CD不況
1998年 - 日本国内での音楽CDの生産金額が8cm・12cmの合計で約5879億円(レコードやカセットテープを含めると約6075億円)、CD生産枚数が4億5717万枚とそれぞれ過去最高を記録する[19](翌年より、シングル・アルバム別では前年比で上回る年もあるが、CD全体の生産金額・枚数は一貫して減少を続ける)。また、ミリオンセラーの数についてもシングル20作・アルバム28作の計48作となり、過去最多を記録。
1999年
ゼロ・コーポレーション(日本内外の個性派アーティストを多数紹介していた)が事業解散。
ファイル共有サービスのナップスターが登場。2001年頃にかけてアメリカで流行するも、著作権問題で全米レコード協会から訴訟を受け、2001年7月にサービスを停止する。
この年以降、音楽CDの生産金額・生産枚数が減少傾向に転じ、CDバブルが崩壊する。
2000年
バンダイ・ミュージックエンタテインメント(『アポロン音楽工業』を源流とする中堅メーカー。徳永英明らが在籍していた。後のランティス→バンダイナムコアーツ→バンダイナムコミュージックライブ)が解散。
Amazon.co.jpが日本での営業開始。中古CDの取扱で国内トップクラスのポータルサイトとなる。中古購入が便利になることが、新品CD売上に及ぼす影響は様々である。
日本の国民的バンド サザンオールスターズの「TSUNAMI」が293万枚を売上、当時最も日本で売上枚数の多いシングルCD作品となる。
2001年12月 - フォーライフが特別清算を実施、会社自体はフォーライフミュージックエンタテイメントに承継。
2002年3月 - エイベックスが、日本で初めてコピーコントロールCDを導入する。
2003年
4月 - AppleがiTunes Storeをアメリカ合衆国などで開始。日本では2005年よりサービス開始。
同年は日本の国民的アイドルグループSMAPの「世界に一つだけの花」が257万枚を売上。日本で21世紀初のダブルミリオンセラーとなった。
2004年
11月 - 日本KDDIが携帯電話向けの音楽配信サービスである着うたフルを開始する(曲の一部を配信する着うたは2002年12月に先行開始したものの、スマートフォン向けの音楽配信サービスが台頭後は急速に低迷し結果的に2016年12月を以ってサービス終了)。
ソニー・ミュージックエンタテインメントのアメリカ法人とBMGが合併。世界最大級の音楽ソフト企業同士の合併であった。
2005年
2月 - 米シングルチャートBillboard Hot 100がこの月以降、デジタル・ダウンロードの売上をチャート集計に含める。
3月 - 株式会社丸井が、ヴァージン・メガストアーズ・ジャパンの全株式を株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ傘下の株式会社TSUTAYA STORESホールディングスに売却。株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブの子会社となる。
12月 - 動画共有サイトのYouTubeが公式にサービスを開始。
iTunes Music Storeが、日本での本格サービスを開始し、開始4日間で100万ダウンロード達成。
著作権法の改正により、日本のアーティストのいわゆる逆輸入CDが事実上輸入禁止になる。
この年は日本国内でのアルバムの前年比での売上は減ったが、枚数は増加した[要出典]。
2006年
6月 - 日本はこの月までにすべてのレコード会社がコピーコントロールCDでの販売を終了した。
8月 - 米タワーレコードが2度目の破産。発祥の地・アメリカでは店舗が事実上消滅。
12月 - 東芝が東芝EMIの株式を英EMIに売却、音楽・映像分野から撤退。社名は翌年6月30日より「EMIミュージック・ジャパン」に変更(2013年4月にユニバーサル ミュージック合同会社に吸収され法人消滅)。
日本はこの年はシングルの前年比での売上・枚数とも増加した[要出典]。
2007年7月 - 女子十二楽坊の日本盤作品をリリースしていたミューチャー・コミュニケーションズが倒産。
2008年
10月 - 音楽ストリーミングサービスのSpotifyがスウェーデンでサービスを開始。
12月 - 日本でKDDIが一部のau携帯電話専用の着うたフルの上位版サービスにして高音質音楽配信サービスである着うたフルプラスを開始する。
この年の日本の年間シングル売上首位は嵐の『truth/風の向こうへ』であったが、売上件数として65万枚に満たず、平成及び21世紀更に2000年代での最少記録となった。その他方で、フル配信のミリオン作品は多数誕生し、本年発表分では青山テルマ『そばにいるね』がフル配信300万DLを達成した[20]のをはじめ、GReeeeNの『キセキ』、また前年発売の『愛唄』と、200万DL超の作品も存在する。
次ページ記事の検索おまかせリスト▼オプションを表示暇つぶしWikipedia
Size:58 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef