Affinity_Designer
[Wikipedia|▼Menu]

Affinity Designer
開発元Serif (Europe) Ltd.

最新版2.5.0 / 2024年5月23日 (30時間前) (2024-05-23)
対応OSmacOSWindowsiOS
種別ドローソフト
ライセンスプロプライエタリ
公式サイトAffinity Designer
テンプレートを表示

Affinity Designer(アフィニティ デザイナー)は、Serif Europeが販売するベクターイメージ編集ソフトウェアドローソフト)である。macOSWindows、iOS(iPad版)にて提供されている。
概要

主にイラストレーションロゴタイプ図面、広告、画面設計など、デザインを描画するソフトウェアである。特にAdobe Illustratorの代替となる事をアピールしており、AI、PSDEPSSVGPDFなどの一般的なグラフィックファイル形式と互換性がある。Affinity Designerをはじめとするセリフ社の製品は買い切り型のソフトウェアであり、サブスクリプション形式との差別化を強調している。
機能

Affinity Designerは3つのペルソナモードを切り替えて使用する。モードごとに得意とする画像処理の分野が分かれている。
デザイナーペルソナデザイナーペルソナのアイコン

主にベクターデータを扱う。カーブやシェイプの作成、ペンツールによるベジェ曲線の生成、塗りつぶし、切り抜き、文字の挿入など、Affinity Designerの最も基本的なモードである。
ピクセルペルソナピクセルペルソナのアイコン

主にラスターデータを扱う。ブラシツールや鉛筆ツールといった描画機能、選択範囲の生成やマスキング処理、ぼかしやシャープネスなどを用いたレタッチ機能など。同じAffinityシリーズのAffinity Photoが得意とするデジタル画像編集を簡易的に実行するモード。
書き出しペルソナ書き出しペルソナのアイコン

ファイルの書き出しを行うモード。画像の分割やサイズ変更、複数のファイル形式への出力などの設定を行える。



ファイル形式

Affinity Designer File拡張子.afdesign
MIMEタイプapplication/octet-stream
開発者Serif (Europe)
種別画像ファイルフォーマット

Affinity Designerが出力するデフォルトのファイル拡張子は .afdesignである。afdesignファイルは1つ以上の画像レイヤー、図形、テキスト、鉛筆やペンの描画、ペイントストロークなど、Affinity Designerの要素を格納するファイル形式となっている。

対応する読み込みと書き出しのファイル形式ファイル形式読み込み書き出し
Adobe Illustrator(AI)YesNo
Adobe Freehand(10およびMX)YesNo
Adobe PhotoShop(PSD)YesYes
AutoCAD (DWG, DXF)[1][2]YesYes
BMPYesNo
EPSYesYes
GIFYesYes
HEIFYesNo
JPEGYesYes
J2K, JP2YesNo
JPEG XL[1]YesYes
JPEG-XR/JXR(WDP/HDP)YesNo
PDFYesYes
PNGYesYes
RAWYesNo
SVGYesYes
TGAYesYes
TIFFYesYes
WEBPYesYes[1]
OpenEXRYesYes
Radiance HDRYesYes

類似するソフトウェアと差異

Adobe IllustratorCorelDRAWGravit DesignerCanvasInkscape、そして開発・販売が終了したAdobe Fireworks(旧Macromedia Fireworks)などが類似するソフトである。

FireworksはAffinity Designerと特に似ていると言える。非破壊オブジェクトの扱い方や、ベクターデータとラスターデータを混在させながらシームレスなグラフィックデザインを行う設計などの共通点がある。Affinity DesignerではAI、EPSPDFSVGをはじめとする複数のフォーマットの読み込みに対応している。表示において一定の互換性が保たれているが100%とは言えない。

Affinity Designer特徴として、ベクターデータラスターデータを混在させつつスムーズに画像制作が出来る設計。スナッププリセットを切り替える事で、印刷用途やUIデザインなど形態に即したオブジェクト配置に切り替える機能。多機能なスライスツールによりファイル出力機能が充実している事。Affinity PhotoAffinity Publisherとワンボタンで高速にファイルを行き来して編集できる点。iOS版Affinityシリーズとのファイル互換性によりiPadWindows/macOSで高度で一環した画像制作を行える事などが挙げられる。しかしながら類似ソフトウェアのアップデートによりいくつかの特色は薄れつつある分野も散見される。
歴史

Affinity Designerは過去にSerifが開発・販売していたDrawPlusの後継ソフトとして発表された。DrawPlusがWindows版のみの提供であった事や、度重なるアップデートによりメンテナンスが困難になった事の改善を目的として開発された。

2014年10月に、新世代のデザインツールとして、Mac App Storeにてリリースされた。64ビットとマルチコアに最適化し、Grand Central Dispatch、Metal、Core Graphics等のAppleの新しいテクノロジーを利用しており、WWDC 2015において、Apple Design Award 2015に選出されている[3]

2016年11月17日に、Windows版がリリースされた[4]

2018年7月に、iPad版がリリースされた。

2020年11月12日、Macの新プロセッサApple M1に対応するため、macOS版のみバージョン1.8.6をリリースした[5]

2022年11月9日、Affinityバージョン2を発売。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:21 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef