『BEAT out!』
GLAY の スタジオ・アルバム
リリース1996年2月7日
録音1995年7月 - 11月
(AOI STUDIO)
(DOG HOUSE STUDIO)
(HITOKUCHIZAKA STUDIO)
ジャンルロック
J-POP
時間56分39秒
レーベルポリドール
プロデュース佐久間正英
チャート最高順位
週間1位(オリコン)
1996年度年間49位(オリコン)
登場回数84回(オリコン)
ゴールドディスク
ダブル・プラチナ(日本レコード協会)
GLAY アルバム 年表
SPEED POP
(1995年)BEAT out!
(1996年)BELOVED
(1996年)
『BEAT out!』収録のシングル
「Yes, Summerdays」
リリース: 1995年8月9日
「生きてく強さ」
リリース: 1995年11月8日
「グロリアス」
リリース: 1996年1月17日
ミュージックビデオ
More Than Love - YouTube
Together - YouTube
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『BEAT out!』(ビート アウト)は、日本のロックバンド、GLAYのメジャー2作目のオリジナル・アルバム。
2001年2月7日にエクスタシーレコードより、2003年3月5日に東芝EMIより再リリースされている。 本来は1995年11月にリリースする予定だったが、スタッフから「アルバムを出す前にもう1枚シングルを出してほしい」という声がかかり、2か月半も延期してのリリースとなった[1]。そしてリリースしたシングルが、ブレイクの転機となった「グロリアス」である。 1995年の本作制作時は、レコーディングが1回か2回ほど中断したこともあり、途中で完成しないかもしれないと思ったこともあり、また、アルバムをどうやって世に出すかについても、スタッフと色々意見がぶつかり合っていた。しかし、「グロリアス」の制作に入った段階で、ようやく出口が見えたとTAKUROが語っている[2]。そのため、TAKUROは本作に関しては、「グロリアス」の制作に入るまでは、自分にとって傷口からダラダラ血を流しているようなアルバムだったが、「グロリアス」のおかげで、全てが前に加速し出したのを感じたことを当時のインタビューで語っている[2]。 本作からサポートのドラマーとして、永井利光が参加しており、「Yes, Summerdays」「月に祈る」以外は全て永井がドラムを担当。以降GLAYのサポートドラマーとして欠かせない存在となっていくことになる。TERUは当時のインタビューで、「前回はドラムにしても、レコーディングに来てもらって、そこで初めてアレンジしてある楽曲を叩いてもらうという感じでしたから。今回はライブツアーを一緒にまわった永井さんとアレンジして、その勢いのままレコーディングすることができたし。そこがやっぱり最大の違いですね」と永井が加わったことにより、前作以上にレコーディングに大きな手応えを感じたことを語っている[2]。 タイトルに関しては、TAKUROが“BEAT”という単語を使いたいと考えており、ある時“BEAT out”という言葉が閃き、実際辞書で引いて見たら、本当にその熟語があってとてもいい意味だったため、タイトルに決定した[2]。また、当時TAKUROは、本作までを3部作と考えており、「灰とダイヤモンド」、「SPEED POP」が来て「BEAT out!」という流れは、自分の中で一つの時期が終わって、また新しい展開に突入する見たいな気持ちがあり、メンバーそれぞれの個性も、本作を制作したことによって見えてきた部分もあり、そういう意味でも一区切りだったと語っている[2]。 8枚目のシングル「グロリアス」の初のトップ10入りなど、人気急上昇中だった影響もあり、本作でシングル・アルバム通じて初のオリコンチャート1位を獲得し、最終的には80万枚のセールスを記録した。 『CDジャーナル』は、「最近(1996年当時)のバンドの中では飛び抜けてソング・ライティングとアレンジが優れていること、演奏力が高いことが確実に感じられる。」[3] 音楽誌『R&R Newsmaker』は、「彼らは本作で新しいリスナーをアルバムに引き込むことができるのか。ってトコで全ての楽曲が多様な上にどれも『Yes, Summerdays』、『グロリアス』に引けをとらないポピュラリティを要している。」[2] また、音楽誌『CDでーた』は、「アレンジの多彩さは聞かせるものの、それがギター・サウンドという部分に集約されている。ここに、今、自分たちのできるアイデアを全て詰め込んでいる。それだけに1曲1曲がとても凝縮されているし、表面的でない内面的なスピード感に満ちている。」とそれぞれ評価している[2]。
解説
評価
収録曲CD全作詞・作曲: TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)、全編曲: GLAY・佐久間正英。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「More than Love」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)4:46
2.「Yes, Summerdays」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)5:11
3.「原色の空 <Cloudy Sky>」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)4:20
4.「Trouble On Monday」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)5:28
5.「Together」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)7:03
6.「月に祈る」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)4:20
7.「生きてく強さ」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)3:49
8.「週末のBaby talk」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)5:57
9.「グロリアス」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)4:56
10.「軌跡の果て」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)5:34
11.「Miki Piano」TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)TAKURO(M-8, 作詞・作曲: TERU)5:15
合計時間:56:39
楽曲解説
More than Loveライブでもオープニングを飾ることの多いハードな曲。この曲にはPVが作られた。HISASHI曰く、「最高のオープニングナンバー」。ベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』にも収録された。
Yes, Summerdays6thシングル。MIKI「カメリアダイヤモンド」CMソング。リマスタリングされており、シングル版のものに比べ、ボーカルや楽器全体の音がハッキリと聴きやすくなっている。
原色の空 <Cloudy Sky>この曲は完成当初、仮タイトルが「はぐれ刑事」だった。JIROはこの曲を「BEAT outの流れがつかめた曲」と語っていた。
Trouble On Monday『pure soul in STADIUM“SUMMER of '98”』西武球場公演以来演奏されていなかったが、2009年の『JIRO GLAY JIRO Produce Live 2009 THE GREAT VACATION -extra- OSAKA CRUSH NIGHT!!』にて久しぶりに演奏された。
Together7分を超えるバラード(イントロだけでも1分以上ある)。PVでは曲の終盤でTERUが涙するシーンがある。後に9thシングル「BELOVED」のカップリングに別バージョンが収録された。