C3_-シーキューブ-
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C3 -シーキューブ-
ジャンル
ファンタジー
小説
著者水瀬葉月
イラストさそりがため
出版社メディアワークス
アスキー・メディアワークス
レーベル電撃文庫
刊行期間2007年9月10日 - 2013年6月7日
巻数全17巻
漫画
原作・原案など水瀬葉月(原作)
さそりがため(キャラクターデザイン)
作画秋奈つかこ
出版社アスキー・メディアワークス
掲載誌月刊コミック電撃大王
レーベル電撃コミックス
発表号2011年4月号 - 2013年3月号
発表期間2011年2月26日 - 2013年1月26日
巻数全3巻
アニメ
原作水瀬葉月
監督大沼心
シリーズ構成横手美智子
脚本横手美智子
キャラクターデザイン大島美和
音楽市川淳
アニメーション制作SILVER LINK.
製作C3製作委員会
放送局放送局参照
放送期間2011年10月 - 2011年12月
話数全13話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

『C3 -シーキューブ-』(シーキューブ、Cube×Cursed×Curious)は、水瀬葉月による日本ライトノベルイラストさそりがためが手掛けている。電撃文庫メディアワークスアスキー・メディアワークス)より2007年9月から2013年6月まで刊行された。2015年10月時点でシリーズ累計発行部数は154万部を記録している[1][2]

月刊コミック電撃大王』(アスキー・メディアワークス)2011年4月号から2013年3月号まで秋奈つかこによるコミカライズが連載された。2011年10月から12月までテレビアニメが放送された[3]

タイトルは、「Cube」(立方体)・「Cursed」(英:呪われた)・「Curious」(英:好奇心旺盛な)に由来する[要出典]。
あらすじ

ある日、高校生の夜知春亮のもとに、旅先の父親から謎の黒い立方体が届く。それはヒトになるまで《負の思念》を取り込んだ呪われた道具・禍具(ワース)だった。黒い立方体はフィアという少女に姿を変え、夜知家に居候しながら、同じく夜知家の世話になっている村正このはや春亮に教わり、呪いを解くために善行を重ねることとなる。そして彼らは、呪われた道具が関係する事件に次々と巻き込まれていく。
呪いの道具

この物語は呪われた道具・禍具(ワース)を中心にストーリーが展開される。

人の《負の思念》を浴び続けた道具は、やがて負の方向に変質して呪われる。呪われた道具は所有者や周囲の人間に悪影響を及ぼす代わり、不思議な力を発揮するようになる。

さらに、非常に強烈に呪いを受け続けた道具は人間としての魂や意思を得て、自由に道具の姿と人間の姿をとれるようになる。人化した道具は「道具としての性質」と「人間としての性質」を併せ持ち、道具の姿で傷ついてもわずかな傷なら自然治癒し、人間の姿の時も道具として誰かに使われたいという欲求を感じる。人化した道具は呪いが解けても、人としての性質や道具だったころの名残の能力は無くならない。

呪いの道具を巡って、さまざまなスタンスの組織が暗躍している。
登場人物
主要人物
夜知 春亮(やち はるあき)
- 梶裕貴[4]本作の主人公[5]。私立大秋高校に通う高校生。一年三組 → 二年一組。呪いの効力を受けない体質で、家が清浄な力の集まる中心ということもあり、父親が届けてくる呪われた道具の呪いを解く手助けをしている。家事は基本的に自分でこなし、特に料理の腕は非常に高く、なまじの女性ではかなわないほど。言動や趣味にどこか年寄りじみたところがあり、友人たちからは「枯れている」と言われることがある。非常に優しい性格でお人好し。困っている人(人化した禍具を含む)がいるとつい助けようとしてしまう。人化した禍具に対しても分け隔てなく人間と同じように接し、呪いを解くためなら苦労を惜しまない。そのためこのはやフィア、黒絵、さらには錐霞からも好意を持たれているが、鈍感であるためそれに気づいていない。ただし、彼女たちを異性として意識してはいる模様。戦闘時は、日本刀に変化したこのはを武器に戦う。
フィア
声 - 田村ゆかり[4]本作のメインヒロイン。人化した禍具。人の姿は、小柄で細身な銀髪の少女煎餅が大好きで、クモが大嫌い。長らく世間に触れていなかったためか、夜知家に来た頃は常識知らずな面が目立ったが、春亮たちに教えられ一般常識程度のことは身についてきている。「呪うぞ!」・「ハレンチだ!」が口癖。春亮のことは「ハレンチ小僧」、このはの事は「ウシチチ」と呼ぶ。貧乳の幼児体型であるため、このはを始めとする巨乳の女性を目の敵にしている。アルコールに弱い。元々は《箱形の恐禍(フィア・イン・キューブ)》と呼ばれた一辺一メートルほどの黒い立方体拷問処刑用具。中には無数の鉄片が組み合わさっていて、32の機構に変形が可能。免罪符機構を体内に一枚挿入する毎にどれか一つの機構が使用不能となるらしく、現在すでにいくつかの機構は使えない状態となっている。数百年にわたってヨーロッパの古城の地下に隠されていたのを崩夏に発見され、呪いを解くために夜知家に送られ居候することになった。2巻より「フィア・キューブリック」の名で大秋高校に通っている。クラスは一年三組 → 二年一組。かつて道具だった頃、身近にいた者を含め老若男女の人間を多数虐殺させられたことが最大のトラウマとなっており、人化するほどに呪いを受けることとなった原因でもある。今でも人の血を見たり悲鳴(特に親しい人間の悲鳴)を聞いたりすると、以前の呪われた人格が顔を出してくることがある。夜知家に来たばかりの頃はこの状態になると春亮のことすらわからなくなってしまっていたが、その後ある程度はコントロールできるようになっている。11巻で新たな戦闘法《二重偽装立方体(デュアルエミュレーション)》を編み出し、戦闘力を上げたが、同時に自身の呪いが強まることを懸念し、免罪符機構を本格的に集めることを決意した。春亮に対しては漠然と好意のようなものを抱いているようだが、それが何なのか自分ではよくわかっていない模様。
村正 このは(むらまさ このは)
声 - 茅原実里[4]本編のもう一人のヒロイン。春亮と同じ高校に通っており、対外的には春亮の同い年の従姉ということになっている。クラスは一年四組 → 二年一組。物語開始時は夜知家の離れに住んでいたが、フィアがやって来た後に母屋に移っている。丸眼鏡におさげ髪のきわめて発育のいい少女で、アニメ第2話において錐霞が拍明に提出した報告書には「体重53.5kg、胸囲91cm」との記述がある。肉が大好物で、料理を作るとつい肉の量を増やしてしまう。実は人化した禍具である。元の姿は刀身を非常に薄い鞘で覆った日本刀(妖刀村正)。その鞘は崩夏による特注品で、人の姿を取っているときは眼鏡となる。人の姿の時でも手刀や蹴りに刃物の切れ味を持たせることができ、時おり感情が昂ぶると無意識のうちに持っているものを両断してしまうこともある。また刀の姿に戻ることで、自分の所持者の身体を操ることができる。なお、刀に戻るときは全裸状態となるため、ふたたび人の姿を取る際はあらためて衣服を着なければならない。かつては血を求める呪われた妖刀だったが、現在は血を見ると失神したり気分が悪くなったりしてしまう。ただし、感情が高まると時たま以前の人格が顔を見せることがあり、ある程度は意識的にそれを出したり引っ込めたりすることもできる。その際は一人称が「妾」となり、口調も古風な武家言葉になる。なお、血を見て気分が悪くなる理由を当初は「呪いが解けてきた反動」と説明していたが、実は呪いは解けてなどおらず、自らかけた強烈な自己暗示によるものであることが後に明らかとなった(本人は、まだフィアと大して変わらないレベルで呪われていると自己分析している)。しかし雛井エルシー戦で春亮の身が危機に瀕した際、彼を助けるために自己暗示をやむなく破り、本来の力を解放させた。そのため、現在は物語開始時よりも不安定で、以前の人格が出やすい状態である。過去の歴史的経緯から徳川家関連のものをあまりよく思っていない。春亮に対しては、夜知家にやって来て間もない頃、まだ人格も以前のままで春亮も幼かった時から好意を寄せており、以前の人格を自己暗示で封印しようと決心したのも、「このは」という名前を受け入れたのも、彼とずっと一緒にいたいがためだった。春亮には長いことそれに気付いてもらえていなかったが、14巻にてついに直接その想いを告白した。アルコールには弱いわけではないが飲むと悪酔いし、以前の人格も顔を出して色々な意味で周囲に甚大な被害を及ぼす。特に梅酒を飲むと手がつけられなくなる。
上野 錐霞(うえの きりか)
声 - 喜多村英梨[4]春亮のクラスの学級委員長。クラスは一年三組 → 二年一組。クールで真面目、かつ成績優秀で、男っぽい口調で話す。「馬鹿げている」が口癖。毎日春亮と弁当の中身で料理勝負をしているが、一度も勝ったことがない。制服のスカートは他の生徒よりも長めのものを着用している。実は研究室長国という組織のメンバーであり、闇曲拍明の実妹でもある。春亮らの監視を任務としていたが、組織および拍明を毛嫌いしており、春亮らにも自分がメンバーであることを隠していた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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