CAT'S_EYE_キャッツ・アイ
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この項目では、北条司の漫画について説明しています。その他の用法については「キャッツアイ」をご覧ください。

本来の表記は「キャッツ?アイ」です。この記事に付けられたページ名は技術的な制限または記事名の制約により不正確なものとなっています。

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キャッツ?アイ
ジャンル怪盗ラブコメディ少年漫画
漫画
作者北条司
出版社集英社

その他の出版社
徳間書店完全版

掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス (JC)
集英社文庫(文庫版)
徳間コミックス(完全版)
発表期間1981年40号 - 1984年44号
巻数全18巻(JC)
全10巻(愛蔵版・文庫版)
全15巻(完全版)
テレビドラマ
制作日本テレビ
放送局日本テレビ
放送期間1988年7月23日 - (単発)
話数1話(土曜スーパースペシャル
小説
著者高屋敷英夫
イラスト北条司
出版社集英社
レーベルジャンプ ジェイ ブックス
発売日1996年12月13日
巻数1巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『キャッツ?アイ』(CAT'S?EYE)は、北条司による日本の漫画作品。メディアミックス展開を行っており、ラジオドラマテレビアニメ実写映画などが存在する。累計発行部数は1800万部を突破している[1]
概要

読切の『キャッツ?アイ』(第1話として単行本に収録)を元に『週刊少年ジャンプ』で、1981年40号から1984年44号まで連載された北条司の連載デビュー作にして出世作。連載終了後、同誌の1985年6号に後日譚が掲載され、単行本には最終話として収録されている。単行本はジャンプ・コミックスより全18巻。1994年には愛蔵版、1995年から1996年には文庫版として共に全10巻で発売される。また2005年から2006年には『CAT'S?EYE COMPLETE EDITON』としてカラーページが再現されている完全版徳間書店より全15巻で発売されている。

予告状を送り美術品を狙う怪盗・キャッツアイと、彼女らを捕まえることに執念を燃やす若い刑事・内海俊夫との対立に、キャッツアイのメンバーという正体を隠しながら交際を続ける来生瞳と俊夫の恋の行方も織り交ぜ描かれた作品。

この恋人同士が刑事と泥棒という設定は、友人との対話の中で出て来た「母親が泥棒で父親が警察」との案が元になっている[2]。全体を通しての伏線などはあるものの、原則的には各話の繋がりを持たない1話完結の作品である。連載当時の1980年代前半を舞台とし、現実の時間経過に併せ作中の人物も年を重ねている。

読切掲載後の読者アンケートで一桁の順位を獲得。直ぐに連載会議に持ち込まれ満場一致で連載が決定。即日編集部から「連載が決定した。アパートも用意したから2日後に上京してこい」との連絡を受け急いで上京。右も左も分からないまま連載を開始する。当時の北条は漫画を描き始めたばかりで連載には様々な面で苦労をし、連載終了後に本作の連載自体が漫画の練習であり、本作の印象としては「苦い思い出しかない」と語る[2][3]

連載期間中に二度にわたり連載終了が検討されたが、1回目は単行本の売上がよかったために撤回され、2回目は最終回の構想(来生三姉妹と父が再会する)まで完成していたがテレビアニメ化が決定したために撤回された[4]

1983年にテレビアニメ化、1988年にテレビドラマ化、1996年に小説化、1997年に実写映画化する。2000年には写真をデジタル合成した短編集『Parrot 幸福の人』の中の一編として新たに一編が描き下ろされる。フィリピンをはじめとするアジア諸国、イタリアフランスドイツなどのヨーロッパでも放映され人気を博した。現在でも特にフランスでの人気は高く、2010年、フランスで開催されたジャパンエキスポに招かれた北条は現地で歓待された。

2022年5月13日から23日まで、「キャッツ?アイ」40周年を記念した原画展「キャッツ?アイ40周年記念原画展 ?そしてシティーハンターへ?」を3331 Arts Chiyoda(アーツ千代田3331)にて開催[5]。描き下ろしイラストを始め、連載時の漫画原稿やカラー扉絵、加えてシティーハンターのカラー原稿などおよそ350点余りが展示された[6]
あらすじ

キャッツアイは謎の女怪盗集団。犬鳴警察署の刑事・内海俊夫は、いつもキャッツアイの逮捕に失敗し、上司に怒鳴られ、左遷の危機にもあった。そんな俊夫の恋人で、俊夫の勤務する署の前でこの怪盗と全く同じ店名の喫茶店を営む来生瞳は、いつも俊夫の愚痴を聞いては叱咤激励している。だが、瞳ら来生三姉妹こそ、キャッツアイの正体だった。

キャッツアイのターゲットはミケール・ハインツというヨーロッパの画家の作品や遺物ばかりなのだが、そのハインツとキャッツアイとの間にはある接点があった。
登場人物

※声はアニメのもの。
来生三姉妹

喫茶店「キャッツアイ」を営む美人三姉妹。実は、もうひとつの顔を持っている。「キャッツカード」と呼ばれる予告状や犯行声明書(左目でウインクしている黒ネコの顔をマークにしたカード)を出し、絵画や美術品を主に狙う、怪盗「キャッツアイ」、通称「キャッツ」(「ミケール・ハインツ」に関わる物だけを狙う設定になったのは中期以降)。

主人公を三姉妹とした理由は北条が女の子をたくさん描きたかったことと、「お姉さん」「美人」「可愛い」と、少年誌の読者ターゲット年齢層が一般的に憧れを抱きやすいとされるタイプパターンを狙ったことによる[2]

瞳は少年誌のヒロインに多く見られる、明るく快活で芯の強い、少し勝気な性格。ルックスを「王道の美人顔・均整の取れたプロポーション・ストレートの長い髪」にすることはラフデッサンの段階ですぐに決まったという。

泪は活発な瞳と対比させるために「匂い立つような大人の色香を纏うお姉様」をイメージし、美人ジャズシンガーとして誉れ高かった阿川泰子や、テレビドラマ『水中花』で妖艶なバニーガール姿を披露していた松坂慶子などをモチーフにイメージを膨らませたという。

愛は2人の姉と少し歳が離れているのを演出する意図も踏まえ、少し小柄で華奢な成熟しきっていない少女の体つきのデザイン。普段は明るく素直だが、時に甘えん坊で淋しがりな妹という面を強調させた。

しかし、性格面を「色っぽい」「勝気」「かわいい」と三姉妹にきっちり分けてしまったことに窮屈さを感じたことから、次作『シティーハンター』の槇村香はすべてを合わせ持った女性として描かれることとなった[3]

三姉妹の名前はすべて「目」に関連する言葉から付けられている(愛は英語の"EYE"から)。

なお、三姉妹の喫茶店「キャッツアイ」は外見名称をそのまま引き継ぎ、『シティーハンター』、『エンジェル・ハート』ではファルコン(海坊主)が営業する喫茶店として再登場している。また、読切版『シティーハンター -XYZ-』では若夫婦が喫茶店を営業しているシーンがある。その後、2019年のアニメ映画『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』では「三姉妹が喫茶キャッツアイのオーナーだった」という北条の提案による設定が採用されており、レオタード姿の彼女たち3人も登場し、私服姿の瞳が同作主人公の冴羽?ナンパされるシーンがある[7]
来生 瞳(きすぎ ひとみ)
- 戸田恵子来生三姉妹の次女で初登場時は21歳(アニメ版の初登場時は23歳)。本作の主人公とされる三姉妹では最も中心人物となる代表格(後述の実写映画版を除く)。ストレートの長い髪[8] がよく似合う、爽やかなセクシーさと抜群のプロポーションが魅力の美人。姉妹の中で最も運動神経・行動力に優れ、盗みの際も主に彼女が実行している。性格は、明るく快活。勝気でしっかり者。ややドジで涙もろい。


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