AmigaOS開発者1.0-3.1: コモドール
3.5-3.9: Haage & Partner
4.0-4.1: Hyperion Entertainment
開発状況開発中
ソースモデルクローズドソース
最新安定版4.1u2 / 2010年4月
プラットフォームMotorola 68k、PowerPC
カーネル種別ピコカーネル
既定のUIWorkbench
ライセンスプロプライエタリ
ウェブサイト ⇒http://hyperion-entertainment.biz
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AmigaOS(アミガOS)は、パーソナルコンピュータ Amiga専用のOSである。アメリカ合衆国のコモドールが1985年に開発し、Amiga 1000と共にリリースした。初期のバージョン (1.0-3.9) はモトローラの68kシリーズの16ビットおよび32ビットのマイクロプロセッサで動作し、新しいAmigaOS 4はPowerPCマイクロプロセッサでのみ動作する。
概要Amiga 500 (1987年)
AmigaOSは、1985年に販売が開始されたときから、マルチタスクとカラーグラフィックスに対応するなど、当時としては先進的な機能が備えられていた。Execと呼ばれるプリエンプティブ・マルチタスク型カーネルの上に、Amigaの独特なハードウェアの抽象化層があり、ディスクオペレーティングシステムのAmigaDOS、ウィンドウシステムAPIのIntuition、グラフィカルユーザインタフェース (GUI) のWorkbenchが載っている。また、コマンド行インタフェース (CLI) のAmigaShellもシステムに含まれている。GUIとCLIは相補的であり、同等の機能を有する。
John C. Dvorak
は1996年に、次のように記した。AmigaOSは過去20年間の中でも最も偉大なオペレーティングシステムの1つであり、小さなカーネルと素晴らしいマルチタスク機能を有していた。同等のマルチタスク機能はごく最近の OS/2やWindows NTまで見られなかった。最大の違いは、AmigaOSがたった250KBのアドレス空間で完全なマルチタスクを実現していた点である。今日でもこのOSのサイズは約1MBほどしかない。そして、現在のCD-ROMでロードするメモリを食うOSでできることで、Amigaでできなかったことはほとんどない。これほど緻密なコードは存在しない。ただし(Macintoshとの競争に敗れるなどして[2])1994年にコモドールが破産してしまい、一時は販売が停止してしまった。その後、コモドールの資産は数多くの企業に渡り、コモドール破産から5年後の1999年に、新たに誕生したAmiga.intによって数年ぶりにAmigaOS 3.5が販売されたものの、これには先進的な機能が備えられておらず、特にこれといった特徴もなかったため売り上げは低迷した。
だが2004年には、一気にバージョンアップされたAmigaOS 4.0が発表され。こちらは一新され、新機能が多数増加され、評判は良くなった。
2006年12月24日にはAmigaOne向けのAmigaOS 4.0がリリースされた。
現在のAmigaの知的資産を所有するのはAmiga Incである。同社はAmigaOS 4の開発を監督する立場にあるが、実際の開発はHyperion Entertainmentに委託している。2006年12月20日、Amiga IncはHypelionのAmigaOS 4の開発ライセンスを終了させた。しかし、2009年9月30日、HyperionはAmigaOS 3.1の全世界での独占的かつ永久的な使用・開発・改変・販売・配布の権利とAmigaOS 4.xとその後の(AmigaOS 5 を含む)バージョンを販売する権利を獲得した[3]。
2015年12月にAmigaOS 3.1のソースコードがwebにリークされた。権利を持つHyperionもリークしたという事実は認めた[4]
欧米と日本の人気度の差
北アメリカやヨーロッパでは、Amiga OSが小サイズなのに開発コンセプトが良くて高性能であること、当時としてはAmigaOSで出来ることが画期的であったこと、またデザインの良さでも人気が非常に高かった。欧米では、マルチタスクで画像処理でも日常の文書処理でも使える優秀なOSとして評価が非常に高かった。
日本では、テレビ業界の人々には、子供向けテレビ番組の『ウゴウゴルーガ』のCGアニメでAmigaが使用された場面が出たことでかなり有名である。