Apple
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ソフトウェア製品としてはApple MusicApple TV+Apple Arcade、 Apple Fitness+、Apple PodcastApple BooksApp StoreiTunesなど広範囲のデジタルコンテンツ販売・Apple Storeなどを行っている。また、iCloud、iCloud+などのクラウドサービスも提供している[5]

Appleの全世界での年間収益は、2020年度には2745億ドルとなった[6]。Appleは売上高で世界最大のテクノロジー企業であり[7]2021年現在で世界で最も価値のある企業である[8]。販売台数で世界第4位のパソコンメーカーとなっており[9]、2021年のスマートフォン市場では、出荷台数第2位、売り上げシェア第1位となっている[10][11]2022年1月、Appleは全世界の上場企業として初めて時価総額3兆ドルを超えた企業となった[12]。また2022年5月11日時点での時価総額は約307兆円で世界2位[13]。Appleは、2022年末時点で16万4000人の正社員を雇用し、26か国に526の直営店を展開している[14]。また、同時期のApple製品利用台数は全世界で16億5000万台以上であり[15][16]、2021年8.5%のシェアであったMacの出荷台数は2,895万台以上と1年間で28%増加し、史上最高であった[17]。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
沿革Apple Campus(旧本社)

Apple Inc.は1976年4月1日スティーブ・ジョブズスティーブ・ウォズニアック、およびロナルド・ウェイン(英語版)の3名により創業された[18][19][注釈 1]。創業時の名称は"Apple Computer Company"であり、ウォズニアックが開発したコンピュータ「Apple I」を販売するためのパートナーシップであった[18][19][注釈 2]1977年1月には"Apple Computer, Inc."(アップルコンピュータ)として法人化し、その後「Apple II」をはじめとするコンピュータの販売が急速に拡大した[24]

1980年代には、1984年発売の初代「Macintosh」に代表されるように、革新的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を採用したコンピュータを次々と開発した。Macintoshは当初成功していたが、IBMのシェアを追い抜くことはできず、ジョブズは経営陣や取締役会との関係が悪化し、1985年にMacintosh部門から解任されAppleを離れた[21][25]。同年にはウォズニアックも円満にApple社内のプロジェクトからは離れたが、以後もAppleの社員であり続けている[26][27]。その後、ジョブズはAppleの一部の同僚を連れてNeXT社を設立した[28]

1990年代に入り、パソコンの市場が拡大・発展していく中で、AppleはインテルのCPUにマイクロソフトWindowsを搭載(Wintel連合)した低価格帯の製品に押され、シェアを失っていった[29]。取締役会はギル・アメリオをCEOとして起用し、レイオフ、経営陣のリストラ、製品の絞り込みなど、財政的に問題を抱えた会社を立て直そうとした。アメリオは失敗したOS戦略を解決しようと、1996年12月にAppleがNeXTを買収、ジョブズを呼び戻した[25]

ジョブズは1997年9月に暫定CEOに就任した[25]。Appleは「Think different」キャンペーンを展開し、iMacの販売で黒字化を達成した[30][31]2001年にはiPodの発売、直営店のApple Store開店など、Appleブランドを再構築した[32][33]2007年にはデジタル家庭電化製品への注力を反映させ[34]、社名を「Apple」に変更した[35]。また、同年にiPhoneを発売し、高い評価と経済的成功を収めた[36][37][38]2011年8月、ジョブズは健康上の理由でCEOを辞任し、ティム・クックがCEOに就任した[39]。その2か月後、ジョブズは死去した[40]

スコット・ギャロウェイの著書『The Four: The Hidden DNA of Amazon, Apple, Facebook, and Google』[41]の翻訳本に日本独自でつけられたタイトル『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』から、GAFAという呼称でまとめて呼ばれ、AmazonFacebookGoogleとともに世界的な巨大企業のひとつであるとの認識が広がっている[42][43][44][45][46]
歴史詳細は「Appleの歴史」を参照
創業とApple Iコンピュータ歴史博物館に展示されるApple I。Apple Iはむき出しのマザーボードとして販売され、使用するには購入者がキーボードやモニタを用意する必要があった。

1975年、大学を中退しアタリの技術者として働いていたスティーブ・ジョブズと、その友人でヒューレット・パッカード(HP)に勤務していたスティーブ・ウォズニアックは、シリコンバレーのコンピュータマニアによる「ホームブリュー・コンピュータ・クラブ(HCC)」の会合に頻繁に参加していた[47][48]。ウォズニアックは、HCC内で高く評価されていたマイクロプロセッサであるIntel 8080の代わりに、安価なMOS 6502を処理装置とするコンピュータの自作を開始し、1976年3月までにApple Iの原型となるコンピュータを独力で完成させた[49]。ウォズニアック自身はこのコンピュータの回路図をHCCにて無料配布することを望んでいたが、ジョブズはその商業的可能性に興味を抱き、このコンピュータを利用してビジネスを始めるべきだと訴えた[50][51][52]。2人は当初、それぞれの勤務先であるHPとアタリに製品化を提案したが却下されたため、自ら起業して基板(プリント配線板)の製造・販売を行うことにした[51]

1976年4月1日、ジョブズとウォズニアックにロナルド・ウェインを加えた3人は、共同で「Apple Computer Company(アップルコンピュータ・カンパニー)」を創業した[53]。アタリで製図工として働いていたウェインは、株式の10パーセントを持つことを条件としてジョブズに誘われ会社に加わった(ジョブズとウォズニアックはそれぞれ45パーセントの株式を所持した)[51]。ウェインはApple社の最初の製品であるApple Iのマニュアルを作成したほか[53]、リンゴの木とアイザック・ニュートンが描かれた最初期のロゴマークをデザインした[51]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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