第8回(1998年『翻訳の世界』3月号)
大賞:受賞作なし
文学部門:柴田元幸・斎藤兆史、デイヴィッド・ロッジ『小説の技巧』白水社
エンタテインメント部門(=ベスト翻訳書):白石朗、スティーヴン・キング『グリーン・マイル』新潮文庫
絵本、児童文学部門:菱木晃子、ウルフ・スタルク『うそつきの天才 』小峰書房
ノンフィクション部門:富岡明美・原美奈子、リリアン・フェダマン『レスビアンの歴史』筑摩書房
アート部門:女性と音楽研究フォーラム、スーザン・マクレアリ『フェミニン・エンディング―音楽・ジェンダー・セクシュアリティ』新水社
学術部門:鵜飼哲・大西雅一郎・細見和之・上野成利、エルネスト・ルナン,J・G・フィヒテ,ジュール・ロマン,エティエンヌ・バリバール『国民とは何か』インスクリプト
第9回(1999年『翻訳の世界』3月号)
大賞:長谷川宏、G・W・F・ヘーゲル『精神現象学』作品社(「ベスト翻訳書でもなく部門ベストでもない」作品が受賞したのは初。『精神現象学』は人文・社会・芸術・伝記部門でも、第9位だった)
文学・文芸評論・エッセイ部門:柴田元幸、スティーヴン・ミルハウザー『三つの小さな王国』白水社
ミステリ部門(=ベスト翻訳書):鴻巣友季子、トマス・H・クック『緋色の記憶』文春文庫
SF・ホラー・ファンタジー部門:日暮雅通、ニール・スティーブンスン『スノウ・クラッシュ』アスキー
児童文学・絵本・ヤングアダルト部門:千葉茂樹、クェンティン・ブレイク『みどりの船』あかね書房
人文・社会・芸術・伝記部門:本橋哲也、レイ・チョウ『ディアスポラの知識人』青土社
自然科学部門:中村和幸、ロジャー・ペンローズ『心は量子で語れるか―21世紀物理の進むべき道をさぐる』講談社
ビジネス・実用部門:仁平和夫、トム・ピーターズ『トム・ピーターズの起死回生』TBSブリタニカ
賞を実施せず(2000年『翻訳の世界』4月号)
ベスト翻訳書:佐藤良明、トマス・ピンチョン『ヴァインランド』新潮社
ミステリ部門:佐藤和彦、スティーヴン・ハンター『極大射程』新潮文庫
SF・ホラー・ファンタジー部門:酒井昭伸、ダン・シモンズ『エンディミオン』『エンディミオンの覚醒』早川書房
児童文学・絵本・ヤングアダルト部門:松岡佑子、J・K・ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社
ノンフィクション部門:中野圭二、ジェラルド・クラーク『カポーティ』文藝春秋
学術・思想部門:竹村和子、ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱』青土社
賞を実施せず(2001年『eとらんす』4月号)
ベスト翻訳書:柴田元幸、リチャード・パワーズ『舞踏会へ向かう三人の農夫』みすず書房
ミステリ部門:高見浩、トマス・ハリス『ハンニバル』新潮文庫
SF・ホラー・ファンタジー部門:中村融、フィリップ・K・ディック,ディーン・R・クーンツ他『影が行く―ホラーSF傑作選』創元SF文庫
児童文学・絵本・ヤングアダルト部門:松岡佑子、J・K・ローリング『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社
ノンフィクション部門:小林清衛・竹中昌宏・高村宏・渡辺福実、ジョゼフ・ジュッファ『ベーラ・バラージュ―人と芸術家』創樹社
学術・思想部門:倉骨彰、ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎』草思社
賞を実施せず(2002年『eとらんす』4月号)
ベスト翻訳書:若島正、リチャード・パワーズ『ガラテイア2.2』みすず書房
ミステリ部門:田村義進、ジェイムズ・エルロイ『アメリカン・デス・トリップ 』文藝春秋