BMW・MINI
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この項目では、BMW社が商標を取得して開発した2001年以降の車名ブランドについて説明しています。BMW社が開発する以前(1959年-2000年)の車名ブランドについては「ミニ (BMC)」をご覧ください。
クーパー (R56)

ミニ (Mini ) は、ドイツの自動車会社、BMWが2001年に設立した自動車ブランドである。
目次

1 概要

2 初代 (2001年 - 2006年) R50/52/53 R16

2.1 メカニズム

2.2 バリエーション

2.2.1 コンバーチブル


2.3 沿革


3 第2世代 (2006年 - ) R55/56/57/58/59/60/61

3.1 メカニズム

3.2 バリエーション

3.2.1 クラブマン

3.2.2 コンバーチブル

3.2.3 カントリーマン

3.2.4 クーペ

3.2.5 ロードスター

3.2.6 ペースマン



4 第3世代 (2013年 - ) F54/F55/F56/F57

4.1 2016

4.2 メカニズム


5 モータースポーツ

6 脚注

6.1 注釈

6.2 出典


7 関連項目

8 外部リンク

概要

BMC時代のミニモチーフとして2001年に発売された新型モデル。BMWブランド以外では初のFF車で、BMWグループの狙うプレミアムのスモールの位置付けとなる[注 1]。旧型との区別が必要な際には、BMCを「先代ミニ」「クラシックミニ」「ローバーミニ」、2001年以降を「BMWミニ」「ニューミニ」「大きいミニ」と呼称される事がある。

ボディサイズは、軽自動車規格より小さかった先代と比べて大幅に拡大された。各種ボディカラー、インテリアカラー、オプション装備を組み合わせることにより、バリエーションは約10万通りにも及ぶ。デザイナーは、フランク・ステファンソン[注 2]。先代が40年間キープコンセプトで生産していたのと同様、モデルチェンジを経てもほぼ同じデザインを継承している[注 3]

日本への正規輸入車種はATのみの設定が多い中、全車種全グレードでMTが選択可能であったが、カントリーマンのマイナーチェンジ(2014年9月8日)より、AT限定が設定されるようになった。

1994年、BMWがローバーを傘下に収め、生産を始めとするミニに関する全ての権利を有したことで開発がスタート、当初はイギリスを拠点としてローバーが中心となって進められ、1997年のジュネーヴ・モーターショーで一般公開された。

しかし、ローバーの経営は悪化の一途を辿り、BMWはローバーを切り離すこととなったため、ほぼ開発の終わっていたミニは、ドイツに開発拠点を移し、インチサイズのヤード・ポンド法から、ミリを用いるメートル法での再設計を行うこととなった。紆余曲折の末、2001年に発表され、日本ではBMW JAPANが3月2日を「ミニの日」と名づけ、2002年3月2日に発売された。 スウィンドン工場

BMWは生産に当たり、オックスフォード近郊にある旧ローバーのカウリー工場を本社とする生産子会社の“BMW (UK) Manufacturing Ltd”を設立し、オックスフォード工場として2001年4月から生産を開始。BMWグループとなった後もMINIの伝統を守る方針から、ドイツではなくイギリスで生産されているが、カントリーマンとペースマンはオーストリアのマグナ・シュタイアが生産している[1]

増産対応のため、2006年9月12日よりミニプロダクション・トライアングル (通称:トライアングル) と称される英国内3工場での生産が開始された。ボディパネルのプレス、シャーシコンポーネントとサブASSYスウィンドン工場、シャーシ、塗装、組立はオックスフォード工場、以前ブラジルで行っていたミニ専用ガソリンエンジンは、バーミンガム近郊のハムス・ホール工場が担当している。

初代 (2001年 - 2006年) R50/52/53 R16

ミニ (BMW)
ワン

販売期間2001年-2006年
ボディタイプハッチバック
コンバーチブル
エンジン直列4気筒 1.4L/1.6L NA/SC/]]
駆動方式FF
最高出力90-170ps
変速機5MT/6MT/6AT/CVT
サスペンション前: ストラット
後: マルチリンク
全長3,625mm
全幅1,690mm
全高1,425mm
ホイールベース2,465mm
車両重量1,130kg/1,270kg(コンバーチブル)
最小回転半径5.1m (ワン)
-自動車のスペック表-

2001年3月2日発売開始。ボディは3ドアハッチバックとコンバーチブルで、型式のR50はハッチバックのワンとクーパー、R52はコンバーチブル、R53はハッチバックのクーパーSを表す。基本グレードは3種類で、90psのワン、エンジン制御プログラムの変更により116psに出力を高めたクーパー、スーパーチャージャーを装着した163ps[注 4]のクーパーS。
メカニズム

エンジンは、BMWとクライスラーとの合弁会社でブラジルに拠点を置くトライテックが製造する、1.6Lの通称トライテック・エンジン[注 5]を搭載。スーパーチャージャーの1.6 Lは、1.4 Lから1.8 Lのカテゴリーにおいて「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー for 2003」「テン・ベスト・エンジン2005」を受賞している。欧州仕様には1.4 L コモンレール式ターボディーゼルを搭載するワンDも設定されており、このためにトヨタから、欧州向けのヤリスカローラ用の1ND-TVが供給されていた。トランスミッションは、ワンとクーパーが5速MTCVT、クーパーSは6速MTと6速AT[注 6]

サスペンションは、フロントにストラット、リヤにマルチリンクを採用する。また、ワンはばねやダンパーの設定が比較的柔らかめなのに対して、クーパーは前後ともスタビライザーを装備し、ばね定数とダンパー減衰力を高めたスポーツサスペンションを、クーパーSは更に径の太いスタビライザーと、堅めのダンパーを持ったスポーツサスペンションプラスを標準装備している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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