BIOMEGA
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この項目では、日本の漫画作品について説明しています。デンマークの自転車メーカーについては「en:Biomega (bicycle company)」をご覧ください。

BIOMEGA
ジャンルSFアクション漫画
漫画
作者弐瓶勉
出版社講談社
集英社
掲載誌週刊ヤングマガジン
ウルトラジャンプ
レーベルヤンマガKC
ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ
発表期間2004年 - 2009年
巻数全6巻
その他講談社版は第1巻のみ。
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『BIOMEGA』(バイオメガ)は、弐瓶勉による日本SF漫画作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)および『ウルトラジャンプ』(集英社)に掲載された。連載は『週刊ヤングマガジン』にて2004年第29号より開始されたが、同年の第41号にて休載。その後、出版社・掲載誌を移して『ウルトラジャンプ』の2006年5月号にプロローグ編「BIOMEGA interlink」が掲載され、翌6月号から本編の連載を再開し、2009年2月号にて連載終了、3月発売の単行本第6巻描き下ろしにて完結した。単行本は全6巻。第1巻のみ、講談社版と集英社版の2種類が存在する(後述の書籍情報を参照)。
あらすじ西暦3005年。7世紀ぶりに火星への有人飛行を成し遂げた人類。水も酸素もない、廃墟と化したかつての入植地において、宇宙飛行士達は1人の女性を発見する。半年後の地球。帰還した探査船は地球周回軌道上で大破。乗組員の遺体は未知のウイルス「N5S」に冒されたまま、軌道上を漂い地表へと胞子を撒き散らしているのが発見される。その約1日後、「ドローン禍」と呼ばれるバイオハザードで混乱する洋上の人工島「9JO」に、東亜重工の工作員・庚造一が送り込まれる。上陸直後にN5Sウイルスに適応した少女イオン・グリーンを発見するが、その矢先に対立する組織であるCEUに彼女を拉致される。イオンを巡る戦いが続く一方で、CEUの上位機関DRFによる陰謀が進行していた。
登場人物

重要人物でありながら名前が判明していない者は、便宜上の仮称で呼ぶ。
東亜重工
庚造一(かのえ ぞういち)
驚異的な身体能力を持つ本編の主人公。一連の東亜重工製合成人間としては最初に完成した男性型
エージェント。パートナーであるカノエ・フユと「庚班(かのえはん)」を組み、「安全保障部特務員」としてDRFの野望を止める使命を持つ。わずか1年間ほどで製造されているが、識臣と呼ばれる体感時間を加速させる仮想空間環境において育成され、その精神は20年程度の成長過程を経験している。口数が少なく冷静沈着に任務を実行するが、内面的には直情的な面があり、しばしば強硬手段による問題解決をはかろうとする。また、他者に対する深い情も持ち合わせており、自分の母親に当たる黒川の娘がN5SVに感染させられた際や、「復物主の世界」で一般民の虐殺を止められなかった時など、自分の無力さに憤ることも多い。N5SVにより汚染された人工島9JOへ都市浄化の支援と称して潜入するが、本来の目的はN5SV適応者・イオン・グリーンの保護であった。しかし、巡回査察員の妨害によってイオンの確保には失敗。彼女を追ってDRFの重要施設である第3MSCFに向かう。復物主の誕生の最終局面では、ナレインを取り込んだニアルディを足止めするため最後まで戦闘に参加する。発芽した復物主による時空の混乱によって、突如として誕生より数千年が経過した「復物主の世界」の第1区画へと転送される。復物主の世界では地球と大きく掛け離れた様相に戸惑っていたものの、「復物主の子」であるフニペーロを守ることを決意。以来、400年に渡ってDRFとの戦いを続け、第1区画から第11区画までのDRFを壊滅させる。第12区画においてフユとフニペーロと共にニアルディとの直接対決に臨む。
カノエ・フユ
庚造一のパートナーである女性型のAI(人工知能)。実体を持たない電子的な存在であるが、造一らと共に識臣で仮想的な成長過程を経験している。造一の重二輪「HDC-08B-3」に搭載され、優れたハッキング能力によってDRFの情報を収集するなど、造一のサポートを行う他、重二輪を操作しての援護も行っている。第三者に対してコミュニケーションを取るときには自身の立体映像を映写する他、相手の脳に直接同調し、会話する「脳同調接続」を行う。人工知能とはいえ、その精神は人間と何ら変わりなく、造一と同様に力を持たない人々に対する深い情を持つ。また、直情的傾向に走る造一を諌めることも多いが、実際に間に合うことはあまりない。
壬二銖(みずのえ にしゅ)
東亜重工製の女性型合成人間。ミズノエ・シンと「壬班(みずのえはん)」を組むエージェント。造一のことを「造一兄さん」と呼んでいたため、少なくとも造一よりは後に完成したと思われる。造一よりも更に過激な性格で、パートナーであるシンに任務についての愚痴をこぼしたりと、人間味ある一面を見せることもある。造一と同様にエージェントとして活動を行っており、DRFの創設メンバーの1人、レーフ・グレブネフ追跡の任務に就いている。9JOにおいて「レーフの息子」であるコズロフをCEUの追手から救出後、拘束する形で同行させる。その際五宇を殺害した巡回査察員ヒグイデと遭遇するが、なんとか逃げおおせることに成功し、レーフの手掛かりを追って「レーフの代理人」との接触を図る。第3MSCFには造一に遅れて到着。造一と共に大陸繋留索の本体へと向かう避難民のシャトルを護衛し、目的地へ到着したと思われるが、復物主の世界での消息は不明。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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