同型機で色違いのTC-14やK-3PO、型が異なったRA-7などが様々な場所に存在している。このことから3POタイプのドロイドは比較的メジャーな形態であることが窺える。 悪運がかなり強いらしく、修理不可能なほど完全に破壊されるような悲運には遭っていないが、たびたび戦火の中に放り込まれ、酷い仕打ちを受けている。 『エピソード2』ではバトル・ドロイド製造ラインに巻き込まれて胴体と頭が分離され、それぞれにバトル・ドロイドの頭部と胴体を取り付けられてジオノーシスの戦いに巻き込まれる。この時、胴体はバトル・ドロイドのプログラムのコントロール下に置かれる一方、頭は会話こそできるもののバトル・ドロイドの胴体のコントロールが全く出来ずにジェダイ相手の戦闘を不本意ながら行い、戦闘中には胴体のプログラムが頭に干渉して「死ね!ジェダイめ!」と言ってから「私、何か言った?」と呟く一幕もあったが、最後にはR2-D2によって頭と胴体を再接続されて修復される。なお、自分とは全く異なるバトル・ドロイドと接続された影響か、C-3PO自身は修復された直後にR2-D2に向かって「何だかとってもヘンな夢を見ていた」と語り、戦闘中のことははっきり覚えていない様子を見せた。『エピソード5』では惑星ベスピンのクラウド・シティにてストームトルーパーの銃撃を受けてバラバラにされ、チューバッカが修理するも頭部を前後逆に取り付けられる。実はこの時、ダース・ベイダーは破壊されたC-3POを検分し、一度は処分を命じるものの、過去にアナキンであった頃の自身が作成したことを懐かしみ、レイア達に返した[6]。 そのような彼であるが、『エピソード6』ではその金ピカの設えが功を奏したのか、エンドアの原住民イウォークに神と間違えられ、それがイウォークの反乱軍への協力へとつながる(エンドアの戦い)。 R2-D2とは、彼が初めて起動された際に「裸である」とバカにされ、そこから長い付き合いが始まる。エピソード1から3までは仲のよい友達同士のような態度で接するが、エピソード3のラストで記憶が消去されたことがきっかけでやや性格が変わり[7]、R2とはことあるごとに口喧嘩をしていて、電子音しか発することのできないR2の言葉を唯一、主人たちへ通訳できる存在でもあるという自負からか、R2にだけは強気に出て嫌味を言い、何かあればすぐR2のせいにするところが見られるようになった[8]。喧嘩をR2に売るたびにR2が言い負かすのであと先考えず口走ってしまう癖がある。 デザインは、映画『メトロポリス』に登場したヒューマノイド・マリアを基にしている[9]。なお、上記のように首と胴体をバラバラにしてもある程度意識を持っていたので、首と胴体とは別の回路からなっているとも考えられる。その時は先述のようにジェダイへの暴言を吐くようになるなど性格の一部にバトル・ドロイドの意識が介在してしまっていた。 『オリジナル・トリロジー(エピソード4?6)』の設定では、作動開始から112年が経っているとされていた。しかし、『エピソード1』公開時に、ルーカスフィルムにより、C-3POを構築している重要なフレーム(人間でいうところの骨格)については、アナキン・スカイウォーカーが彼の主人であるワトーのジャンク・ショップから必要な部品をあさり、長い時間をかけて組み上げた、という設定が新たにされた。つまり、C-3POを形づくっている重要な部品は、『エピソード1』より80年以上前にサイボット・ギャラクティカ社により組み立てられ、その後廃棄されたものを再度組み立てた、すなわち「製造された状態のまま112年以上が経過したドロイド」ではなく、「112年以上前の部品が使用されているドロイド」というのが『エピソード4?6』の設定になる[10]。 『シークエル・トリロジー(エピソード7?9)』では新しく登場したBB-8が多く出番を務め、C-3POの出番は減った。『エピソード9』においてはシスのウェイファンダーへの手掛かりとなる文字がシス語で書かれたナイフを発見したものの、シス語翻訳禁止プログラムでブロックされていた。しかし、バイパス手術により、読み上げに成功。一方、その副作用で記憶を一時失っていた(のちにR2-D2の記憶をバックアップとして復元)。 C-3POの声は演技と共にアンソニー・ダニエルズが担当しているが、最初はプロの声優やトラックのセールスマンなど様々な候補があった。
作中の描写
配役・吹き替えアンソニー・ダニエルズ