Amazon Echo
Amazon Echo
開発元Amazon
製造元Amazon
種別スマートデバイス 音声コマンドデバイス ワイヤレススピーカー
OSFire OS
入力機器音声認識(Amazon Alexa)
外部接続WiFiとBluetooth
ウェブサイトAmazon Echo (米国)
Amazon Echo(アマゾン エコー、略称:Echo )は、Amazonが開発したスマートスピーカーのブランド。「Alexa」とは、Echoに搭載されている音声認識のバーチャルアシスタントの名称である[1]。
Echoデバイスは、音声操作可能なインテリジェント・パーソナル・アシスタントサービス「Alexa」に接続し、「Alexa」という名前を言うと応答する。ユーザーはこの起動ワードを、「Alexa」「Amazon」、「Echo」、「Computer」の中から選択して変更することができる。
機能としては、音声対話、音楽再生、ToDoリストの作成、アラームの設定、ポッドキャストのストリーミング、オーディオブックの再生に加えて、天気や交通情報などのリアルタイム情報を提供する。また、複数のスマートデバイスを制御し、ホームオートメーションハブとして機能することもできる。
このスマートスピーカーは、イーサネットポートがないため、インターネットに接続するにはWi-Fiを使用する必要がある。 Amazon EchoはAIアシスタントのAlexa(アレクサ)を搭載しており、名前の「アレクサ」で反応(起動)する(デバイスが反応する言葉はウェイクワード(Wake Word)と呼ばれる)[2]。ウェイクワードはユーザーによってアレクサから「アマゾン」、「エコー」、「コンピューター」に変更可能である[3][4]。 Echoは音声交流や音楽のプレイバック、予定表の作成、アラームの設定、ポッドキャストのストリーミング、オーディオブックの再生と天気や交通情報、リアルタイム情報などの提供ができる。また、Echo自体をホームオートメーションハブとして使用し複数のスマートデバイスを操作可能である。 アマゾンは少なくとも2010年以降からマサチューセッツ州のケンブリッジとシリコンバレーのLab126のオフィス内部でEchoを開発している 。Echoは2016年のアマゾンの最初のスーパーボウルでの広告で注目された[5]。 Echoは当初、アマゾンプライム会員か招待者のみに購入が制限されていたが、2015年の6月23日に米国で幅広く入手できるようになった[6] 。アマゾンがAmazon Alexaの開発者向けの求人情報を掲載しトロントのハッカソンで共同司会を務めた後に記者はカナダでの発売は2016年の中盤から下旬になると推測した[7] 。2016年9月28日にはEchoはイギリスで入手可能になった[8][9] 。更にAlexaの音声サービスが他のデバイスや他の企業のデバイスとサービスで利用可能になり、Echoと接続することを推奨された[10]。 通常モードではEchoは連続して全ての会話を聞き、ウェイクワードが話されていないかをモニターしているが、ウェイクワードは「アレクサ」(アマゾンが所有するネットインデックス企業のアレクサ・インターネットが由来)が優先的に設定されている。Echoはウェイクワードの代わりに手動かつ音声で動作するリモコンが付属している。Echoのマイクは、ボタンを押すことでミュートにすることができる。 Echoの起動には無線インターネット接続が必要である。Echoの音声認識性能はAmazon Web ServiceとアマゾンがYap[11]やEvi、IVONA(ポーランドを拠点とする音声技術のスペシャリストでKindle Fireで使われている)から買収したボイスプラットフォームに基づいている[12][13]。 Echoは最小の通信ラウンドトリップ、ストリーミング可能な応答、および地理的に分散されたサービスエンドポイントによる処理時間を最小限に抑える「良好な」(低遅延の)インターネット接続で上手く機能する。 アプリは無料であるが、アマゾンのアカウントは必要であり、セットアップ作業はアカウントが無ければできない。 Amazon EchoはAccuWeatherから天気情報、ローカルラジオのiHeartRadioやNPRとTuneIn RadioのESPNを含む様々なソースからのニュースを提供している[14] 。 Echoはユーザーのアマゾンミュージックアカウントから購入済みの音楽を再生することができる。また、TuneIn RadioやPandora Radio、Apple Music、Spotifyストリーミング音楽サービスをビルトインサポートしており[15] 、IFTTTとネストのスマートスタットをサポートしている[16] 。また、EchoはAlexaアプリがインストールされたスマートフォンやタブレットからのApple MusicやGoogle play musicのようなストリーミングサービスの音楽も再生できる。Echo単体でのローカルのUPnP / DLNAメディアサーバーからストリーミングされた音楽再生には対応していないが、Bluetooth経由または、一部の機種に搭載されているステレオミニジャック入力端子経由での音楽再生には対応しているため、別途対応プレーヤーが必要。 Amazon Echoは音声操作のアラームや、タイマー、ショッピング、to-doリスト、ウィキペディアの記事にアクセスできる。またグーグルカレンダーなどのスケジューラサービスと連携させることで、スケジュール関連の質問にも対応する。また、Yonomii[17] Philips Hue、Belkin Wemo、SmartThings、InsteonとWinkが統合されている[18][19] 。加えて、EchoにはOrange Chef、Sonos、[20] Scout Alarm、Garageio、Toymail、MARAとMojioのようなキッチン向けのアプリが統合されている[21] Amazon EchoはAlexa Skill Kit(ASK)で作成されたスキルにアクセスすることで任意のサービスを提供することができる。これはサードパーティーが開発したボイス体験があり、アレクサ対応のどのデバイスにも導入できる。スキルの例として音楽を再生、一般的な質問に回答、アラームのセット、ピザの注文、Uberの注文などがある。ユーザーの利便性を高めるためにスキルは継続的に追加されている。ASKはセルフ・サービスAPIやツール、ドキュメントやコードサンプルの寄せ集めで、開発者がスキルを追加するのを容易かつ迅速にする。開発者はASKに新規追加された「スマートホームスキルAPI」を使用することもできる[22] 。ホームスキルAPIはアレクサにクラウド操作の照明や温度調節装置の操作方法を簡単に教えられる。全てのコードはクラウド上で起動しており、ユーザーのEchoには全く存在しない。開発者はチュートリアルで新しいもしくは既存のアプリケーションに音声体験を素早く構築する方法を学ぶことができる[23]。 Amazon Echoから発せられる、生きているかのような自然な声はスピーチ・ユニット技術によるものである。高い正確性はAmazon Alexaの音声合成エンジンに内蔵されている洗練された自然言語処理アルゴリズムを通じて実現された[24] 。 Amazon Echoには、端末の状態を示すライト機能が備え付けられており、端末の処理状況や状態の簡単な伝達が可能である。ライトの形状はリング状であり、「ライトリング」と呼称される[25]。 Amazon Echoの機能はアマゾンがリリースする新規ソフトウェアによって進化を遂げている[26] 。大半の新規アップデートはバグ修正であるが、それに加えて機能の向上も含まれる。新規リリースは数日?1週間以上かけて緩やかにEchoに導入される。Echoが提供する大半の機能はAmazonの持つクラウド上に持っており、実行しているソフトウェアのバージョンを更新することなくEchoに重要な機能を提供できる。例えば2015年4月に、ソフトウェア更新を行わないままスポーツの現在スコアを提供する機能がEchoに追加された[26]。 Amazon Echo (第1世代)アマゾンエコー(2015年1月) Amazon Echo (第2世代)発売日
概要
機能
操作概要
利用可能なサービス
ボイスシステム
ライトリング
ソフトウェア更新
製品
スタンダードモデル
Echo (エコー)
発売日
2014年11月6日 (2014-11-06) (Amazonプライムと招待メンバー)
2015年6月23日 (2015-06-23) (アメリカ)
2016年9月28日 (2016-09-28) (イギリス)
2016年10月26日 (2016-10-26) (ドイツ)
標準価格US$179.99
ポンド149.99
EUR?179.99
外部接続WiFiとBluetooth
ウェブサイトAmazon Echo (アメリカ)
Amazon Echo (イギリス)
Amazon Echo (ドイツ)
2017年10月31日 (2017-10-31) (アメリカ)
2017年11月15日 (2017-11-15) (日本、招待メンバー)[27]
標準価格US$99.99
1万1980円(日本)
外部接続WiFiとBluetooth
ウェブサイトAmazon Echo (アメリカ)
Amazon Echo (イギリス)
Amazon Echo (ドイツ)
Amazon Echo (インド)
Amazon Echo (日本)
第1世代の「アマゾンエコー (Amazon Echo)」は高さ23.5cmで7つのマイクアレイが搭載されている円筒型のスピーカーである。エコーのスペックはテキサス・インスツルメンツのDM3725 ARM Cortex-A8プロセッサー、LPDDR1 RAMが256MBでストレージ容量が4GBである[28]。2017年7月時点で第1世代のエコーはレビュー・アグリゲーターの「GearCaliber」で83%のスコアを維持している。
2020年発売の第4世代では、筒状のデザインが一新され球状のデザインとなった。