Apple_Watch
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Apple Watch Ultraは、Appleが耐久レースやアウトドア・レクリエーション(GarminPolarなどの企業の製品と競合)に向けて位置づけた新しいハイエンドモデルである[24][25]。ハードウェアのほとんどをシリーズ8と共有しているが、より大きな49mm、最大2,000ニトのディスプレイとバンド、頑丈なチタンニウムケース、サファイアクリスタルを備えた明るいディスプレイ、さまざまなアプリや機能にマッピングできる追加の「アクション」ボタン、統合されたマルチバンドGPS、水温センサー、Appleが省電力モードを使用せずに36時間の使用が可能としたより大きなバッテリを備えている。
Apple Watch SE (第2世代)
Apple Watch Series 9詳細は「Apple Watch Series 9」を参照

2023年発売[26]。新設計のApple S9 SiPを搭載している[27]
Apple Watch Ultra 2

2023年発売[28]。新設計のApple S9 SiPを搭載している[29]
仕様
ハードウェア

CPUはiPhone向けに開発されるAシリーズ同様に命令セットがARMである、SiPのApple S1, S1P (Series 1), S2 (Series 2), S3 (Series 3), S4 (Series 4), S5 (Series 5), S6 (Series 6), S7 (Series 7), S8 (Series 8, Ultra), S9 (Series 9, Ultra 2)が搭載されており、入力機器には独自のデジタルクラウンとボタンを採用している。

Series 5までのモデルのディスプレイには「感圧タッチ」と呼ばれる圧力センサーが搭載されていたが、Series 6以降のモデルでは廃止された。

ディスプレイは有機EL(OLED)を搭載していて、Series 5以降(SEを除く)では常時表示機能が可能になった。

マイク、スピーカー、光学式の心拍センサー、加速度センサー、環境光センサー、Series 5以降のモデルではコンパスを、Series 6では血中酸素濃度センサーを搭載している。

Apple Watch (第1世代)とSeries 1はGPSは内蔵しておらず、iPhone内蔵のGPSと連携する[30]。Series 2以降のモデルではGPSを搭載しており、iPhoneがなくともワークアウト中の経路などを記録できる。

Taptic Engineと呼ばれる振動アクチュエーターが搭載されており、通知の際などに触感フィードバックがされる。

Apple Watch (第1世代)とSeries 1は防水では無くIPX7[注 1]等級である。Series 2以降では50mの耐水性能があり、スイミングや、サーフィンをしながらの着用も可能であるが、高圧の水を当てたり、シャンプー・石鹸・ローションなどに触れると耐水性や、水密性が下がる。

駆動時間はAppleの定めた条件による使用で18時間であり、裏蓋に専用の充電ケーブルを装着し充電する。充電器はマグネットで接続され、電磁誘導を用いて充電する。

BluetoothとWi-Fiが搭載されており、iPhoneとの通信に使用される。

Bluetoothが利用できないとき、Apple Watchは、ペアリングしたiPhoneが接続したことのある2.4Ghz/5GHzネットワークにWi-Fiで接続する[31]。GPS+Cellularモデルの場合、Wi-Fi圏外でも利用可能である。
ソフトウェア

独自のwatchOSを採用。iPhoneとの連携機能を備えている。

Apple Watchを使用するには、各デバイスごとに必要なバージョンへアップデートされた端末が必要である。

なお、iPadシリーズやiPod touchなどiPhone以外の端末ではペアリング用アプリはインストールできないようになっており、ペアリングすることができない[32]

watchOSのダウングレードは通常iTunesなどでは行えず、Appleの工場でダウングレードしてもらう必要がある[33]
騒動・不祥事
心拍数測定機能に対する反トラスト法訴訟

2021年、AliveCorはAppleがApple Watchの心電図技術に関連して競争を阻害し、「略奪的」かつ「排他的」な行為によって市場における支配力を乱用したと主張した。この訴訟は2024年2月に棄却され、AliveCorは控訴する予定であるとしている[34]
血流酸素濃度測定機能によるMasimoの特許侵害問題

2021年、Apple Watch Series 6以降に搭載されている血流酸素濃度測定機能がMasimoの特許を侵害していると提訴した。この訴訟についてITCは、2023年10月にMasimoの訴えを認め、Appleに対して「この機能を取り除かない限り、アメリカへの輸入を禁止する」との排除命令を下し、12月26日に現行ラインナップの一部であるApple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2に対してアメリカへの輸入禁止命令を下した。それに先立ちAppleは21日に両製品の販売をアメリカ国内で停止した。また、26日に連邦巡回控訴裁判所へ上訴した[35]。米連邦巡回控訴裁は27日、ITCの決定を一時的に差し止めたため、Appleは販売を再開している[36]。しかし、2024年1月17日、一時差し止めを解除し、再び輸入禁止になった。そのためAppleは、血流酸素モニタを停止することで、販売を続けている。

一部の情報によると、AppleとMasimoは技術提携/買収の交渉も進めていたが、Appleにはそれとは別に一銭も支払わずに技術を盗む極秘のプラン「プロジェクト・エヴェレスト」があったとされている。そのプロジェクトでAppleは、Masimoの社員約20人に倍の給与を提示して抜擢までし、CTOにいたっては400万ドル(約5億7600万円)で引き抜いている[注 2]とのことである。MasimoのCEOは、Appleからの交渉にいつでも応じる用意はあるとしているが、Appleからは電話一本もかかってきてないと述べている[37]
シェア

Appleとその他企業のメーカー別2021年度国内シェア[38]AppleFitbitファーウェイガーミンシャオミその他
シェア率61.5%10.5%10.3%5.6%3.4%8.6%

ギャラリー

Apple Watch

Apple Watch Series 4

Apple Watch Ultra

Apple Watch Ultra(裏側とアルパインループバンド)、センサー、サイドボタン、Digital Crown

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 一時的に水没しても浸水せず機器に悪影響の出ない「防浸形」
^ CTOは移籍後2週間以内に、Masimoの企業秘密だったセンサーの特許12件をAppleの名義で出願したとされている。


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