ビルボードはホリデーアルバム(クリスマスに関連するアルバム)に関する方針を数回調整してきた。ホリデーアルバムは1963年にクリスマスアルバムのチャートが新設されるまではメインのアルバムチャートにランクインされていたが、クリスマスアルバムのチャートに登場したアルバムはTop LPsチャートにはランクインしなくなった。1974年、このルールは廃止されホリデーアルバムが再びメインチャートに登場するようになった。
1982年、クリスマスアルバムチャートが復活したが、このチャートに登場した作品がTop Pop Albums chartの対象外となることはなくなった。1994年、チャート名称がTop Holiday Albumsに変更された。2006年の時点でチャートは50位まであり、1年の終わりの頃のホリデーシーズンに数週間掲載される。現在の方針ではホリデーアルバムはTop Holiday AlbumsとBillboard 200に同時にランクインすることが認められている。 1991年5月26日からBillboard 200の順位はニールセン・サウンドスキャンの売り上げデータから決めている。2008年現在、約14000店のレコード販売店がデータを提供している。この値はレコードレーベルの出荷枚数ではなく小売店の売り上げを集計したものであるため、一般的にはRIAAのゴールド・プラチナ・ダイアモンドアルバムの認定よりも低い値が出る傾向にある(RIAAの認定は発送枚数ではなく出荷枚数で決定される)。 2014年12月13日付から、デジタル媒体の販売およびオンデマンド配信の音楽ストリーミングサービスでの再生回数がBillboard 200のチャートにそれぞれ加算されるようになった。これに伴い、アルバム収録曲のストリーミング再生数1500回(SEA)及びアルバム収録曲のデジタル・セールス10曲(TEA)がアルバム1枚のセールスに換算されて集計されることになった[5]。 2018年7月にはアルバム相当ストリーミング(SEA)が有料配信1250回、無料広告付き配信3750回に変更された。 ビルボードの「チャート年(chart year)」は12月最初の週から11月最後の週までで集計される。暦とずれた集計期間はビルボードが年間チャートを計算し、12月最後の週の号に載せることを考慮したものである。ニールセン・サウンドスキャンを利用する前は年間チャートはBillboard 200における順位を逆数にしたポイントを基に計算されていた(例として、曲が200位に1週いた場合は1ポイント、199位に1週いた場合は2ポイントとして1位に1週いた場合200ポイントまで上がっていく仕組みである)。他の要素として曲のチャート滞在週数と最高順位が計算され合計が出されていた。 ビルボードがニールセン・サウンドスキャンからエアプレイの情報を得るようになってから、年間チャートは非常に分かりやすくなり、週間の売上枚数を累積的に集計した合計の枚数が基準となった。こうすることである特定の年における最も人気のある曲がよりはっきりと分かるようになった。仮想上、3月に9週1位になったアルバムは1月に6週3位になったアルバムよりも少ない売り上げになる可能性がある。面白いことに、人気がチャート年の締切である11月や12月にピークを迎えたアルバムは、多くの場合年間チャート順位が期待されていたよりも低く出る。それは締切時点でまだチャートに登場していることで、累積ポイントが2つのチャート年に分散してしまうことがあるためである。 Billboard 200は、ラジオ局にとってリスナーが興味のある音楽の目安として有用である。小売店にとってはどのアルバムを店の最も目立つ場所に置くかを決定する手助けとなっている。航空会社による機内での音楽サービスといったものでも、ビルボードチャートを放送する曲の決定に利用している。 チャートにはランクインされたアルバムの週間および累計の売上枚数が表記されておらず、そのため週ごとの売上の比較(例として、ある週の1位になったアルバムが前年の同じ週、1位になったアルバムと同じだけ売り上げているかどうか)は不可能になっている。同様にどれだけアルバムがヒットしたかを一つのチャートで比較することも不可能である。つまり、1位のアルバムが50位のアルバムより数千枚多く売り上げたのか、数ダース(1ダースは12枚)程度しか多くないのかを測定する方法がない。Billboard 200はすべての音楽ジャンルが統合されたチャートであるが、それとは別にビルボードにはジャンルごとのチャートが存在する。2007年末のポリシー変更まで、CD売り上げの減少とインターネットによる楽曲購入の広がりによりBillboard 200の有用性がさらに減少してしまった。 アルバムアーティスト出典 アルバムアーティスト出典
ニールセン・サウンドスキャン
ストリーミング全米レコード協会による換算基準 2014年12月より
1アルバム相当単位(AEU)は、TEA:10曲のダウンロード、SEA:1500回のストリーミング。
2018年7月 SEAの変更
1SEA=1250回有料配信=3750回無料広告付配信詳細は「アルバム相当単位」を参照
年間チャート
チャートの利用
限界
アーティストのマイルストーン
チャートイン作品数
118グレイトフル・デッド[6]
117エルヴィス・プレスリー[7]
83ウィリー・ネルソン[8]
80ボブ・ディラン[9]
64フランク・シナトラ[10]
バーブラ・ストライサンド[11]
60ローリング・ストーンズ[12]
59ビートルズ[13]
55ジョニー・マティス[14]
50エルトン・ジョン[15]
トップ10獲得作品数
38ローリング・ストーンズ[12]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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