Amazon_Elastic_Compute_Cloud
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もともとXenを用いて仮想化していたが、2017年のC5インスタンスの登場[3]以来、Nitro Hypervisorと呼ばれるKVMベースの仮想化方式も利用している[4]。最小の"マイクロ インスタンス(メモリ613MB、32ビット1仮想コアCPU)"から、最大の"ハイメモリ クアドループル エクストララージ インスタンス(メモリ68.4GB、ローカルストレージ1690GB、64ビット8仮想コアCPU)"までをインスタンス作成時に選択する。NVIDIA Tesla Fermi M2050を2基搭載しGPGPUを利用できる"クラスタGPUクアドラプル エクストララージ インスタンス"もある。

インスタンスの納期が即ち起動時間であり、より大きなマシンパワーが必要な場合は即時調達が可能である。稼働中インスタンスのイメージはAMI形式で保存可能で、起動時に異なる大きさのヴァーチャルマシンで起動することができる。
インスタンスの性能

種別ECU/コア2011年時点[5]2012年時点[6]
スタンダード インスタンス2Xeon E5430 2.66GHz
まれに、AMD Dual-Core Opteron 2218 HEXeon E5507 2.27GHz
もしくは E5645を2.0GHzにダウンクロック
ハイ CPU インスタンス2.5Xeon E5410 2.33GHzXeon E5506 2.13GHz
ハイメモリ インスタンス3.25Xeon X5550 2.66GHz。
ハイパースレッディング分はゲストOSに割り振られない。
クラスタコンピュート インスタンス4.1875Xeon X5570 2.93GHz
クラスタコンピュート 8 エクストラージ5.5Xeon E5-2670 2.60GHz

2011年Core 2世代2012年Nehalemマイクロアーキテクチャが主に用いられている。

2011年11月スーパーコンピュータTOP500リストにおいて、クラスタコンピュート8エクストラージは、1064インスタンス、240.09TFLOPS、理論値354.10TFLOPS、実行効率67.8%、10ギガビット・イーサネット回線で、42位であった。
所在地

サーバーの所在地は以下のとおり。

日本 - 東京

アメリカ

バージニア

オレゴン

北カリフォルニア


アイルランド

シンガポール

ブラジル - サンパウロ

オーストラリア - シドニー

費用

各ヴァーチャルマシン利用料金(2011年2月現在)

北バージニア
データセンタLinux最小インスタンス、オンデマンドインスタンスの場合、0.02ドル/時間。

北カルフォルニアデータセンタ、Windows最大インスタンス、オンデマンドインスタンスの場合、2.76ドル/時間。

1年または3年契約の長期使用割引リザーブド インスタンスがある。

オンデマンドより安価な変動相場のスポットインスタンスは、インスタンスの停止不可など機能が一部制限されている。


データ転送料金 (2011年8月現在)

データアップロードは無償である。

データダウンロードは、アジア地域以外で10TB/月未満の場合、0.12ドル以下/1GB/月である。

サーバや回線の価格は同一スペックに対し少しずつ値下げしている。
OS

2006年8月サービス開始時にLinuxの利用環境が提供され、後にサン・マイクロシステムズOpenSolarisSolaris Express Community Editionも供用開始する。2008年10月からWindows Server 2003[7][8] を、2009年12月からWindows Server 2008が利用可能[9] である。現在はRed Hat Enterprise LinuxやSUSE Linux Enterprise Serverなどを有償で、FedoraUbuntuopenSUSEなどを無償で利用可能である。
永続的ストレージ

通常のEC2インスタンスは持続するストレージが無く、インスタンスの障害停止時に起動イメージに含まれないデータは消失する。Elastic Block Storage (EBS) は、OSがローカルなデバイス同様に認識する持続ストレージで、インスタンスからマウント可能であり最大容量は1TBである。Simple Storage Service (S3) はボリューム単位ではなくファイル単位でデータ保存可能なストレージで、インスタンスからはマウントできず、起動中OSの起動イメージを作成してS3に保存することによりインスタンスの複数生成が可能である。
固定IPアドレス

EC2インスタンスは起動時に動的なグローバルIPアドレスをマッピングされるが、固定IPアドレスを利用する場合はElastic IP Addressesサービスで取得したIPアドレスを保有するEC2インスタンスにマッピングできる。
脚注^ Martin LaMonica (2008年3月27日). “ ⇒Amazon Web Services adds 'resiliency' to EC2 compute service”. CNet News. 2008年3月27日閲覧。
^ Jeff Barr (2006年8月25日). “ ⇒Amazon EC2 Beta”. 2006年8月25日閲覧。
^ “Now Available ? Compute-Intensive C5 Instances for Amazon EC2 。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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