。アルヴァロの姉で、性格は弟そっくり。もともとは天才モデルとして将来を有望視されていたが、アルヴァロが自分を上回る実力を秘めている事を知り、自らは指揮官への道を選んだ。メイのファンでもある。
ユニイズム

4000年前より続く下請け工場の集合体のブランドであり、7大ブランド中設立は最も若いが、現在もっとも勢いのあるトップブランド。過度の装飾などを用いない、コンパクトなフォルムでシンプルな幾何学プリントパターンの服を作る。7大ブランド中で唯一大衆服を作るブランドであり、そのため世界の88%のシェアを誇る。丈夫、長持ち、安価を三大原則として掲げ、普通の服を大量生産することを重要視している。生産する服のモチーフは多岐に渡る。作中確認されただけでも、一般的なスーツ、囚人服、浴衣、ゴシック調のフリルブラウス、ファーコート、トレンチコートetc…と数多い。名前のモチーフは「ユニクロ」と「コムサイズム」。
カピスル・コルビュジェ
ユニイズムのトップモデル。常に笑顔を浮かべ、物腰の柔らかい紳士然と振舞うが、ユニイズムのためならばあくどい手法も厭わない。非常に愛国心の強い人物。ユニイズムでは一夫多妻制が奨励されているため、奥さんが9人、子供が21人いる(もちろん全員に愛情を注いでいる)。ジェニファーとファーガスをユニイズム専属とするべく行動し、半ば軟禁のような形で2人を「説得」する。また、その中でジェニファーの身体能力に惚れ込み、彼女に結婚を申し込んだ。最終的には、それらを解決するために2人とトライアスロンでの勝負を行う事となる。同盟軍対ガーメント戦では補給として参戦。美美介と共に補給物資の破壊を狙うダートニオ、アングラと戦うことになり、瀕死の重傷を負う。美美介との連携で何とかモデル達を葬るものの、治療が間に合わずに死亡した。彼の活躍により、ニケにおける対ガーメント戦でのユニイズムの損失は死者1名、彼のみであった。
チャコ・ペンシル
ユニイズムのデザイナーで、カピスルの服をデザインしている。歯に衣着せぬ言動を取る。ユニイズムの思想ゆえ作業服、実務服ばかりをデザインしてきたが、それらのようなカピスルに頼まれた服だけではなく、自分の作りたい服を作ろうと考えており、そのためにアシスタントとしてファーガスを奴隷にしようと目論む。名前の由来である「チャコペンシル」とは布を裁断するときに目印として線を描く水溶性の色鉛筆。
マスリーテ
ユニイズムの代表。
モノリス

黒を基調とした服を作るトップブランド。デザインよりも機能を重視し、科学技術は最も発達している。ブランド内の人間関係は希薄で、各々の好きなように行動している。
シーピーユー
モノリスのトップモデル。モデルには珍しく、自ら服をカスタマイズする。臆病で引っ込み思案、部屋に引き篭もって服を自分でカスタマイズしているときが一番の幸せ。モノリスではアイドル扱いらしい。ロイヤルカストラート開催のクロスロオドでは、頭のアンテナから電撃を放つ技を使用したが、ジュリエットにアンテナを切断されただけで戦意喪失し失神した。
ガーメント一家
ガーメント
本作の黒幕に当たる狂人で、自他共に認める天才デザイナー。星に着せる服の制御にモデルを作ることを提案した。ファーガスとジェニファーの父親であるが、当初からファーガスとジェニファーをアルジャンヌのサポートパーツにするつもりだった。妻であるアルジャンヌに歪んだ愛情を注いでおり、アルジャンヌを救うために彼女を17ヶ月間の仮死状態にした後、新たな星の服のためにニケを乗っ取る。ブランドとは別に、才能のあるモデルを「家族」として引き連れている。それらのモデルの大部分(ジャブラー、グッピー、コリドラス以外)は身体服飾化生命(フィジカルガーメスト)=生体兵器に変えられている。トーガ曰く「糸、布、服のすべてに取り憑かれた男」。幼少時から服飾技術への興味と関心を異常とも言える程持っていた様子。また、自分と同じような才能を持つ人間、つまりは「天才」しか認めない傾向があり、自分の子供に対しても「凡人」と称し、全くといっていいほど関心を持っていない。後にジュリエットと出会い、かなりの才能を持つ彼女を、自分の妻と同じように星の服に組み込もうと考えるようになる。最終決戦ではドレス・スカイのフォーマットを受け敗北。ファーガスたちに追い詰められた末、最期にはアルジャンヌによって空と同化する。「ガーメント」とは英語で衣服の意。
ジュリエット
幼い褐色の肌をした小柄な少女。元は孤児で、サーカスの猛獣使いをしていたところを美美介にスカウトされたモデル。かなりの才能を有しており、ジューン・メイ曰く「天才」。ロイヤルカストラートのトップモデルとしてクロスロオドに出場するが、ロイヤルカストラートが崩壊すると共に、美美介と他のブランドへ旅立つ。途中ガーメントに見初められ、美美介から離別し、ガーメントと行動を共にするようになる。孤独な生い立ち故にか、「ともだち」を求めている。幼さ故にか善悪の判断ができず、ガーメントに行動に何の疑問も持たずに付き合い、躊躇なく人を殺している。自身が人間で無くなることに対しても、抵抗しようとしない。ファーガスとジェニファーと面識があるが、状況的に敵対してしまうことが多い。ジェニファーのことを出会った時から気に入っていて、戦おうとすると吐き気を催してしまう。最終的にはガーメントに人身御供として利用されそうになるが、ファーガスとジェニファーに辛うじて助けられた。決戦後はジェニファーの義妹として彼女に引き取られた。

ドレス

デザイナーはファーガス、ガーメント。

オーロ・マリアβ(ベータ)トワル

ガーメントがジュリエットのために作った最初のドレス。服がジュリエットのデータを吸収して反応が良くなる一方、服に合わせてジュリエット自身を変える仕組みとなっており、最終的には身体服飾化生命になるような仕組みとなっている。



ジャブラー
ガーメントの抱えるモデル達のリーダー格。マチュピチュを上回る動きを見せる等、トップモデルに匹敵する実力を持つ。ガーメントに対しても相当思い入れがあるようだが、それゆえジュリエットとの仲は良くない。マチュピチュにより足を負傷。そのため身体服飾化生命にはされておらず、代わりにジュリエットの世話役となる。最終決戦ではガーメントに改造され、ガーメントへの狂信から恐るべき被害をもたらした。
パロス
ガーメントのモデルの一人。お嬢様風の淑やかで残忍な性格の女性。不適な笑みを浮かべていることも多い。ジャブラーに次ぐサブリーダー的存在。ガーメントにより、身体服飾化生命にされている。ガーメントを守るために自爆する。
アングラ
ガーメントのモデルの一人。美意識が高く、中性的な容姿の男。美美介と戦いながら、ダートニオと戦っているカピスルの隙を突き、カピスルを真っ二つにした。ガーメントにより身体服飾化生命にされている。本体は首から上しかなく、大部分のドレスを失って逃亡を図るが、カピスルの下半身に蹴られて地面に激突、死亡した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:36 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef