BLUE_GIANT
[Wikipedia|▼Menu]

BLUE GIANT


ジャンル青年漫画
音楽漫画
漫画:BLUE GIANT
作者石塚真一
出版社小学館
掲載誌ビッグコミック
レーベルビッグコミックス
発表号2013年10号 - 2016年17号
発表期間2013年5月10日[1] - 2016年8月25日[2]
巻数全10巻
話数全80話
漫画:BLUE GIANT SUPREME
原作・原案などNUMBER 8(story director)※9巻から
作画石塚真一
出版社小学館
掲載誌ビッグコミック
レーベルビッグコミックススペシャル
発表号2016年18号 - 2020年9号
発表期間2016年9月10日[2] - 2020年4月25日[3]
巻数全11巻
話数全88話
漫画:BLUE GIANT EXPLORER
原作・原案などNUMBER 8(story director)
作画石塚真一
出版社小学館
掲載誌ビッグコミック
レーベルビッグコミックススペシャル
発表号2020年11号 - 2023年10号
発表期間2020年5月25日[4] - 2023年5月10日[5]
巻数全9巻
話数全72話
漫画:BLUE GIANT MOMENTUM
原作・原案などNUMBER 8(story)
作画石塚真一
出版社小学館
掲載誌ビッグコミック
発表号2023年15号 -
発表期間2023年7月25日[6] -
巻数既刊1巻(2024年2月29日現在)
映画
原作石塚真一
監督立川譲
脚本NUMBER 8
キャラクターデザイン高橋裕一
音楽上原ひろみ
制作NUT
製作映画「BLUE GIANT」製作委員会
配給東宝映像事業部
封切日2023年2月17日
上映時間
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『BLUE GIANT』(ブルージャイアント)は、石塚真一、NUMBER8による日本漫画作品。ジャズを題材とした作品で、『ビッグコミック』(小学館)にて2013年10号から2016年17号まで連載された[1][2]。第1部の舞台は仙台東京。同誌2016年18号からはヨーロッパに舞台を移した第2部『BLUE GIANT SUPREME』(ブルージャイアント シュプリーム)が2020年9号まで連載され[2][3]、同誌2020年11号から2023年10号までアメリカを舞台とした第3部『BLUE GIANT EXPLORER』(ブルージャイアント エクスプローラー)を連載[4][5]。ニューヨーク編である『BLUE GIANT MOMENTUM』(ブルージャイアント モメンタム)が同誌2023年15号から連載されている[6]

なお、NUMBER 8は本作連載時からの担当編集者であったが、『SUPREME』単行本9巻以降から、正式にstory director(脚本)として参加[7]、担当編集を辞め、「MOMENTUM」からはstory(原作・脚本)となる。またアニメ映画の脚本も担当、初の小説作品となる『ピアノマン「BLUE GIANT」雪祈の物語(小説執筆名:南波永人)』を執筆している。

マンガ大賞2016で第3位[2]。2017年、第62回「小学館漫画賞」(一般向け部門)[8]、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞[9]。2023年4月時点でシリーズ累計部数は1100万部を突破している[10]。2023年2月に劇場アニメ映画版が公開された[11]

本作を執筆するにあたり、名門ジャズ・レーベル、ブルーノート・レコード1950年代から1960年代におけるアルバムジャケットのデザインが大いに参考にされた[12][13]

最初の舞台を仙台にしたのは、石塚の担当編集者(NUMBER 8)が仙台出身であることに加え、ジャズフェスティバルなどを取材し仙台にジャズの土壌があると感じたことも理由としている[14]
あらすじ
BLUE GIANT
仙台編
宮城県仙台市に住む高校生・宮本大は真っ直ぐな性格の持ち主だが、将来何をしたいのか分からず学生生活を送っていた。ある日聴いたジャズの曲に興味を惹かれ、初めて訪れたライブハウスでジャズの演奏を目の当たりにしたことで、サックスプレーヤーを目指すことを決意。サックス購入のためにアルバイトを始める。購入費はなかなか貯まらなかったが、それを知った兄・雅之がローンでサックスを購入し大にプレゼントする。毎日学校帰りに河原でサックスを練習し続けた大は、リード購入の際に立ち寄ったことで知り合った楽器屋の店主からライブ出演の誘いを受け、小さなジャズバーの出演バンドにゲストとして参加するが、常連客から音が大きいだけでうるさいと罵声を浴びせられ、呆然としたままステージを降り帰路につく。その後も日課である練習を続けるなか、大が出演したジャズバーのマスターから音楽教室の講師:由井を紹介される。大の演奏に、いろいろ落第点をつけるも、次回から家に来いと誘われ大は快諾。教室に通うことで大の演奏はパワフルさを増し、繊細な部分も向上していった。サックスプレーヤーになるために高校卒業後は上京することを決意した大は、上京前に最初のステージで罵声を放ったジャズバーの常連客を招いて、今の自分の演奏を聴かせる。常連客はしかめ面をしながらも最後まで演奏を聴いて店を出た。
東京編
上京後、あてのない大は、進学上京していた同窓生:玉田の家に上がり込み居候を始める。家賃を払うことで玉田もしぶしぶ承諾した。都内のジャズライブハウスを回っていた大は、ピアニスト:沢辺雪祈と出会う。人を舐めきった態度は好ましくないが、ピアニストとしての腕にほれ込み、大はバンド結成を呼び掛けた。大の演奏を聴いて、何かを感じた雪祈は組むことを承諾。2人きりでの練習が続くなか、ドラマーが必要と感じメンバー募集を始める。一方、大学生活に刺激のなかった玉田は、大の演奏を聴いて何か楽器を始めようかと大に話したところ、大は玉田をドラマーにしてバンドに加入させることを思い立つ。雪祈に告げると、ドラムセットにも触れたことのない全くの素人の為、もちろん大反対。「200パーセントムリ!!」と舐められた態度であしらわれた玉田は諦めがつかず、ドラム教室に通いはじめ、自宅用に練習セットを購入し猛練習に励む。1週間後に玉田の演奏を聞いた雪祈は加入を反対するも、大が「下手だからダメ。追い出すのは簡単。それがジャズへの入り口を狭くして、誰も通さなくなる。だからジャズがダメになるんじゃねぇか? ウマくてもヘタでも感動できればいい。」と説得。3人は「JASS(ジャス)」を結成する。玉田が加入して5か月後に初のライブが決まり、数えるほどしかいない観客の前で演奏をはじめる3人。終演後、何もできなかったと落ち込む玉田は、2人のためにバンドを抜けるべきかと吐露する。雪祈は他の2人にダメ出しをするが、玉田には「思っていたより悪くなかった」と言い、玉田は続けていく事を決心する。その後、JASSはライブ回数が増える度にファンが増えるようになってくる。ある日、客として来ていたプロギタリスト:川喜田の目にとまり、自身のライブゲストに誘われた雪祈は快諾し出演。後にツアーメンバーに誘われたが、JASSの活動を優先するため断る。徐々に手ごたえを感じ始めた雪祈は、日本最高のステージ「SO BLUE」への出演を目指す。川喜田経由で支配人の平(たいら)を紹介された雪祈は、JASSのライブを観に来ることを約束させる。そのライブは成功とも言える出来映えで、大満足の雪祈は終演後に平と出会いライブの感想を聞くものの、上手くみせる事だけに気合を入れた雪祈のプレイは「面白くない」であった。返す言葉もなく、さすがの雪祈も完膚なきまでに打ちのめされてしまう。後日、大は高校時代に思いを秘めていた女性:三輪と再会。彼女の誘いで1日デートをしたことで、大は改めて告白をしようと思っていたが、三輪は他に好きな人ができたこと、そして大のことでずっと悩んでいたことを告げ、お互い握手をして駅で別れた。そして、3人はJASSとして「SO BLUE」のステージに立つことを決意する。平は雪祈へ連絡をとり、「SO BLUE」での海外ミュージシャンの来日公演で出演不可能となったピアニストの代わりに、サポート参加を頼んだ。JASSとして上がる目標であったSO BLUEのステージに立つことに葛藤していた雪祈だったが、大と玉田が快く賛成したことで参加を快諾。雪祈はこれでもかと、自然に自分自身のプレイを完奏した。その後の平との再会から、JASSの「SO BLUE」出演をスタッフ会議で打診した。
BLUE GIANT SUPREME

単身、ドイツミュンヘンへ乗り込んだ大だったが、『アジア人のジャズは聞いたことが無い。』とジャズ・バーでの飛び込みは全て断られる。コーヒーショップで途方に暮れていると、隣で読書をしていた大学生・クリスが声をかけてくる。事情を聞いたクリスは空き部屋を提供し、ジャズ・バーへの出演交渉までしてくれた。クリスは "大(DIE)"は不吉だからと"D(ディー)"と名付けた。小さなバーでの出演が決まり、クリスは大学の友人に片っ端から声をかける。当日の観客10人全員はクリスの友人。ほぼジャズを聞かない友人たちは大の演奏に不思議と圧倒された。大はバンドメンバーを見つけるため、色々なライブハウスを回り見つけたベーシスト・ハンナ・ペーターズに声をかけるも得体のしれないアジア人の誘いもありハンナは断る。大はハンブルクに移ることをクリスに伝えミュンヘンをあとにした。
BLUE GIANT EXPLORER

大は「NUMBER FIVE」での活動を終わらせ自動車免許を取得するため帰国、玉田と再会を果たす。次に単身アメリカへ行くことを告げると、退院した雪祈が作曲の勉強でアメリカの音楽大学に入学したことを知る。そして大はジャズの本場・東海岸ではなく、西海岸シアトルの地に降り立った。現地で車を購入しようとするが予算が足りず全く相手にされない。ある古びた整備工場の工場長ジャック・アダムズとの出会いがきっかけで働くことになった。工場の従業員であるエディはロックギタリストを挫折した経験から、大に音楽の道は諦めなと促すが、自身が紹介したジャズバーに飛び込みで演奏した大のプレイに心を動かされる。休日に大を誘ってキャンプをしたエディは昔のメンバーとステージに立つことを話し、大をゲストプレーヤーに誘った。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:87 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef