2015年7月30日、Amazonはジェレミー・クラークソン、リチャード・ハモンドとジェームズ・メイをタイトル未定の自動車関連番組制作のために雇ったと発表し、後に『The Grand Tour』とタイトルが付けられた。ジェフ・ベゾスもAmazon.comどちらとも、どれだけクラークソン、ハモンドやメイが彼らの制作会社W. Chump & Sonsを通じて、報酬が支払われるのか公表していないが、ジェフ・ベゾスは契約は「とても高かったが、価値はある」と述べている[16]。番組の予算は公式には発表されていないが、元『トップ・ギア』製作総指揮のアンディ・ウィルマンは各エピソードの予算はトップ・ギアの9倍、450万ポンドぐらいだろうと述べている[17]。この新番組は2016年秋から配信されると発表されている。
2015年9月、合衆国では『インスタント』が消され、シンプルにAmazonビデオに改名された[18]。
2016年5月、Amazonは"Amazon Video Direct"と呼ばれる新しいビデオサービスを開始した。新サービスではプロのビデオクリエーターが作品を、スタジオ制作のテレビ番組や映画に並んで配信することができる。アップロードされた動画は全てのAmazon会員が広告ありで視聴でき、プライム会員は(おそらく広告無しで)レンタルや購入ができる。このサービスはアメリカ合衆国、イギリス、ドイツと日本で利用できる。
英語以外、および対象地域を限定したコンテンツの投入も一部行われており、日本ではオリジナルコンテンツとして『仮面ライダーアマゾンズ』『ベイビーステップ』『はぴまり?Happy Marriage!??』などの作品を公開している(2016年5月現在の予定も含む)[19]。
2024年1月29日から一部の国のユーザーに対して、本サービスで配信される番組や映画に対して、広告の挿入を開始した。同時に広告を含まない追加料金を伴うオプション(月額2.99ドル)の提供も開始した[20]。また、画質と音質にも制約が加えられ、広告付きプランではDolby AtmosとDolby Visionの利用は出来なくなることもプラン提供開始後に発表した[21]。この措置はアメリカ、イギリス、ドイツ、カナダから開始する[20][22][23][24][25]。後日、フランス、イタリア、スペイン、メキシコ、オーストラリアでも展開するとしている[20][25]。
2024年2月、調査会社であるメディア・パートナーズ・アジアによると、日本では2023年の同国SVOD視聴者数の内、4分の1近く(24%)を本サービス(1970万MAU)で占められていたという報告書を発表した[26]。
2024年3月、ウォッチパーティ機能を同月末で終了することを発表した。発表時点では類似の機能を提供する予定は無いとしている[27]。
オリジナル番組「Amazonが配信するオリジナル番組のリスト」も参照
同業者と同様に、他のテレビ局や映画会社の製作した作品に加え、独自性を出すためのオリジナル番組を制作・配信している。他社の製作した作品を、製作国以外でAmazonのオリジナル番組として独占配信することもある。
オリジナル番組を中心に、日本では2021年ごろからHDR10+に、2023年ごろからDolby Visionに対応した作品が初登場した。HDRの入ったビデオを再生する場合は、FireTVスティックか一部のゲーム機(常時HDR10かDolby Visionを出力できるXbox Series X/SかPS5)を使用する必要がある。理論上の全てのHDR対応映画が必ずしも配信時にHDRに対応するわけではない。 世界諸地域では、NFLのサーズデイ・ナイト・フットボールを、イギリスではプレミアリーグ、インドではクリケット、オーストラリアではラグビーをそれぞれライブ配信している[28]。また、NBAについても放映権を締結し、2025-2026シーズンから最低10年間は配信されると2024年4月に報じられている[29]。 2022年4月にさいたまスーパーアリーナで行われたプロボクシング大会(WBA・IBF2団体王座統一戦・村田諒太対ゲンナジー・ゴロフキン)のライブ配信「Prime Video Presents Live Boxing」が最初の番組となった[28][30]。 2023年には同年3月に開催されるワールドベースボールクラシックの日本代表戦第1ラウンド4試合並びに準々決勝(3月16日の1試合のみ)、準決勝2試合、決勝の計8試合をライブ配信することを同年1月に発表した[31][32]。なお、後述するAmazon Prime Videoチャンネルでも配信されているJ SPORTSにおいては前出の8試合(見逃し配信)を除く39試合をライブ配信するため、併せて全試合ライブ配信を視聴できることになる。同年開催のアジアプロ野球チャンピオンシップについても予選リーグの日本戦と3位決定戦・決勝戦をライブ配信(他の試合はJ SPORTS)[33]。そのうち予選リーグのチャイニーズタイペイ戦と3位決定戦は独占生中継となった。 月額制の有料サービス。Amazonプライム会員登録に加えてチャンネルごとの登録が必要。日本では2018年6月14日にサービス開始し[34]、2023年1月時点でdアニメストアやNHKオンデマンド、J SPORTSなど、60チャンネルが提供されている[35]。 Amazonビデオは様々なデバイスで利用できる。デバイスには2010年以降に製造されたSamsungやLGの多くのスマートTVやブルーレイプレーヤー、PlayStation 3[36]、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X/Sといった取り付け機器、iPhone、iPad、Androidといった携帯電話やタブレット[37]、Kindle Fireタブレットや Fire Phone が含まれる。サービスは Roku [38]やAmazonのFire TVといったストリーミング機器でも利用できる[39]。iOS向けのAmazonビデオのアプリはAirPlayを介してApple TV(第3世代以前)で利用できる[40][41]。Apple TV(第4世代以降)の場合、Apple TV 内のApp Storeから「Amazonビデオ」アプリをダウンロードすることで利用できる。
スポーツ中継
日本
Amazon Prime Videoチャンネル
対応機器
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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