All-nippon_News_Network
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テレビ放送を主体に行う放送ネットワークとしては、他系列メインのクロスネット局が多い時代が長く続き(特に1970年代以後に開局した新局の多くはUHFであるため、以前から先発VHFで放送していた『モーニングショー』『アフタヌーンショー』や一部のドラマ・バラエティなどの多くのスポンサードネット番組は、ANN系列開局後もサービスエリアがVHFより狭くなることや、中継局が整備されていないことから、視聴者保護の観点であえてUHF新局に移行せず、既存VHFでのネットを維持した例が多数存在した[注釈 19])、1981年開局の福島放送、1982年開局の鹿児島放送のように民放3局目をANNのフルネット局で開局するケースが出てくるものの、1988年末時点でフルネット局はわずか12局[注釈 20] のみであった。

その後バブル経済当時に郵政省(現在の総務省)が推進した「全国4局化[注釈 21] や、1987年にテレビ朝日が「10年間に系列局を10局増やす」を目標とするネットワーク強化政策「完全系列22局体制確立」を策定した[8] ことにより、他系列と比較して大きく出遅れた系列局の整備に取り組み、1989年の熊本朝日放送開局を皮切りに、1996年10月の岩手朝日テレビ開局までフルネット新局が増え、現在のフルネット局24局ネットワークを完成[注釈 22] させて、7年間で文字通り「倍増」した[注釈 23]。「平成新局#テレビ局」も参照1996年から2003年まで使用された系列シンボルマーク

岩手朝日テレビの開局に合わせ、系列シンボルマーク(ネットワークシンボル)を制定した(アメリカのグラフィックデザイナー・ティム・ガービンによるもの)[9]。テレビ朝日は制作著作テロップなどでロゴとして使用した[10](以前より使用されていた赤と緑を用いた「10」マークも併用[11])。また、各局でも広報等で使用されていたが[12]、2003年10月にテレビ朝日及びANNの新ロゴを制定した後には、使用されなくなった。

なお多局化が進んで以降、一部基幹局はブロックのまとめ役としての役割を担っており、テレビ朝日社長の働きかけにより、東北及び九州地区での経営統合を前提とした放送法の特例が設けられた。

ANNをメインとしないクロスネット局にも、同時または遅れ・先行ネットの番組にもフルネット局と同様のネット保障が受けられ、その保証金が高額だったため、クロスネット局はANNを離れ辛かったという[注釈 24]。なお俗に「排他協定」とも言われるJNNのニュース協定との関係上、クロスネット時代のテレビ山口のようにニュース番組をネットせず、一般番組のみのネット保障契約を結んでいた例もあった。ちなみに、現在のJNNでは排他協定の解釈上、他系列とのクロスネットを組むことは一般番組においても不可能である(但し、宮崎放送や山陰放送などのように、テレビ朝日・ANN制作番組を番組販売や個別スポンサードネット扱いでの購入によりネットしている局はあり、その場合はこの限りではない)。
沿革

1959年3月 - 日本教育テレビ(NETテレビ。現在のテレビ朝日)開局と同時に、朝日テレビニュース社東映朝日新聞社の合弁会社)制作の『NETニュース』として放送開始(オープニングには「朝日新聞製作」のクレジットが入っていた)。九州朝日放送にもネットされる(タイトルは『KBCニュース』)。

1959年5月 - 3社ニュース枠向け『朝日新聞ニュース』の制作が朝日テレビニュース社に移管され、実質『NETニュース』と同内容となる。

1960年4月 - 毎日放送札幌テレビにもネットされる。前者は『MBSニュース』、後者は『朝日新聞ニュース』のタイトルで放送。

1962年4月 - 名古屋テレビにもネットされ、『朝日新聞ニュース』のタイトルで放送。

1967年7月 - 日本の民放で初めての深夜の25分ワイドニュースNETテレビ(ないしは系列局名) 夜のワイドニュース』開始。

1968年11月 - 北海道テレビにもネットされ、『HTBニュース』のタイトルで放送。

1969年4月 - 中京(UHF)テレビにもネットされ、『中京テレビニュース』のタイトルで放送[注釈 25]

1970年1月 - ANNの発足に伴い、『NETニュース』を『ANNニュース』に改題。ネット局も随時この名称に統一。

1973年4月 - 中京広域圏のネット局が名古屋テレビに統一。

1974年4月 - ANN協定締結。

1975年3月31日 - 関西地区ネット局腸捻転解消に伴って、MBSテレビからABCテレビに変更。2023年現在もネット継続中。

1985年10月 - テレビ朝日『ニュースステーション』放送開始。オフィス・トゥー・ワンが制作プロダクションに導入。制作に全面協力。

1987年 - テレビ朝日が「10年間に系列局を10局増やす」を目標とするネットワーク強化政策「完全系列22局体制確立」を策定[8]

1989年4月 - テレビ朝日・朝日放送『サンデープロジェクト』放送開始。制作に全面協力。

1989年10月 - 通信衛星を使用して(株)衛星チャンネル(後の朝日ニュースター)を開局。制作に全面協力。

1993年4月 - 山形県のネット局が山形テレビに変更。

1996年10月 - 岩手朝日テレビ開局。現在のフルネット24局体制が完成し[注釈 26]、上の太陽や下の太陽の、そして『大』の字がモチーフの系列のシンボルマークを制定[注釈 27]

2004年3月 - テレビ朝日『ニュースステーション』放送終了。オフィス・トゥー・ワンが撤退。

2004年4月 - テレビ朝日『報道ステーション』放送開始。古舘伊知郎キャスター出演開始。テレビ朝日『ニュースステーション』放送終了に伴い撤退したオフィス・トゥー・ワンに代わって古舘プロジェクトが制作プロダクションに導入。制作に全面協力。

2012年4月1日 - (株)衛星チャンネルより「朝日ニュースター」の経営権がテレビ朝日に委譲される。(2013年4月、テレ朝チャンネル[注釈 28] にチャンネル名統合)

2014年4月1日 - テレビ朝日の放送持株会社移行(社名をテレビ朝日ホールディングスに変更)に伴い、キー局がテレビ放送事業を旧社から承継する新法人のテレビ朝日に変更。

2016年3月 - テレビ朝日『報道ステーション』古舘伊知郎キャスターが降板。古舘プロジェクトが撤退。これに伴い、テレビ朝日『ニュースステーション』時代から約30年半続いていた制作プロダクションは報道番組から姿を消した。

2016年4月 - テレビ朝日『報道ステーション』のスタジオが一新。テレビ朝日単独制作に移行。制作に全面協力。

2017年12月28日 - 『ANNスーパーJチャンネル』スタジオ建替え工事のため、テレビ朝日本社のニュースルーム改装となった(ただし、2018年2月18日まで)。

2018年2月24日 -『ANNニュース』及び『ANN NEWS&SPORTS』のスタジオが一新。

2018年4月1日 - 朝日放送の放送持株会社移行(社名を朝日放送グループホールディングスに変更)に伴い、テレビ放送事業全般を朝日放送から承継する朝日放送テレビに変更[13][14][15][16]

加盟局
現在の加盟局

この表は、日本民間放送連盟公式サイト「会員社放送局」ページの表記に準じて記載している(一部に例外あり)[PR 4]


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