『ark』
L'Arc?en?Ciel の スタジオ・アルバム
リリースark
1999年7月1日(CD,MD)
2006年12月27日(配信[1])
2014年10月22日(High-Res)
2019年12月11日(定額配信)
ark 15th Anniversary Expanded Edition
2006年12月13日(CD)
ark (Remastered 2022)
2022年5月18日
(CD[注 1],配信,High-Res,定額配信)
録音1998年 - 1999年
ジャンルポップス
ロック
オルタナティヴ・ロック
時間53分12秒
レーベルKi/oon Records
プロデュースL'Arc?en?Ciel
岡野ハジメ
(#1?#5,#7?#11)
チャート最高順位
ark
週間1位(2週連続、オリコン)
1999年7月度月間1位(オリコン)
1999年度年間5位(オリコン)
歴代ランキング57位(オリコン)
登場回数25回(オリコン)
ark 15th Anniversary Expanded Edition
週間13位(オリコン)
登場回数6回(オリコン)
ゴールドディスク
2ミリオン(日本レコード協会[2])
L'Arc?en?Ciel アルバム 年表
HEART
(1998年)ark
ray
(1999年)ectomorphed works
(2000年)
『ark』収録のシングル
「DIVE TO BLUE」
リリース: 1998年3月25日
「forbidden lover」
リリース: 1998年10月14日
「HEAVEN'S DRIVE」
リリース: 1999年4月21日
「Pieces」
リリース: 1999年6月2日
「Driver's High」
リリース: 1999年8月11日
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『ark』(アーク)は、日本のロックバンド、L'Arc?en?Cielの6作目のスタジオ・アルバム。1999年7月1日発売。発売元はKi/oon Records。 前作『HEART』以来約1年5ヶ月ぶりとなる6作目のスタジオ・アルバム。本作は、7thアルバム『ray』と同時発売されている。 日本ではオリコンチャートの集計期間を踏まえ、水曜日にCDを発売することが一般的となっているが、本作は集計期間が1日少なくなる木曜日にリリースされている。本作の発売日をずらしたのは、占星術師のミシェル・ノストラダムスが綴った『ノストラダムス大予言』における「恐怖の大王が襲来する日」に合わせたことによるものであり、リリースプロモーションでは<ノストラダムス大予言の日にアルバム2枚同時リリース!>という宣伝文句が当時使われていた。 本作には、1998年から1999年にかけて立て続けに発表したシングル「DIVE TO BLUE」「forbidden lover」「HEAVEN'S DRIVE」「Pieces」の表題曲を含めた11曲が収められている。ちなみに、本作及び同時発売したアルバム『ray』の6曲目には、yukihiro作曲のインタールードがそれぞれ収録されている。また、アルバム発売の約1ヶ月後となる1999年8月には本作に初収録された「Driver's High」がシングルカットされている。 なお、本作のマスタリングはテッド・ジェンセン(Sterling Sound)が担当しており、前述の既発のシングル表題曲はすべてリマスタリングが施されている。ちなみにkenとtetsuyaは、1999年にマスタリング現場となったニューヨークのスタジオに出向き、同氏の作業を確認したという[3]。テッドの作業を振り返り、kenは「案外、前に出す。それは自分のギターの音とかにも顕著に出てる[3]」と述べている。 ちなみに本作は、前作『HEART』に続き海外でもリリースされている。なお、本作は、日本を含めたアジアの7つの国と地域(日本、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン)で同時リリースされている[4][5]。L'Arc?en?Cielは、本作のリリースに伴い、日本以外のアジア諸国でもプロモーション活動を実施しており、1999年9月10日にタイ、同年9月14日に香港、同年9月16日に台湾を訪れている[5]。 余談だが、1990年代後半には、B'zやGLAYなどのJ-POPアーティストが数多くのベストアルバムを立て続けにリリースし、商業的成功を収めていた。そのため、巷では「ラルクもベストアルバムを出すのでは?」という噂が囁かれていた。こういった世間の思惑や想定を外すように、1999年1月7日の朝日新聞朝刊の一面に、金屏風を背景とした、紋付羽織袴姿(kenのみこの年の干支であるウサギの着ぐるみ姿で登場)のメンバー4人の集合写真と共に「本年もよろしくお願いします。L'Arc?en?Cielは、1999年ベストアルバムは出しません。オリジナルアルバムをお楽しみに」という文言をのせた年初の挨拶広告を大々的に発表し[6]、ベストアルバムブームに乗らない姿勢を打ち出している。 本作はアルバム『ray』と同時発売されているが、アルバムの2作同時発売は音楽業界で非常に稀有なこととなっている。このアルバム2作同時発売は、バンドのリーダーを務めるtetsuyaに「2枚あればシングルもバランスよく振り分けられるだろう[7]」という考えがあり、tetsuyaがメンバーとスタッフに提案したことをきっかけに決定したという[7]。アルバム作るときって、みんなで曲作りをするといつも14?15曲ぐらい集まるんですよ。それにシングルを入れると20曲ぐらいになるから、これは2枚作れるなと。アルバム2枚作れば、シングルをバランスよく振り分けることもできるしね 同時発売を提案した経緯について、tetsuyaは「みんなに言ったのが1998年の7月…(「Tour '98 ハートに火をつけろ!」の)ツアー中だったんじゃないかな。でも、そんなアイディア言ったら、みんなに絶対に反対されるなと思ってた。(前半の)ツアーが終わって後半の9月のツアーが始まるまで1ヵ月ちょっとあったんですけど、その間に「snow drop」と「forbidden lover」を作ったんですよね。そのときは10月くらいにシングルを1枚出そうってつもりで作り始めたんだけど、曲があがってみたら2曲ともいいし、どっちもカップリング曲ではないなと思って、"2枚とも出そう"って僕が言い出したんですよ。で、7月のシングル3枚同時の次に2枚同時っていうのはインパクト弱いんで、今度はちょっとずらすとか、スタッフとちょっと話したりして。ま、それは話をしただけで、最終的な判断はスタッフにまかせたんですけど。その時点で、「DIVE TO BLUE」から数えると、もう(シングルが)6枚になるでしょ。(中略)たぶん先行シングル出すだろうし、そうするとシングル7枚になる。今まで、だいたいアルバム1枚10曲ぐらいでやってきてるから、そうしたらあと3曲新曲を書けばアルバムできちゃうじゃん。けど、そんなんでいいの?って思ってね。アルバム作るときって、みんなで曲作りをするといつも14?15曲ぐらい集まるんですよ。それにシングルを入れると20曲ぐらいになるから、これは2枚作れるなと。アルバム2枚作れば、シングルをバランスよく振り分けることもできるしね。アルバム1枚のなかにシングルが6曲も7曲も入ってると、シングルスとか、ベストっぽくなっちゃうじゃないですか[8]」と語っている。
解説
背景とコンセプト
- 『L'Arc?en?Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03』(『PATi PATi 1999年5月号』の再掲)、33頁、tetsuyaの発言より