Apache_HTTP_Server
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「Apache」はこの項目へ転送されています。そのほかの用法については「アパッチ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

Apache HTTP Server
開発元Apacheソフトウェア財団
初版1995年 (29年前) (1995)[1]

最新版2.4.59 - 2024年4月4日 (46日前) (2024-04-04) [±]
リポジトリ

github.com/apache/httpd

プラットフォームクロスプラットフォーム
種別Webサーバ
ライセンスApache License、2023年5月現在はApache License 2.0[2]
公式サイトhttps://httpd.apache.org/
テンプレートを表示

Apache HTTP Server(アパッチ エイチティーティーピー サーバ)は、Apache License2.0の条件でリリースされるフリーオープンソースクロスプラットフォームWebサーバソフトウェアである。Apache はApacheソフトウェア財団の支援のもと、開発者のオープンコミュニティによって開発・保守されている。

Apache HTTP サーバのインスタンスの大部分は Linuxディストリビューション上で動作するが、現在のバージョンは Microsoft Windows や様々な Unixライクなシステム上でも動作する。過去のバージョンでは、OpenVMSNetWareOS/2メインフレームへの移植を含む他のオペレーティングシステムでも動作した。

元々は NCSA HTTPdサーバをベースにしていたが、NCSAコードの作業が停滞した後、1995 年初頭にApache の開発が始まった。Apache はWorld Wide Webの最初の成長において重要な役割を果たし、支配的な HTTP サーバとしてすぐに NCSA HTTPd を追い抜き、1996 年 4 月以来、最も人気のあるサーバであり続けている。2009年には、1億以上のウェブサイトにサービスを提供する最初のウェブサーバーソフトウェアとなった。2020年4月現在、Netcraftの推定では、Apacheは最もアクセスの多い100万のウェブサイトの29.12%のサーバーで利用され、Nginxは25.54%で利用されている。W3Techsによると、Apacheは上位1000万サイトの39.5%で利用され、Nginxは31.7%で利用されている。
歴史
1995年
Webサーバソフトウェア欧州原子核研究機構 (CERN) のティム・バーナーズ=リーが開発したCERN httpd米国立スーパーコンピュータ応用研究所 (NCSA) が開発したNCSA HTTPdの2種類があった。NCSA HTTPdは初めてCGIを採用するなど、非常に普及していたが、その後ほとんどメンテナンスが行われなくなり、放置されていた。そこで、何人かの有志が改良とサポートを行うためのグループを作り、自分たちを「Apache Group」と名付けた。しかし、彼等もその後プロジェクトに興味を失ってしまい、再度放置されかけた。
1999年以降
放置されかけたのち、1999年にユーザーの一人だったBrian Behlendorfが自分のサーバを使ってユーザーのためのメーリングリストを立ち上げた。これが現在のApacheソフトウェア財団の母体になっている。ただし、現在のApacheのソースコードはApacheソフトウェア財団によって完全に書き換えられており、NCSA HTTPdのコードは残っていない。
特徴
サポート

バージョン初版最新版
サポート終了:1.31998-06-06
[3]2010-02-03 (1.3.42)[4]
サポート終了:2.02002-04-06[5]2013-07-10 (2.0.65)[6]
サポート終了:2.22005-12-01[7]2017-07-11 (2.2.34)[8]
現行バージョン:2.42012-02-21[9]2024-04-04 (2.4.59)[10]
凡例サポート終了サポート中現行バージョン最新プレビュー版将来のリリース

2018年3月現在、Apacheの公式ページでは2.4系のみを推奨リリースとしている [11]

1.3系、2.0系、2.2系を含む古い系列は、アーカイブ・サイト[12]からダウンロードできる。
モジュールによる機能追加

Apacheの機能はモジュールを追加することで拡張できる。Apacheの核となる「Core」がまずあり、そこへモジュールを追加して機能を拡張する。モジュール名は慣習的に「mod_XXX」と付けられる。XXXは機能の概要名である。例えば「mod_dir」「mod_alias」「mod_setenvif」などとなる。

モジュールは「静的リンク」または「動的リンク」により追加できる。静的リンクとは、Apacheの実行ファイルそのものにモジュールを組み込む方式である。つまりApacheとモジュールはバイナリ的に一体化して動作する。動的リンクとは、モジュールを別ファイルとして作成し、必要に応じてモジュールのファイルから機能を呼び出す方式である。この機能を「DSO(Dynamic Shared Object=動的共有オブジェクト)」と呼ぶ。動的リンクの機能を利用するためには、あらかじめ「mod_so」モジュールを静的リンクしておく必要がある。

動的リンクはモジュール機能の呼び出しで静的リンクよりも負荷が高くなる(オーバーヘッドがかかる)デメリットがあるが、再起動のみでモジュールを組み入れたり外したりできるメリットがある。逆に静的リンクは高速にモジュール機能を呼び出せるが、モジュールを入れたり外すためにはApache本体を再コンパイルする必要がある。
プロセスの挙動 (MPM)

Apacheは数多くのOSをサポートするために、MPM(マルチ プロセッシング モジュール)という仕組みをとっている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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