BMW
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この項目では、ドイツの自動車メーカーについて説明しています。

同社の日本法人については「BMW JAPAN」をご覧ください。

「BMW」のその他の用法については「BMW (曖昧さ回避)」をご覧ください。

BMW
Bayerische Motoren Werke AG
ドイツ、ミュンヘンのBMW本社ビルとBMW博物館(左下)
種類株式会社
市場情報FWB BMW
略称BMW
本社所在地 欧州連合
ドイツ
バイエルン州ミュンヘン
設立1916年
業種自動車製造業
事業内容乗用車の製造・販売等
代表者オリバー・ツィプセ(取締役会長)
ノルベルト・ライトホーファー(監査役会会長)
資本金27,038 Million Euro
(2011年12月31日時点)[1]
売上高 ?111.239 billion(2021年)[2]
営業利益 ?16.060 billion(2021年)[2]
純利益 ?12.463 billion(2021年)[2]
純資産 ?229.527 billion(2021年)[2]
総資産 ?229.527 billion(2021年)[2]
従業員数118,909(2021年)[2]
決算期12月末日
主要子会社ロールス・ロイス
MINI
関係する人物グスタフ・オットー
カール・ラップ(創業者)
クヴァント家(オーナー一族)
エバーハルト・フォン・キューンハイム(元会長)
クラウス・ルーテ(元デザイナー)
クリス・バングル (元デザイナー)
外部リンクwww.bmw.com
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BMW(ビー・エム・ダブリュー、ベー・エム・ヴェー[注釈 1]ドイツ語: Bayerische Motoren Werke AG[注釈 2]、バイエルン発動機製造株式会社)は、ドイツバイエルン州ミュンヘンを拠点とする自動車および自動二輪車、エンジンメーカーである。

他にも、イギリスロールス・ロイスMINIの2社を傘下のカー・ブランドとして、BMW MBMW Motorradを子会社として所有する。本社ビルはエンジンシリンダーを模した円筒形を4つ組み合わせたような形をしており、フィーアツュリンダー(Vierzylinder)、英語でフォー・シリンダー(Four Cylinder)と呼ばれる。
概要
読み方について

1981年の日本法人BMW JAPAN設立により、日本における正式な呼称は英語読みの「ビー・エム・ダブリュー」となった[注釈 3]。なお、本国ドイツでは「ベー・エム・ヴェー」[注釈 4]と呼ばれており、メーカー公式ページで世界各国のBMWの発音動画を見ることが出来る[3]。以前は日本でもドイツ語読みであったため、現在でも年配者を中心に「ベー・エム・ヴェー」と読む傾向がある。

BMWの二輪車販売法人名「Motorrad」(→BMWモトラッド、wikt:Motorrad)は、日本では「モトラッド」と表記されているが、ドイツ語読みでは 「モト(ア)ラート 」である[4](モトラッドが Motorrad の英語読みからきているのか、バイエルンなまりがそう聞こえたからなのかについては議論がある)。
エンブレムバイエルン州旗

1917年10月5日ロゴマークがドイツで商標登録された。1929年の広報広告より、以前のく縁取った抜きの「BMW」を配し、中央の円の中を十字によって4等分し、点対称にとに塗り分けたデザインである。過去に何度かBMWの字体とその位置が微妙に変わっているが、基本的に変更はない。

また同広告では円と十字は元航空機エンジンメーカーであったことにちなみプロペラを、青と白は白いと青いをそれぞれイメージしていると説明され、以降2019年までの長きに渡ってプロペラ由来説が採用されていた。BMW JAPANでもロゴのプロペラ由来説を歴史ページに掲載していた。

しかし、BMWは2020年のエンブレム改訂の際、厳密にはBMWのロゴがプロペラに由来するという解釈は正解ではないとする見解を示した。だが一方で約90年にも渡りその説が信じられ、既成事実化しているため、BMWはプロペラ由来説もある意味では正当化されるようになったのも事実としている[5]。同年3月、新エンブレム(CI)が公式発表となり、今までのエンブレムは青と白の2色のバイエルン州の旗をモチーフにされていたが、今回のエンブレムはその白が切り取られ、ボディカラーに合わせることとなった。また、黒縁も無くなり、BMWの表記だけとなった。ただし、車体やステアリングホイールのバッジ、Webサイトなどのデジタルメディアで単独として使われる場合は、青と白はその色で塗りつぶされている。
製品の特徴「キドニーグリル」も参照キドニーグリル

フル4シーターの4ドアセダン車をメインに据えつつも、スポーティーな作りを心掛けているのが特徴である。駆動方式についてもフロントエンジン・リアドライブ方式(FR)の後輪駆動(もしくはFRベースの4WD)にこだわり、最近までBMWブランドでの前輪駆動(FF)車はなかったが、2シリーズアクティブツアラーが同社初のFF車としてラインナップに加わった。また、過去にもFF車の研究開発も行っており、その技術は同じグループ内のFF車、ローバー75MINIで生かされている。また、直列6気筒へのこだわりも同社ならではである。他社が、縦置き横置きの共通化、クラッシャブルゾーンと室内スペースの両立、エンジン重量といった面で有利なV型6気筒へ次々転換を進める中、あえて直列6気筒の良好な振動特性やフィーリングを追求し、上記のメリットを犠牲にしてまで自社製直列6気筒エンジンを搭載し続けており、このエンジン群を俗称として「シルキーシックス」と呼ぶ。この長いエンジンを納めるため、特に小型の車種では全長に対してボンネットが長めであり、他社にはない独特のプロポーションとなっている。

その他、フロントアクスルを前端寄りに、エンジン配置を可能な限り客室寄りに、バッテリートランクルームに配置するなど、前後の重量配分を50:50に近づける努力を続けており、さらに理想的な車の動きのために縦置き搭載されるエンジン、スムーズで心地よい加速感が得られる駆動力性能、俊敏なハンドリングレスポンスなど、FR車の美点(コーポレートスローガンでもある「Freude am Fahren」。翻訳すると「運転する喜び」または「走る喜び」となり、BMW JAPANのスローガンも日本語で「駆けぬける歓び」)を追求し続けている。

デザインとしては、丸形四灯式(そもそもは二灯式+補助灯)のヘッドランプキドニーグリル(kidney = 腎臓)と呼ばれる独特の形状をしたグリルをもつフロントマスクが特徴である。キドニーグリルは、1933年に発表された初のオリジナル車BMW 303から採用され、イソライセンス生産車であるイセッタ、およびその派生車である600、同じく空冷フラットツイン リアエンジン700、BMW 325(1937年 - 1940年)を除いた全てのモデルに使われている。北米市場向けにアルブレヒト・フォン・ゲルツがスタイリングした507は左右二分割のフロントグリルであるものの、低く、横長で、大きく意匠が異なる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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