ほかにこの現象を示す表現としては、「brain orgasm(脳のオーガズム)」「brain massage(脳のマッサージ)」「head tingle(頭のうずき)」「brain tingles(脳のうずき)」「head orgasm(頭のオーガズム)」「spine tingle(脊椎のうずき)」「braingasm(brain 脳+orgasm オーガズム)」といったものがある[10][11][12][13][14]。 ASMRが実在する生理現象であるのか、科学的な実証はなされていない。こうした効果がある、といった主張はすべて報告者個人の知覚に基づくものにとどまっているのが実情であるが[15][16][17]、一般紙やブログといった場では専門家がASMRに言及した事例も見られる[18]。
学界の反応
またサター神経科学研究所で睡眠に関する問題を専門にしているAmer Khanは、ASMRビデオが寝つきをよくする手段として用いられている問題に触れ、こうした行為は良質の睡眠が得られないうえ、ホワイトノイズ発生器や、赤ん坊ならおしゃぶりを使用するのと同様、常用癖がついてしまうおそれがあると指摘している[23]。 2015年に日本のインターネットメディアで言及された[24]。 2018年2月15日放送の『アウト×デラックス』で黒木渚がASMRを紹介したり[25]、2019年3月17日放送の『EXD44』で「究極のASMR」動画を制作する企画が行われるなど[26]、テレビ番組でも扱われるようになった。 2019年3月、オトバンクとquantumがASMRを扱うオーディオレーベル「SOUNDS GOOD」を設立した[27]。 2019年、ASMRが「2019年上半期JC・JK流行語大賞」のコトバ部門で1位に入賞[28]、日経トレンディ発表の「2020年ヒット予測」でも8位にランクインした[29]。『週刊朝日』編集部の選出による2019年の流行語30選にも入賞した[30]。「楽天・ヒット商品番付」ではASMRを含むサウンドジェニック(音ジェニック)が西大関に登場した[31]。ASMR動画でもはとむぎやまことのようなカリスマ投稿者が出現した[32]。 2019年秋以降、日曜深夜(月曜早朝)の休止枠で、長崎放送ラジオが村山仁志アナウンサー(当時制作部長)の自宅の庭に集まる虫の声を収録した『秋の夜長…眠れない夜に、長崎市の高台の住宅地で鳴く秋の虫の音を聴きながら、安らかな気持ちでお休みください』を朝まで放送したり、唐揚げを揚げる音や女性アナウンサーが揚げたてを頬張る音を朝まで放送して評判を得たほか、文化放送でも焚き火やチャーハンの調理音などを収録したASMR特番を定期的に放送している[33]。 2021年10月から12月にかけて、ASMRをテーマとしたショートアニメ『180秒で君の耳を幸せにできるか?』が放送された。
日本での普及
脚注[脚注の使い方]
出典^ a b c Autonomous Sensory Meridian Response: What is It? and Why Should We Care?
^ a b “ASMR(エイエスエムアール)とは何? Weblio辞書”. www.weblio.jp. 2021年9月5日閲覧。
^ “耳をすませば…脳がとろける ASMR”. 中日新聞. 2019年12月4日閲覧。[リンク切れ]
^ a b “音で気持ちよくなるASMRムービーが「低俗なポルノコンテンツ」として中国で全面的に禁止される”. GIGAZINE (2018年6月19日). 2022年6月13日閲覧。
^ “IKEAの製品をASMRで紹介。25分間の動画で脳がとろける癒しをどうぞ”. gizmodo (2017年8月19日). 2022年6月13日閲覧。
^ “ASMR乱象???:全国?黄打非?要求百度网?、B站等平台清理?色情低俗的ASMR内容” (中国語). 新京?网 (2018年6月8日). 2022年6月13日閲覧。
^ “YouTubeの「未成年のASMR動画投稿NG」に波紋 動画の非公開化相次ぐ【訂正あり】”. ITmedia NEWS (2022年6月7日). 2022年6月13日閲覧。