B-WINGS
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この項目では、データイーストシューティングゲームについて説明しています。スター・ウォーズシリーズに登場する宇宙戦闘機については「Bウイング」をご覧ください。

B-WINGSジャンル縦スクロールシューティング
対応機種アーケード (AC)対応機種一覧

ファミリーコンピュータ (FC)
iアプリ
Windows (Win)

開発元データイースト
発売元データイースト
プログラマー佐久間晶
人数1 - 2人(交互プレイ)
メディア業務用基板
(132.00キロバイト
稼働時期AC
1984101984年10月
発売日一覧

FC
198606031986年6月3日
iアプリ
200307022003年7月2日
Win (i-revo)
200603282006年3月28日
Win(プロジェクトEGG)
201004272010年4月27日


デバイス8方向レバー
2ボタン
CPUMC6809 (@ 2 MHz)
サウンドDECO CPU16 (@ 2 MHz)
AY-3-8910A (@ 1.5 MHz)
DAC
ディスプレイラスタースキャン
縦モニター
256×240ピクセル
60.00Hz
パレット64色
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『B-WINGS』は、1984年に稼働したデータイーストアーケード縦スクロールシューティングゲーム

日本国内での一般的な呼称は「ビー・ウィング」。なお、ファミリーコンピュータ(以下、FC)版では「B-ウィング」とも表記されている[1]。タイトルのBはBattleの意味である[2]

自機である通称「B-WING」ことFX-1を操作し、奪われたウイングを奪還しつつ敵機動要塞であるゴブナスを倒すのを目的としている。

1986年にFCに移植された。FC版は2006年Windows用ソフトとしてi-revoにて、2010年にWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて配信された。

アーケード版は2003年iアプリの携帯電話アプリゲームとして配信された。
概要

自機FX-1(メイン・ファイター)を操り、自機のパワーアップパーツとしての各種WINGを装着して戦いを有利に進め、各ステージの最後に待ち構えるゴブナスと呼ばれる重機動要塞を破壊していく。

8方向レバーと2つのボタンを用いて操作する。レバーで自機の移動、ボタン1で攻撃、ボタン2はウイング装着時はウイング解除(切り離し)、非装着時は低空へ一定時間降下する。縦スクロールのシューティングゲームではあるが、自機を横方向へ操作すると、背景はつられて無限にスクロールする。

ウイングがない状態ではボタン1のショットは単発の細い線で表現され連射不可。さらに敵や敵弾に命中しても一定時間再発射できない。ウイングがある状態ではそのウイングの特性に合わせ連射が可能となる(必ずしも連射ができるわけではない)。

画面内は上下2階層の構成となっている。自機は通常は上空におり、ウイングを装着していないときにボタン2を押すことで低空へ降下する。低空降下時は敵・自機とも高度に沿った小さめの臙脂色のキャラクタで表現され、さらに低空への降下時には上空の敵機や弾、障害物からは無敵となる。低空にいる際は、低空の敵機や背景と衝突するとミスとなる。低空の背景は面によって降下スペースが限られる場合もあれば、比較的自由に降下できる面もある。低空への降下を行うと一定時間経過後に強制的に上空に戻る。低空に存在する敵もボタン1で攻撃することは可能だが、自動で変化する高度に合わせて攻撃しなければならない。

なお、コア(光っている場所)以外の障害物・背景(上空・低空)やゴブナスの遮蔽物を除き、基本的にはショットで敵も敵弾も破壊可能。これにはステージボスであるゴブナスから発射される大きいゴブナスミサイルも含まれる。ただし、低空の敵が発射した敵弾は上空に到達するまでメインショットで破壊することができない。

アーケード版は全45ステージ、FC版は全30ステージ構成。アーケード版はBGMは存在せず、常に心臓の鼓動のような効果音、ステージスタート / クリア、ウイングを付けたときのパワーアップ音、ゴブナス登場前の駆動音、ゴブナスミサイルの発射音程度しか流れない。なお、ステージクリアとネームエントリーの曲は同一である(ネームエントリーは繰り返し流れる)。低空の背景はある一定のパターンで繰り返し利用されるが、アーケード版の45ステージのみ低空部が宇宙で表現される独自面となっている。アーケード版では判明している限り基盤のバージョンが2種類存在し、一部ステージの出現ゴブナスが異なる。以降は便宜上「バージョン〈A〉」・「バージョン(B)」と表記する。

同社の『ザビガ』(1984年)が上空と低空を使い分けて攻略する縦シューティングゲームである上に、自機があるウイングを付けたFX-1と酷似しており、さらに同じ敵が一種類のみだが登場するため、『ザビガ』の続編とする雑誌記事もあった[3]
ゲーム内容
ウイング

自機の攻撃方法を変化させるパーツとして以下の8種のウイングがあり、1ステージにつき2つ用意される。出現するタイミングは各々1つ目はステージ開始してまもなく、2つ目は通常時は中盤辺りとなっているが、J-WING必須ボス(=スパイダナス)およびS-WING必須ボス(=ゴービック)に限りボス戦直前に出現する。ウイングを運ぶ輸送機2機を破壊することで、自機にウイングを装着できる状態となる(輸送機がウイングを運んでいる状態ではその場所に自機を移動することはできない)。5-8、13-16、21-24、29-32、37-40、45の各ステージ1つめのウイングは5種類(特殊ウイング4種[4]と強化ウイング1種[5])から選択できる。それ以外は出現するウイングがあらかじめ決まっている。概ね攻略に有利となるようなウイングが現れるが、必ずしもそのウイングを装着しなくてもゲームを進行できる。ただし、横からしか攻撃できない位置に弱点が付いているゴブナス(=ゴービック)は真横に攻撃できるS-WING・V-WING・M-WINGが、また弱点が遮蔽物で囲まれているゴブナス(=スパイダナス)にはJ-WINGがないと倒すのは至難であり、これらのボス攻略に失敗すると、攻略用のウイングが取得できる段階から再スタートとなる。なお装着後のウイング自体にも当たり判定(本体FX-1を基準に左右部分)があり、そこに敵や敵弾や障害物が1回触れると故障を起こし(煙が出る)その方向にウイングの攻撃が出せなくなると合わせレバーニュートラルでも自機の制動が不安定でブレてしまい、さらに安定した移動もできなくなってしまう。ウイングが故障した場合の対処方法はその状態でそのステージをクリア(次のステージは故障無しから開始)するか、ボタン2で装着中のウイングを切り離しウイングを諦めて故障を回避するかの必要がある。また、ウイングが故障している状態でさらに敵や敵弾や障害物が触れるとミスとなり所定ポイントからのやり直しとなる。なお、ウイング装着状態で攻撃中の場合、装着しているウイングの状態に合わせウイングのグラフィックが若干変化するものもある。
強化ウイング[6]

C-WING:Cannon(キャノン)のC。左右2門2連射、メイン1門の計5弾による前面への強化弾攻撃(ボタン1ショットも変化)が可能となる。一部の特殊ゴブナスを除き、対ゴブナス用のウイングとしてはもっとも効果的。

W-WING:Wide(ワイド)のW。横一列に並んだ5発の板型ビームを前方に放射状に斉射する。どれかひとつのビームが敵機・障害物に着弾すると、他のビームも消滅する。ただし全く完全同時に着弾した場合はそれぞれに攻撃が当たる。道中の障害物の撃破能力は高く、また雑魚敵の殲滅力も高い方だが、遮蔽物に当たると他のビームも同時に消滅してしまう性質のため、狭い箇所が多いゴブナスとの相性は非常に悪い。

M-WING:Multiple(マルチプル)のM。左右2門2連射の砲台が前・ナナメ・横とそれぞれ90°へ定間隔で自動で往復し、多方向への攻撃が可能となる。メインは1門で変わらないが全てのショットが小さくなる。C-WING、V-WING、S-WINGの代替となるが、方向切替が約1秒おきと非常に遅いため、あまり実用的ではない(特殊ゴブナス〈=ゴービック〉を除く)。

V-WING:Varrier(バリア)のV。本来はBarrier(バリア)のBだったが、タイトルとの重複を避けてVとなった[2]。前、斜め前、真横の5方向にVの字型のビームを斉射する。W-WINGとは違いビームの射程は短く、一定距離に達するか、1方向でも敵機・障害物に着弾すると消滅する。ただしこちらも全く完全同時に着弾した場合はそれぞれに攻撃が当たる。W-WINGと比べ連射しやすく前方の敵や障害物には文字通りバリアになり得る攻撃力を持つが、射程がかなり短いため弱点を攻撃するため上に進まざるを得ないゴブナスとは相性が良くない。

特殊ウイング[6]

S-WING:Side(サイド)のS。メインショットに加え左右に3連装2連射となるショットの攻撃が可能となる。一部の特殊ゴブナス(=ゴービック)攻略には必須。

A-WING:Anti(アンチ)のA(企画時はBackだった[2]。前方メインショットに加え、後方への2門2連射の後方弾攻撃が可能となる。

G-WING:Ground(グラウンド)のG。メインショットの他、前方に一定距離で降下する2門2連射のボムによる低空への攻撃が可能となる。このウイングを装着しても照準が表示されないため、低空の敵に当てるためにはある程度のコツがいる。

J-WING:Jump(ジャンプ)のJ。メインショットに加え障害物を一定距離飛び越して前方に着弾する左右2門2連射の円形跳躍弾攻撃が可能となる。着弾以降は通常ショットとなるため画面下であればC-WINGのような攻撃が可能。攻撃の特性上、着弾地点より近距離となる自機周辺が弱点となる。これが無ければ倒せない特殊ゴブナス(=スパイダナス)も存在する。

その他

最終面をクリアすると、点数の全桁数値が9になるまでカウントアップし、9,999,999点となって
ハイスコア記入(ゲーム終了)となる。

ウイングの装着の際にボタン2を押すと直ちにウイングを解除しようとするアニメーションが発生するが、そのアニメーションの再生中にさらにボタン2を押すことでウイング解除のアニメーションが再発生するとともに2,000点加算がされるため、いたずらに点数稼ぎが可能となっていた。通常設定では40,000点ごとに自機が増えるため、特定ウイングを必要とするボス前のウイング装着シーンなどで、ほぼ無限に点数稼ぎと残機稼ぎとが可能となっていた。「ウイング稼ぎ」「ウイング外し稼ぎ」などと言われた。

通常プレイでは最終面クリア後のスコアカウントアップで9,999,999点となるが、「ウイング稼ぎ」によりスコアを10,000,000点超とした後に最終面をクリアすると、クリア後のスコアカウントアップで99,999,999点まで処理される。「1億点稼ぎ」などと言われた。カウントアップの所要時間は20分を越えるため、ゲームセンターによっては途中で電源を切られ、ハイスコア入力ができなくなる、という情景もよく見られた[要出典]。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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