1992年8月31日、ビーイング制作音源の発売を担う株式会社BMG ROOMS(ビーエムジールームス)を、ビーイングとBMGビクターの共同出資で設立。これにより当該アーティストの発売元がBMGルームス、販売がBMGビクター(厳密はビクター音楽産業が担当)になる。ビーイングに原盤権がある作品は発売権移管によりBMGルームスより再発売されているが、BMGビクターに原盤権がある初期のB'zのシングル・アルバムやB.B.クィーンズの『おどるポンポコリン』等は再発売されていない。BMGルームスは、1995年にビーイングの完全子会社化に伴い「Rooms RECORDS」へ社名変更(のちのVERMILLION RECORDS)、本社所在地を渋谷から六本木に移転。1996年8月、BMGビクターとの販売委託契約が満了。販売権はJ-DISCに移管。
1996年3月、ファンハウスが子会社となる。ファンハウス創業者の新田は、BMGビクター取締役・RCAアリオラジャパン(2009年に新設のアリオラジャパンとは無関係)社長に就任。同年10月、日本ビクター並びにビクターエンタテインメントとの合弁契約を解消したが、ビクターエンタテインメントによる販売委託は2008年9月まで継続された。 1997年1月、BMGビクターが株式会社BMGジャパン[注釈 9]へ社名変更。 1998年、演歌部門を廃止。これに伴い、全所属演歌歌手が移籍。 1999年7月、株式会社BMGジャパンが株式会社ファンハウスを吸収合併。ベルテルスマン資本による株式会社BMGファンハウス[注釈 10]が発足、ファンハウス創業者の新田は同社副社長に就任。新田は2001年8月、武市智行と共同でドリーミュージックを設立、BMGの経営から退いた。 2003年、ゾンバ・レコーズ・ジャパンを吸収合併。 2004年8月、親会社が、合併によりソニーBMG・ミュージックエンタテインメント(Sony BMG Music Entertainment, Inc. 現:米国ソニー・ミュージックエンタテインメント)となる。 2005年10月、株式会社BMGファンハウスから株式会社BMG JAPANへ社名変更。[3]21年半続いたファンハウスの名称が消滅。 2008年10月、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの完全子会社となる[4]。 2009年6月、社内カンパニー制の導入。以後、国内制作部門をアリオラジャパン、洋楽部門をRCA/JIVEグループと呼称する[5]。 2009年10月、国内制作部門を新設分割により設立されるアリオラジャパンへ、撤退前に制作された演歌・歌謡曲部門等の音源をソニー・ミュージックダイレクト(現:株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ)、RCA/JIVEグループを吸収分割によりソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)へそれぞれ承継する形で、BMG JAPANはソニー・ミュージックエンタテインメントに吸収合併され解散[1]。旧日本ビクター・RCAレコード事業部時代から通算して41年に及ぶ歴史に幕を下ろし、規格品番も本来の「BV」、小田和正のプライベートレーベル"Little Tokyo"にて利用されているファンハウス時代からの「FH」共に、アリオラジャパンを経て今日のソニー・ミュージックレーベルズへ引き継がれた。 RCA、およびFUN HOUSE等の各種ロゴ(レーベル)がその後、諸般の事情により使用できなくなったのに伴い、旧RVC → BMGビクター → BMGジャパン → BMGファンハウス → BMG JAPAN時代より発売されているアルバムやCD選書などの旧譜は随時GT Music、またはCS RECORDS等の各種レーベルに置き換えられ、更に制作・発売元のクレジットがソニー・ミュージックダイレクトを経て、ソニー・ミュージックレーベルズに変更された上で、製造出荷されている。また、上記のRCA、およびFUN HOUSE等の各種レーベルからリリースされた楽曲の原盤権は2024年現在、ソニー・ミュージックレーベルズが承継している。 ※いずれもBMG JAPAN解散時のもの。BMG JAPAN解散時まで所属していたアーティストは2024年4月現在、ソニー・ミュージックレーベルズ(旧アリオラジャパン、および旧ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、旧ソニー・ミュージックダイレクト)等が管理。
BMG JAPAN(BMGファンハウス)
補足
レーベル
ability
Akimo(秋元康プロデュース・レーベル)
air RECORDS(1979年、小杉理宇造が創立。第1弾アーティストは山下達郎)
ariola
Arista
Augusta Records(2002年設立、オフィスオーガスタ所属アーティスト専用レーベル。2017年4月にレーベル毎ユニバーサルミュージックに移管)
BELO
BERG(1998年設立、2003年消滅。ビーイング専用レーベル)
DANTREX
Dear Heart(RVC時代。1984年レーベルごとミディに移管)
EBONY STONE
ファンハウス
EXPRESS(ファンハウス発足当初の1984年のみ、東芝EMIとの共用レーベル。1985年より再び東芝EMI専用レーベルに変更された)
Little Tokyo(リトルトーキョー/1989年創立の小田和正のプライベート・レーベル。独立時代のファンハウス内のレーベルだった)
Rhythm Suite(リズム・スイート)
HAPPY SONG RECORDS(THE HIGH-LOWS、ザ・クロマニヨンズのプライベート・レーベル)
LIPOP RECORDS(キャラクターソングを含むアニメソング専用レーベル)
NANA
Om(オーン:1988年 - 1994年)/iDEAK(イデアック:1995年 - )(ともに角松敏生のプライベート・レーベル)
RCA
Rhythmedia Tribe(Rhythmedia所属アーティスト専用レーベル)
TRAPIT
W.A.A.A.
ZIG
ZAG
所属アーティスト
日本国内
AZU(アズ)(2007年?2009年)
Astro(2006年?2009年)
BUCK-TICK(ビクターインビテーション → ユニバーサルミュージックから移籍)(2004年?2009年)
CHEHON(2008年?2009年)
DEEN(ビーイング系) - B-Gram RECORDS → BERG(2003年まで)(2004年?2009年)(2013年に同じソニー・ミュージックグループのエピック・レコードジャパンへ移管)
GO!GO!7188(東芝EMIから移籍)(2007年?2009年)
LADY BiRD(2009年)
LITTLE(ユニバーサルミュージックから移籍)(2007年?2009年)
MAKAI(2008年?2009年)
MCU(2004年?2009年)
マツリルカ(2005年?2006年)
MISIA(ARISTA JAPAN/BMGジャパン → エイベックス → BMG JAPAN)(1998年?2001年、2007年?2009年)
orange pekoe( → キングレコード)(2002年?2009年)
RUB-A-DUB MARKET(2006年?2009年)
SBK(スケボーキング)(2008年?2009年)
SEAMO(シーモ)( → ユニバーサルミュージック)(2005年?2009年)
S.E.N.S.(センス)(2002年?2009年)
THE NEATBEATS(2004年?2009年)
8otto(2007年?2009年)
浅井健一(2006年?2009年)
あみん(2007年?2009年)
伊東ゆかり(ユニバーサルミュージックから移籍)