CICS
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CICS Transaction Server開発元IBM

最新版V5.3 / 2015年12月
対応OSz/OS
種別トランザクションモニター
ライセンスプロプライエタリ (IPL)
公式サイト ⇒[1]
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TXSeries for Multiplatforms開発元IBM

最新版V8.1 / 2013年10月発表[1]
対応OSAIX, Solaris, HP-UX, Windows
種別トランザクション・ゲートウェイ
ライセンスプロプライエタリ (IPL)
公式サイト ⇒[2]
テンプレートを表示

CICS (Customer Information Control System) は、IBMが開発・販売している、メインフレームを中心としたトランザクション処理用のミドルウェアである。
概要

CICSは、z/OS などの下で稼動する、オンラインシステムバッチ処理両方に向けてデザインされたトランザクション処理システムである。

大量トランザクションの安定した処理や信頼性に加え、徹底したロギングにより、障害発生時にも処理中トランザクションの大多数の回復・整合性保持を行う。更にオプションのXRF構成の場合は、障害発生時に処理中のトランザクションの大多数を、ユーザーに障害発生を意識させる(クライアントにエラーを返す)ことなく、代替サーバに引継ぐ事ができる。

CICSはデータベース管理システム (DBMS) として、階層型のIMS-DB、または関係データベース管理システム (RDBMS) のDB2と組み合わせる事ができる。

近年ではWebアプリケーションサーバによるトランザクション処理が幅広く普及しているが、CICSは特にミッションクリティカルな用途の他、Webアプリケーションサーバから接続されるバックエンドの基幹業務の中核部分としても、2015年現在でも使用されている。

同様のトランザクション機能をIBM AIX、Linux、Windows等の分散系OSプラットフォームで提供するミドルウェアとして、IBM TXSeries for Multiplatforms が存在する。
構成

CICSファミリーは以下で構成される。

CICS Transaction Server (CICS TS)

CICS の中核 堅牢なトランザクション処理を提供


TXSeries for Multiplatforms

Windowsおよびオープン系 UNIX OS で CICS トランザクション処理を実現

V8.1は、AIXHP-UXSolarisWindowsLinuxで稼動


CICSクライアント

CICS Transaction Gateway (CTG)

分散処理においてWebSphere Application Serverなどアプリケーションサーバ上のアプリケーションと CICS/TXSeries との連携を行う為の通信ゲートウェイ


CICS Universal Client (CUC)

CICS アプリケーションに単一のユーザー・アクセスを提供(CTGのサブセット的位置付け)


3270系の表示装置や印刷装置

Webクライアント (J2EE Connecter Architecture など)


バージョン

1969年 CICS誕生

1988年 CICS/MVS 2.1 (XRFサポート)

1997年 CICS Transaction Server に改称

1999年 CICS Transaction Server 1.3 (Javaサポート、CICS Webサポート(CWS))

2007年 CICS Transaction Server 3.2 (Webサービス強化)

2009年 CICS Transaction Server 4.1 (イベント処理のサポート、CICS Explorerなど)

2011年 CICS Transaction Server 4.2 (新しいシステム・イベント、新しい64ビットJavaランタイム環境など)

2012年 CICS Transaction Server 5.1 (Liberty/モバイルによるアジリティ向上と基盤強化)

2014年 CICS Transaction Server 5.2 (更なるサービスアジリティ向上とクラウド・イネーブルメント)[2]

2015年 CICS Transaction Server 5.3[3]

詳細

CICSオンライントランザクションシステムを利用すると、System zなどIBMの大型コンピュータ(メインフレーム)上で、数千トランザクション毎秒のオンライントランザクション処理が可能となり、大企業から中規模企業に至る企業における中核システムの役割を担うことができる。CICS上で稼働するアプリケーションプログラムを作成するために、プログラミング言語として、COBOLPL/ICC++アセンブリ言語REXXJavaなどが利用できる。

CICSオンライントランザクションシステム上で動く業務アプリケーションプログラムには、CICSによりトランザクションIDが割り振られる。CICSアプリケーションの画面は、マップという単位でCICSにより管理される。このマップを経由して、エンドユーザー入力のデータがプログラムに渡される。CICSの画面の文字表示では、高輝度ハイライト、さまざまな色、点滅などが利用できる。

マップがCOBOLを通してどのように送られるかを、以下に示す。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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