1991年にプロデューサーのフランク・マーシャルとキャスリーン・ケネディは、『オ・ヤサシ巨人BFG(英語版)』を映画化する企画をパラマウント映画に持ち込んだ[8]。1998年にロビン・スウィコードとニコラス・カザンが脚本を執筆し、製作側はロビン・ウィリアムズを主演に起用するために交渉に入った[9][10][11]。しかし、製作総指揮のマイケル・シーゲルは、脚本の読み合わせに参加したウィリアムズを見て「驚くほど失望した」という[12]。それは、ウィリアムズの即興的なスタイルが、BFGの独自の言語に合わないためだった[12]。シーゲルは、「ロビンは即興で演技していたが、それはとても不器用で、彼も見た目よりも難しいと感じていた」と語っている[12]。脚本は2001年までの間にグイン・ローリーによって書き直され、修正された内容は、原作者ロアルド・ダールの権利を管理するダール財団からも肯定された[13]。テリー・ジョーンズとエド・ソロモンも脚本の草稿を練っており、その後脚本は開発地獄に陥り、パラマウントは映画化の権利をダール財団に返上している[12]。
2011年9月にドリームワークスが映画化の権利を取得し、マーシャルとケネディは脚本家としてメリッサ・マシスンを起用した[14]。当初、監督にはジョン・マッデンが予定されていたが、2014年4月にスティーヴン・スピルバーグが監督に起用され、マッデンはシーゲルと共にプロデューサーとして製作に参加することになった[15]。ケネディは元々スピルバーグに監督を打診するつもりでいたが、脚本が具体的な形に仕上がるまで打診を躊躇っていたという[16]。スピルバーグは、「『BFG』は30年以上にわたり、多くの家庭と子供たちを魅了してきました。ダール財団が、この古典的な物語を私たちに託してくれたことを光栄に思います」とコメントしている[17]。
2015年3月にドリームワークス、ウォールデン・メディア、アンブリン・エンターテインメントが共同制作することに合意した[18]。1か月後にはウォルト・ディズニー・スタジオが製作に加わり、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズが中心となって製作されることになった[19]。3月23日から6月12日にかけてカナダ・バンクーバーで主要撮影が行われた[20][21][22]。視覚効果はWETAデジタルが担当している[23]。 2014年10月にマーク・ライランスが主役に起用された。スピルバーグは『ブリッジ・オブ・スパイ』の撮影中に、同作に出演したライランスに本作への出演を打診していた[24][25]。ライランスについて、スピルバーグは「マークは変形的な俳優です。彼と一緒にジャイアント・カントリーを旅することに、とても興奮しています。彼のキャリアの全ては勇敢な選択をすることにあり、『BFG』を次のパフォーマンスに選んでくれたことを光栄に思います」とコメントしている[26][27]。ライランスはモーションキャプチャを通してBFGを演じている[28]。11月中旬、10歳の学生ルビー・バーンヒル
キャスティング
2015年3月27日にビル・ヘイダーの出演が発表された[30]。4月13日にはペネロープ・ウィルトン、レベッカ・ホール、ジェマイン・クレメント、マイケル・デヴィッド・アダムスウェイト(英語版)、ダニエル・ベーコン、クリス・ギブス、アダム・ゴドリー、オラフル・ダッリ・オラフソン、ジョナサン・ホームズ、ポール・モニツ・デ・サの出演が発表された[20]。