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この項目では、プログラミング言語について説明しています。その他の用法については「ベーシック」をご覧ください。
プログラミング言語>>他のプログラミング言語
BASIC(ベーシック)は手続き型プログラミング言語のひとつ。
名前は「beginners' all-purpose symbolic instruction code」のバクロニムである。日本語では「初心者向け汎用記号命令コード」を意味する。 誕生したのが1964年であり、当時普及していたプログラミング言語FORTRANにいくつかの点で似ている。構文は、FORTRANの文法が基になっているとしばしば解説されている。 BASICはインタープリタ方式で動くものと、コンパイラ方式で動くものに大別できる。構文の様式が大きく異なる2種類のBASICが存在している。構造化前のBASICと、構造化後のBASICである。 最初のBASICは、1964年、米国ダートマス大学で、数学者ジョン・ケメニー(1926年-1992年)とトーマス・カーツ(1928年 - )がもともと教育目的を想定して開発したものである。このBASICを「ダートマスBASIC」という。行番号の使用や構文は、当時主流だった言語FORTRANの影響を受けている。彼らはこれで金儲けをする気はなく特許なども取得しなかったため、普及することになった。このダートマスBASICはコンパイラだった。BASICはGEとの提携を経て大学の外にも普及し、1970年代後半以降のマイコン、パーソナルコンピュータなどの多くの機種で次々と採用された。この頃のBASICのほとんどはインタプリタ方式でマザーボード上のROMにあらかじめ書き込まれた状態で供給されていた。一部のBASICはインタプリタ方式でもROMに書き込まれておらず補助記憶装置から読み込まれたり(たとえば日本ではシャープのMZ-80シリーズなど)、あるいはコンパイラ方式のBASICで高速で実行できるものも開発・供給された。 1964年、ダートマス大学にて、ケメニーとカーツにより、教育用などを目的としてダートマスBASICが開発された。これは同時期にともに開発された、タイムシェアリングシステムDTSS上のラインエディタ(テレタイプ端末環境)で利用されるよう設計されていた。[2] BASICは、GEとの提携を経て、学外にも普及した。ダートマス大学のオリジナルはコンパイラだったが、パソコンなどの商用版では基本機能を最小限にしたうえでインタプリタとして実装されることが多く、独自の発展を遂げた。 BASICの方言(異仕様)は、1970年ころ、GEがBASICの第4版を使っているころに現れ始めた[3]。新しいバージョンを待たず、ver.5を用いたマシンをGEがリリースしたころからである[3]。ケメニーとカーツの2人が「BASIC the Sixth(BASIC 第六版)」をリリースした1年後くらいに、ズレが生じはじめた[3]。当時のBASICの異バージョンはGordon Eubanks(シマンテック社のCEO)によるもので[3]、彼は1970年にBASIC-Cを開発した[3]。(なお、BASIC-Eは現在のJavaのような技術を用いており、命令文は一種の中間コードに変換された後に機械語に変換されるものである。[3])Eubanksも彼の開発したBASIC-Eについては法的に保護せず[3]、次のCBASICでそのような措置をとった[3]。CBASICは彼の会社 Compiler Systems社から販売された[3]。あまりにも次々とBASICの異バージョンが現れるので[3]、ANSIも1974年にBASICの標準化の必要性を感じ始めた[3]。ANSI内に標準化委員会が立ちあがり、BASICの2つの標準、「ミニマルBASIC(minimal BASIC)」と[3]、もう一方は「スタンダード BASIC(Standard BASIC)」を作成しようと取り組んだ[3]。だがBASICの標準化は難しく、委員会が長年かけて「標準化」の仕事を完了したころには、とうにBASICは世界中で広く使われており、実際上標準BASICは現れなかった[3]。 史上初の市販のパーソナルコンピュータとされているのはMITS社のAltair 8800であり、1975年、このAltair 8800向けにハーバード大のビル・ゲイツ、ポール・アレン、モンティ・ダヴィドゥフの3人がAltair BASICを開発し、MITS社との契約のもと配布された。
概要
構造化されていないBASIC (Unstructured BASIC)
1970年代 - 1980年代のコンピュータ(マイクロコンピュータやパソコン)で初心者向け・教育用のプログラミング言語として、非常に広く使われた。行番号とGOTO文(大域ジャンプ)を用いるものであり、分岐やループでは常にジャンプ先の行番号を意識しなければならず、構造化プログラミングが不可能である。行番号とGOTOを用いたプログラミングは、スパゲティプログラムとなりがちで、コードの再利用性が低いうえにバグを誘発しやすく、熟練したプログラマにとってもプログラムのデバッグや安全な機能拡張は困難だった[1]。のちに構造化プログラミングに対応したPascalやC言語が登場・普及して比較されるようになると、BASICは激しい批判を浴びるようになり、実用的なプログラミング用途では廃れていった。
構造化されたBASIC (Structured BASIC)
順次実行・選択・反復といった制御構造を利用する構造化プログラミングを実現できるように、行番号およびGOTO文を廃止したものである。構造化BASICとも呼ばれる。いくつかの流派で成立したが、特に1991 - 1993年頃に正式に規格として制定されたFull BASICの仕様は構造化がしっかりしてあり、他の点でも改良が加えられてある。このFull BASICの仕様とは互換性がないものの、別の構造化BASICとしての発展を遂げたVisual Basic(VB)をベースに、オブジェクト指向にも完全対応したモダンな言語のひとつとしてVisual Basic .NET(VB.NET)がある。
構造化以前のBASICの行番号とGOTO文については、#構造化以前のBASICの節で解説する。また、BASICの基本的な予約語や、ステートメントとコマンドの区別(ステートメントはPRINT, FOR NEXT, IFなど、コマンドはRUN, LIST, SAVEなど)についても、同節で解説する。
歴史
歴史
多数の方言の登場と標準化できなかった経緯
8ビットパソコンの普及とBASIC
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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