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やノートページでの議論にご協力ください。Blu-ray Discレコーダー(ブルーレイ・ディスクレコーダー。通称:BDレコーダー)とは、BD-Video・DVDの再生のほかに記録型Blu-ray Discに記録(録画)・再生出来る据え置き型映像機器である。これに対し、録画機能のない再生専用機は「BDプレーヤー」と呼び分ける。第3世代光ディスクレコーダーの一つで[注 1]、プレーヤーの場合も含めて標準機能としてDVD-Videoの再生機能も併載しているのが一般的で、レコーダーでは記録型DVDへの録画が可能な機種もある。 記録型光ディスクに記録できるレコーダーとしては、DVDレコーダーの次の世代にあたる。2003年に最初の製品が登場、2007年秋から本格的に普及が始まった(詳細は沿革を参照)。DVDに比べ大容量の記録型Blu-ray Discにデジタルハイビジョン放送を、ハイビジョン画質(有効走査線数1080本)のままで長時間記録できるのが最大の特徴である。 デジタル放送をそのままの形式(MPEG-2 TS)で記録型Blu-ray Discに記録するのが代表的であり、この場合は基本的に放送受信点における品質と同等の無劣化録画となる[注 2]。 また、標準画質(有効走査線数480本、MPEG-2形式)に変換した映像を、DVDレコーダーと同様に記録型DVDに記録できる機種も多い(一部の機種には搭載されていない)。また、機種によってはMPEG-4 AVCで圧縮(後述)することで記録型Blu-ray Discにハイビジョン画質のまま長時間記録する機能や、記録型DVDにもMPEG-4 AVC圧縮したハイビジョン映像を記録可能な機能を持つものもある(AVCRECの記事を参照のこと)。 地上デジタル放送の開始で、一般家庭でもハイビジョン画質対応のテレビ受像機が一般家庭に普及していき、画面の大型化、高精細化が進んでいるのに伴い、BDレコーダーの今後の普及も期待されている。また様々な使い勝手の悪さから、DVDレコーダーを敬遠していた消費者にも普及させようと取り組むメーカーもある[要出典]。 2010年2月現在、日本国外ではパナソニック[発表 1]が、オーストラリア及びイギリス・フランスなど一部の国・地域で発売しているのみである[要出典]。世界最大の消費大国米国を筆頭として、日本以外の諸国の多くでは、消費者がテレビ放送をメディアに録画して個人ライブラリーを作る文化が稀有なので、DVDレコーダー同様に発売は見込まれておらず、代わりにBDプレーヤーの普及拡大が予想されている。 2008年以降、テレビ一体型のBDレコーダーも登場し始めている。テレビとBDレコーダーの接続が不要で、BDメディアをテレビにセットするだけで録画や再生ができる。さらにハードディスクドライブを搭載したモデルでは、テレビ単体で録画やBDへのダビングも可能である。ただし、そのような複合機ではテレビ受像機本体に比べて機構部品を含むハードディスクドライブや光ディスクレコーダー部分の寿命が短く、これらの部位が故障するとテレビごと修理または買い換えねばならないという問題もある。これはかつてのテレビデオと同様の欠点である。 従来型のDVDレコーダーではデジタルハイビジョン放送を記録型DVDに記録する際には、必ず標準画質に変換(ダウンコンバート)しなければならないことがBDレコーダーとの決定的な差となっていたが、2007年にAVCRECおよびHD Rec機能搭載のDVDレコーダーが登場したことにより、そのような機種では記録型DVDにもハイビジョン放送をハイビジョン画質のままで記録することが可能となっている。このため、放送された映像信号の無劣化記録に拘らないユーザーにとっては従来のレコーダーとBDレコーダーを比較した場合の主な差異は1枚のディスクに記録できる時間のみとなった。とはいうものの、ハイビジョン記録可能DVDレコーダーは、結局は大して普及しなかった。 DVDレコーダーの普及時に見られた記録に用いるディスクメディアの規格乱立やCPRMへの対応の差(あるものは対応であるものは非対応)といった問題は、DVDレコーダーの時の反省点からの考慮で発生しなかったが[注 3]、後継機種がMPEG-4 AVC録画やBDXL(3層・4層メディア)など新たな機能に順次対応したことで、やはり互換性問題を抱えることとなった[注 4]。 なおメーカー各社はDXアンテナ1社を除き、2011年秋までにDVDレコーダーの生産を終了し、BDレコーダーのみの生産に一本化した。 2011年以降モデルは(シングルチューナーの一部普及モデルを除き)USB-HDD接続に対応。本体HDD容量がいっぱいになっても繋いだ外付USB-HDDへの録画とそちら(USB-HDD)からBD/DVDへのダビングが可能[注 5]。 大半のBD/DVDレコーダーはSDメモリーカードスロットを搭載しており、撮影したビデオ映像&デジカメ写真閲覧が可能。一部モデルは録画番組をワンセグ又はフルセグ画質でSDカードにダビングして持ち出す事も出来る。しかし2014年以降は普及モデルを中心にSDカードスロットを廃止した機種が増えており、SDカードスロット搭載のBDレコーダーは4K対応機種を中心とした上位モデルのみになっている[注 6]。 殆どの機種には同軸アンテナケーブルが1本付属されてはいるが、直径が細いことから、各メーカーは取り扱い説明書などで「付属アンテナ線は地デジ専用(録画機の地デジ出力端子と薄型テレビの地デジ入力端子相互間をつなぐ)ケーブルとして用い、BS・110度CSデジタル放送を受信するには、市販の4K/8K対応高性能ケーブルを別途用意する」よう推奨している。 日本市場では地デジに完全移行した2011年に国内販売台数が620万台に達したのをピークに減少。内蔵HDDの大容量化や多チューナー化、Ultra HD Blu-ray (UHDBD) や4K放送といった新規格への対応、低価格化といった動きがあったが、外付けHDDへの録画機能を備えたテレビ[1]や動画配信サービスの普及、コロナ禍以降の原材料価格高騰、円安による価格上昇といった要因から市場規模は縮小傾向である[2]。2021年の国内販売台数はBDプレーヤーを合算しても200万台を割る水準となった[3]。 デジタルテレビ放送チューナーとハードディスクドライブ(HDD)、日本で販売しているレコーダーにはB-CASを搭載し(一部例外あり、また外付けHDDを増設できる機種もある)、地上・BS・110度CSデジタル放送をHDDならびに記録型Blu-ray Disc(BD-R・BD-RE)に放送されている映像や音声の品質を損なわず保存(録画)できる。一部例外を除けば基本的にはBDへの直接録画も可能になっている。記録フォーマットにはBDAVが使われる。 片面1層25GBのBD-R・REに、BSデジタル放送(24Mbps)で約130分、地上デジタル放送(17Mbps)で約180分の記録が可能とされているが、地デジのハイビジョン放送は連動データ放送を除くと、概ね13 - 14Mbps程度であり(放送局によって異なる)その場合は、片面1層で4時間近くの記録が可能となる(詳細を以下に記載)。 ただし2008年9月現在、連動データ放送のカット機能を搭載し長時間録画が可能なのは、ソニー製及び2008年秋以降のパナソニック製のレコーダーのみ。2008年春までのパナソニック製及びすべての三菱電機製のレコーダーでは「データ放送を録画するが再生できない」仕様であり、データ放送の記録を省略することによる長時間記録は不可能。また現在のところ、放送されているデータ放送を全てBDへ記録でき、再生も可能なのはシャープのHDD搭載モデルで、かつ特定のモード(機種により異なる、以下参照)で録画した場合のみである。 基本的に、デジタルハイビジョンテレビへの接続を前提としており、2006年以降の機種は、例外なくHDMI端子を搭載している(D端子・S端子などでアナログ出力も可能)。 また家庭用ビデオカメラも、ハイビジョン撮影が主流になっていることから、HDVやAVCHDなどの形式で撮影した動画を、ハイビジョン解像度のままBDに保存する機能を備えている(HDVは同規格のビデオカメラをキヤノンと共に発売しているソニー及びシャープの一部機種のみ対応)。
概要
機能
BD-HDW15/20・・・DRモードのみ
BD-HD22/HDS32/HDV22/HDW22/HDW25/HDW30/HDW32/HDW35/HDW40・・・DRモードとMPEG-4 AVCの2倍/3倍モード