BORDER_(金城一紀)
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『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(ボーダー けいしちょうそうさいっかさつじんはんそうさだいよんがかり)は、2014年4月10日から6月5日まで毎週木曜日21:00 - 21:54に、テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠で放送された。金城一紀によるオリジナル脚本で、連続ドラマでは珍しく当初から結末までプロットを制作して撮影されていた[2]

本項での「SP」はスペシャルを表す。

衝撃的かつ挑戦的な結末などが評価され、ザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞などを受賞している[8][9]

2017年10月29日21:00 - 22:54にドラマスペシャル『BORDER 贖罪』が放送された[10]。当初10月22日の放送を予定していたが[11][12]、同日に行われる第48回衆議院議員総選挙の特別番組のため放送日が変更された[7]

ドラマスペシャルに先立って、同月6・13日23:15 - 翌0:15に2週連続のスピンオフドラマ『BORDER 衝動?検視官・比嘉ミカ?』も別途放送された[11]
キャスト

◆(石川と接触した死者)
警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係
石川安吾〈31〉
演 - 小栗旬警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。熱心で野心的。昼夜を問わず激務に追われるあまり私生活を犠牲にし、殺人事件の捜査だけに楽しみを感じる空虚な生活を送っていた。しかし元刑事の植田和彦が殺された犯行現場の周りを歩いていたとき、銃撃事件により生死の境をさまよったことで考えを変え、死者と接触して以来被害者をより意識するようになる。その事件の犯人は捕まっておらず、石川の脳内にある弾丸が唯一の手掛かりである。それを取引材料にして上層部と交渉し現場復帰したとも言われている。真犯人を検挙するため違法な手段に手を染めるようになるが、同時に人間らしさを取り戻していく。元々観察力に優れており、理性的で計算高い。巡査時代に事件現場で容疑者を逮捕したことをきっかけに手柄を上げ昇進し、異例の抜擢で本庁捜査一課に配属された。捜査としてまず事件現場の周りを歩くことを習慣にしている。大学時代に兄が自殺している(第6話)。父親がリベラル派の有名な政治学者であり幼少期から反発していたことが、刑事になったきっかけ[注 1]。石川の能力には制限も多く見受けられ、死体が荼毘に付されると死者の姿が見えなくなったり、必ずしも死者の姿を発生させることは出来ず、能力自体もコントロール出来ているわけではない。元々、独善的でプライドが高かった事もあり、死者の叫びや裏社会の住人との接触、犯人逮捕の失敗(石川にとっての「敗北」)、法や自身の限界など、数々の境界線に直面し、次第に心身ともに病んでいく。それを象徴するかのように、話数を重ねるごとに服装に変化が表れ[注 2]、顔もやつれていく。それでも執念の捜査で自身を銃撃した犯人を追いつめ、逮捕に成功。終止符が打たれたかに見えたが、最終回で自身とは対極(同類?)の存在たる究極の「悪」とも言える安藤に挑発され、最後は周囲の警告も耳に届かず、遂には煽られる形で彼を殺害し、己の信じる正義と悪の境界線を越えてしまう。しかし、スペシャルドラマにて監察の取調移送中に真実と出会って事件を解決したことで改めて安藤に向き合い、今度は「悪」側の人間となって悪を裁き、そうすることで自らが背負ってしまった罪を償い続けるという自分なりの「正義」を見い出す。
立花雄馬〈31〉
演 - 青木崇高[13]警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。石川と共に配属されてから3年来のコンビ。正義感があり犯人に対する嫌悪感が強い。思い込みがやや激しく挑発的な発言が目立つ。石川に反感を持ち同僚として対抗意識を抱いていたが、復帰後間もない石川の体調を気にかけることもある。強引な捜査をするようになった石川の変化に戸惑う。曾祖父から続く警察官一家で、警察という職業にプライドを持っている反面、捜査一課に配属されたのは警視庁にいる親戚のコネだと思い込み、密かにコンプレックスを感じている。そのため自分の能力を証明しようと躍起になっている所がある[注 1]。次第に心を病んでいく石川を心配し、終盤では止めることこそ出来なかったものの、その後の石川の反応から少なからず思いは届いていた様子。反対に比嘉に対しては何かと馬が合わず、敵視した言動をとることが多いが、スペシャルドラマでは比嘉にかつて自分も石川と似た境遇にあったことがあると明かし、もし再び彼が道を踏み外しかけたら、今度こそ二人で呼び戻そうと決める。
市倉卓司〈44〉
演 - 遠藤憲一[14]警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の班長。石川らの直属の上司。地道な捜査と地取りや取り調べの手腕に長けた経験豊富な刑事。嘘を見抜く鋭さと、清濁併せ呑む度量を持ち合わせる。情に流されずシビアな状況判断をするものの、優秀で実直な石川を高く買っており自らの班にスカウトしたため、時には独断専行になりがちな彼の捜査をある程度放任しながらも、事件で撃たれて以降犯人検挙を焦るようになった姿を内心では心配しており、スペシャルドラマで監察官に目をつけられた石川を三人で見張っていくことを告げる。家族構成は妻と高校生の息子が一人。登庁前に家のゴミ出しをしている。
警視庁検視官
比嘉ミカ〈25〉
演 - 波瑠[15]経歴:永正大学医学部法医学教室 助手(スピンオフ)→ 警視庁刑事部 特別検視官(連続ドラマ - )石川の休職中に配属された特別検視官。医師でもある。連続ドラマ開始の半年前は永正大学医学部法医学教室の助手をしていた。現場を回り独自の観察眼と推理力を発揮する異例の存在。怖い者知らずな辛辣な物言いをするが職業意識が高く、医師として石川の相談にのることもある。日本有数の法医学者、柳田健一教授の講義に学生として授業を受け、彼女の才能に気付いた教授が後継者として助手に抜擢。千体近くの解剖を手掛ける中で数々の難事件解決に寄与した。その能力に目を付けた警察庁関係者から請われるも断っていたが、退官する教授の強い推薦により、検死システムの改正を図る上層部の意向により、準キャリアとして警視庁に入庁し特別検視官の役職に就く。男社会的な警察組織のために、彼女のことを良く思わない上司も多いが、女性でも引けは取らないと考えている。死因究明が蔑ろにされる警察の官僚主義に不満を抱いているが、次第に刑事としての石川を認め、しばしば単独で捜査する彼に助力し、市倉と立花同様その身を案じている。彼女自身に霊能力などは無いが、祖母が沖縄でユタをしている[注 1]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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