Affinity_Photo
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Affinity Photo
開発元Serif (Europe) Ltd.

最新版2.5.0 / 2024年5月23日 (30時間前) (2024-05-23)
対応OSmacOSWindowsiOS
種別画像編集ソフトウェア
ライセンスプロプライエタリ
公式サイトAffinity Photo
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Affinity Photo(アフィニティフォト)は、Serif Europeが販売するビットマップ画像編集アプリケーションソフトウェアである。macOSWindows、iOS(iPad版)にて提供されている。
概要

主に写真編集(フォトレタッチ)イラストレーションRAW現像など画像の加工・編集のためのソフトウェアである。特にAdobe Photoshopの代替となる事をアピールしており、PSDEPSSVGPDFなどの一般的なグラフィックファイル形式と互換性がある。一部のPhotoshopプラグインも利用可能である[1]。Affinity Photoをはじめとするセリフの製品は買い切り型のソフトウェアであり、サブスクリプション形式との差別化を強調している。

同じAffinityシリーズとの連携機能を備えている。ベクターイメージの取り扱いに秀でるAffinity Designer印刷やテキスト関連の機能が豊富なAffinity Publisherへワンクリックで高速に移管する機能を持っている。またiPad版との互換性もあるため、iPadmacOS/Windows間で一貫性を保った編集を行う事ができる。
機能

Affinity Photoは5つのペルソナモードを切り替えて使用する。モードごとに得意とする画像処理の分野が分かれている。
写真ペルソナAffinityPhotoの写真ペルソナのアイコン

Affinity Photoの最も基本的なモードである。レイヤーを用いて画像の全体像を操作できる。他のペルソナを使用後は必ず写真ペルソナに戻って全体像をチェックする事になる。いわば中心駅のようなモードと言える。また他のペルソナモードが得意とする処理も写真ペルソナ内で簡易的に行える。
ゆがみペルソナAffinityPhotoのゆがみペルソナのアイコン

画像のゆがみ処理に特化したモード。たとえば写真内の人物を小顔にしたり目を大きく加工するなど、画像の変形処理を行える。
現像ペルソナAffinityPhotoの現像ペルソナのアイコン

RAW画像の現像を行うモード。色調補正、レンズ補正、赤目補正、傷除去などの機能を備える。
トーンマッピングペルソナAffinityPhotoのトーンマッピングペルソナのアイコン

コントラストの調整や、シャドウとハイライトの操作など、画像の見え方を調整するモード。
書き出しペルソナAffinityPhotoの書き出しペルソナのアイコン

ファイルの書き出しを行うモード。画像の分割やサイズ変更、複数のファイル形式への出力などの設定を行える。
ファイル形式

Affinity Photo File拡張子.afphoto
MIMEタイプapplication/octet-stream
開発者Serif (Europe)
種別画像ファイルフォーマット

Affinity Photoが出力するデフォルトのファイル形式は .afphoto である。afphotoファイルは複数の画像レイヤー、図形、鉛筆やペンの描画、ペイントストローク、テキスト、照明、着色効果など、Affinity Photoの要素を格納するファイル形式となっている。

対応する読み込みと書き出しのファイル形式ファイル形式読み込み書き出し
Adobe Illustrator(AI)YesNo
Adobe Freehand(10およびMX)YesNo
Adobe Photoshop (PSD)YesYes
Adobe Photoshop (PSB)YesNo
DNGYesNo
EPSYesYes
GIFYesYes
HEIFYesNo
JPEGYesYes
J2K、JP2YesNo
JPEG XL[2]YesYes
JPEG-XR/JXR(WDP/HDP)YesNo
PDFYesYes
PNGYesYes
RAWYesNo
SVGYesYes
TGAYesYes
TIFFYesYes
WEBPYesYes[2]
OpenEXRYesYes
Radiance HDRYesYes
FITSYesNo

歴史

2015年7月に、macOS専用の画像編集ソフトとして、Mac App Storeにてリリースされた。

2015年のAppleが選ぶMac App of the Yearを受賞した[3]

2016年12月に、Windows版がリリースされた[4][5]

2017年6月に、iPad版がリリースされた[6](AppleのWWDC 2017 基調講演中に行われた[7])。

2020年11月12日、Macの新プロセッサApple M1に対応するため、macOS版のみバージョン1.8.6をリリースした[8]

2022年11月9日、Affinityバージョン2を発売。バージョン1とライセンスの互換性はないが大幅な機能追加が行われた。対応動作OSも更新された。またライセンス形態が変更され、PC版とiPad版の統合ライセンスであるユニバーサルライセンスをリリース。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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