Billboard_200
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歴史

ビルボードはアルバムチャートを1945年から発表するようになった。最初はわずか5位までであったアルバムチャートは毎週発表されたわけではなく、時に新しいものが発表されるまで3週間から7週間ほど掛かった。隔週(ただ少々のギャップはあった)で、15位までのBest-Selling Popular Albums chart(最も売れたアルバムチャート)が1955年に登場した。ロックンロールが興ると共に、ビルボードは1956年3月24日から週間でBest-Selling Popular Albums chartを始めた。順位は10位までから30位までの間で色々だった。新しい週間チャートにおいて最初の1位を獲得したアルバムはハリー・ベラフォンテの『ベラフォンテ』であった。チャートは1956年の後半にBest-Selling Pop Albumsに、そして1957年にBest-Selling Pop LPsへ名前が変更された。

1959年5月25日からビルボードはランキングを2つに分割した。Best-Selling Stereophonic LPsはステレオアルバムのチャート(30位まで)であり、Best-Selling Monophonic LPsはモノラルアルバムのチャート(50位まで)である。2つはそれぞれStereo Action Charts (30位まで)と Mono Action Charts (40位まで)に1960年名前が変更された。1961年1月にはそれぞれAction Albums?Stereophonic(15位まで)とAction Albums?Monophonic(25位まで)となった。3ヵ月後には2チャートはTop LPs?Stereo(50位まで)とTop LPs?Monaural(150位まで)となった。

1963年8月17日、ステレオチャートとモノラルチャートは150位のチャートに統合され、Top LPsと呼ばれるようになった。1967年4月1日にはチャートは175位まで拡張され、1967年5月13日には200位まで拡張された。1972年はアルバムチャートの名前がTop LPs & Tapesと変更され、1984年にはTop 200 Albumsと改名され、1991年にTop Pop Albumsと再度改名され、1991年にはThe Billboard 200 Top Albumsとなり、現在のタイトルであるThe Billboard 200になったのは1992年3月14日からである。
カタログ・アルバム

1960年、ビルボードは旧譜もしくは廉価盤の売り上げをランク付けしたチャートを既存のものと共存して発表するようになった。このEssential Inventoryチャートはステレオ・モノラルアルバムに分離され、メインのステレオ・モノラルアルバムに登場していたタイトルを強調していた。モノラルアルバムはMono Action Chartに40週以上いる場合Essential Inventory?Mono chart(25位まで)に移動し、ステレオアルバムはStereo Action Chartに20週以上いる場合Essential Inventory?Stereo chart(20位まで)に移動した。

1961年1月、Action ChartがAction Albums?Monophonic(24位まで)とAction Albums?Stereophonic(15位まで)になった。9週以上チャートにいるアルバムは、Essential Inventoryに移動された。およそ200タイトルがリストされたが、ランク付けはされなかった。このリストはTop LPsチャートがスタートする1963年まで発表された。

1982年、ビルボードはMidline Albums chartという旧譜と廉価版のチャートを発表し始めた。チャートは50位まで集計され、2週間毎(後に3週間毎)の発表が基本だった。

1991年3月25日、ビルボードはTop Pop Catalog Albums chartを初公開した。現在このチャートに入る基準はBillboard 200に18ヵ月以上登場し、100位以下に落ちたアルバムである[3]。同時に「カタログ・ステータスを満たしたアルバムはBillboard 200にチャートインしない」というルールが定められた。

一方で、2003年11月22日付から、Comprehensive Albums Chartというカタログ・アルバムもチャートインさせる総合アルバムチャートが試験的に開始され、2004年1月3日付よりレギュラー化された。

2009年には、マイケル・ジャクソンの死による旧譜の再浮上及びビートルズのカタログ再発がBillboard 200に反映されなかったことが問題になり、同年12月5日付より、「カタログ・アルバムはBillboard 200にチャートインしない」というルールが撤廃された。その結果、従来のComprehensive Albums ChartがBillboard 200となった[4]
ホリデーアルバム

ビルボードはホリデーアルバム(クリスマスに関連するアルバム)に関する方針を数回調整してきた。ホリデーアルバムは1963年にクリスマスアルバムのチャートが新設されるまではメインのアルバムチャートにランクインされていたが、クリスマスアルバムのチャートに登場したアルバムはTop LPsチャートにはランクインしなくなった。1974年、このルールは廃止されホリデーアルバムが再びメインチャートに登場するようになった。

1982年、クリスマスアルバムチャートが復活したが、このチャートに登場した作品がTop Pop Albums chartの対象外となることはなくなった。1994年、チャート名称がTop Holiday Albumsに変更された。2006年の時点でチャートは50位まであり、1年の終わりの頃のホリデーシーズンに数週間掲載される。現在の方針ではホリデーアルバムはTop Holiday AlbumsとBillboard 200に同時にランクインすることが認められている。
ニールセン・サウンドスキャン

1991年5月26日からBillboard 200の順位はニールセン・サウンドスキャンの売り上げデータから決めている。2008年現在、約14000店のレコード販売店がデータを提供している。この値はレコードレーベルの出荷枚数ではなく小売店の売り上げを集計したものであるため、一般的にはRIAAゴールド・プラチナ・ダイアモンドアルバムの認定よりも低い値が出る傾向にある(RIAAの認定は発送枚数ではなく出荷枚数で決定される)。
ストリーミング全米レコード協会による換算基準 2014年12月より
1アルバム相当単位(AEU)は、TEA:10曲のダウンロード、SEA:1500回のストリーミング。
2018年7月 SEAの変更
1SEA=1250回有料配信=3750回無料広告付配信詳細は「アルバム相当単位」を参照

2014年12月13日付から、デジタル媒体の販売およびオンデマンド配信の音楽ストリーミングサービスでの再生回数がBillboard 200のチャートにそれぞれ加算されるようになった。これに伴い、アルバム収録曲のストリーミング再生数1500回(SEA)及びアルバム収録曲のデジタル・セールス10曲(TEA)がアルバム1枚のセールスに換算されて集計されることになった[5]

2018年7月にはアルバム相当ストリーミング(SEA)が有料配信1250回、無料広告付き配信3750回に変更された。
年間チャート

ビルボードの「チャート年(chart year)」は12月最初の週から11月最後の週までで集計される。暦とずれた集計期間はビルボードが年間チャートを計算し、12月最後の週の号に載せることを考慮したものである。ニールセン・サウンドスキャンを利用する前は年間チャートはBillboard 200における順位を逆数にしたポイントを基に計算されていた(例として、曲が200位に1週いた場合は1ポイント、199位に1週いた場合は2ポイントとして1位に1週いた場合200ポイントまで上がっていく仕組みである)。他の要素として曲のチャート滞在週数と最高順位が計算され合計が出されていた。

ビルボードがニールセン・サウンドスキャンからエアプレイの情報を得るようになってから、年間チャートは非常に分かりやすくなり、週間の売上枚数を累積的に集計した合計の枚数が基準となった。こうすることである特定の年における最も人気のある曲がよりはっきりと分かるようになった。仮想上、3月に9週1位になったアルバムは1月に6週3位になったアルバムよりも少ない売り上げになる可能性がある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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