ARROWS_(携帯電話)
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arrows

歴代arrows
上画像左:ARROWS X (F-02E)
上画像中:ARROWS NX (F-01F)
上画像右:ARROWS NX (F-02G)
下画像左:ARROWS NX (F-01F)
下画像中:arrows Be (F-04K)
下画像右:arrows NX9 (F-52A)
製造元富士通東芝モバイルコミュニケーションズ
富士通モバイルコミュニケーションズ
富士通コネクテッドテクノロジーズ
FCNT
種別スマートフォンタブレット端末フィーチャーフォン
発売日2011年10月 (2011-10) 以降
OSAndroidWindows
ウェブサイトwww.fcnt.com/product/arrows/

arrows(アローズ)は、2011年から富士通および富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)が展開しているスマートフォン、タブレット端末のブランド。

2023年現在、タブレット・スマートフォン共にレノボ傘下のブランドである。
概要

元々は富士通の立ち上げたブランドだったが、2016年に富士通の携帯電話部門とパソコン部門がそれぞれ分社化され、Windowsを搭載したタブレット端末に関しては、富士通のパソコン部門を分社化した富士通クライアントコンピューティング(FCCL)が展開している。FCCLは2017年よりレノボ傘下となった。

一方、Androidを搭載したスマートフォンおよびタブレット端末に関しては、富士通のスマホ部門を分社化したFCNT(2021年4月に富士通コネクテッドテクノロジーズから社名変更)が展開していた。FCNTは2018年にポラリス・キャピタル・グループ傘下となったが、2023年に破綻し、こちらもレノボに承継された。

NTTドコモ向け端末が中心だったが、KDDI沖縄セルラー電話連合(各auブランド)、ソフトバンク(SoftBankブランド・Y!mobileブランド(旧イー・モバイルブランド))向けにも展開していた。

「ARROWS」の意味は、「矢」で「新しいビジネスの道を切り開く」、そして「リンゴを射抜く」(ウィリアム・テルの故事にちなみ、スマホで先行するAppleを追撃する)というダブルミーニングが込められている[1]
歴史
「リンゴ」を射抜くハイエンド端末(初代ロゴ時代)「ARROWS」初代ロゴ (2011?2015年)。キャッチコピーは「日本のテクノロジーが生んだ、日本のハイスペックスマートフォン。」(2011?2013年)[2][3]、「次の時代のハイスペックスマートフォン」(2013年?2015年)

スマホに出遅れた富士通は2010年に東芝と携帯電話部門を統合し、「富士通東芝モバイルコミュニケーションズ」を設立。以後、Windows Phone「IS12T」などのスマートフォンを発売してきたが、スマホ市場の拡大を見据えて2011年にスマホ事業を強化し、次世代のハイスペックブランドとして、新ブランド「ARROWS」を立ち上げた。

2011年9月8日に発表(2011年10月19日に発売)されたNTTドコモのタブレット端末「ARROWS Tab LTE F-01D」が、ARROWSブランドが付与された最初の製品である。テレビCMにはEXILEが起用され、CMソングもEXILEの楽曲が使用された[4][5]。これ以後、富士通東芝のスマートフォンとタブレット端末にはARROWSのブランドが付与された。元々富士通東芝モバイルが東芝の名義で展開していた「REGZA Phone」ブランドもARROWSのサブブランド(つまり富士通のブランド)として展開されたが、2012年に「富士通東芝モバイルコミュニケーションズ」が「富士通モバイルコミュニケーションズ」と名を改め、富士通の完全子会社化されたことに伴い、旧東芝のREGZAブランドを引き継いだ「REGZA Phone」は終息した。

2011年12月に発売開始した「ARROWS X LTE F-05D」が、arrowsシリーズ初のハイスペックのフラッグシップスマホとなった。

展開初期より順風満帆ではなかった。2012年より展開した「ARROWS X」シリーズは、当時auとソフトバンクでしか展開していなかったアップル社のiPhoneを追撃するドコモのハイエンド端末として、SoCにNvidia社のTegra 3を採用し、4コアで最大1.5GHzという当時としては極めて高い性能を有していた。しかし、一部のユーザーから「端末が熱くなる」「電池が持たない」など厳しい評価を受けた[1]。特に2012年発売の「ARROWS X F-10D」は、不良品を売りつけたNTTドコモに対してユーザーが訴訟を起こした(ユーザーの勝訴)。

2013年より「ARROWS X」シリーズ後継のハイエンド端末として「ARROWS NX」シリーズを展開。「ARROWS NX」シリーズではSoCにNvidia社のTegraに代わってクアルコム社のSnapdragonを採用したことにより、異常発熱や充電1日5回などの問題が解消された。特に2015年に発売された「ARROWS NX F-04G」は、スマホとしては世界初となる虹彩認証センサーを搭載したハイエンド端末として、発売から2か月で約6万2000台を売り上げた。本機種は、2015年春にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級のモバイル展示会「MWC」(現・MWC Barcelona)にも出展されて世界から注目を集めた。しかし、一部が基板不良により、カメラが起動できない、電源が入らない、再起動を繰り返す、画面の表示が乱れるなど、NTTドコモに712件の苦情が入った[6]

2014年12月に発売開始した「ARROWS M01」は、一般向けのSIMフリースマホとして発売され人気を集めた。
ミドルレンジに注力(2代目ロゴ時代)「arrows」2代目ロゴ (2015?2022年)。キャッチコピーは「人を想えば、進化はとまらない。」

顧客が「ARROWS」ブランドに必ずしも高いスペックを求めなくなったことから、「ARROWS NX F-04G」をもってハイエンドから撤退し、2代目ブランド名をユーザーに親しみやすい小文字の「arrows」に変更した[1]。個人向けモデルでは2015年冬モデル(NTTドコモ向けのF-01HF-02H及びTab QH35/W)以降で小文字になり[7]、また法人向けモデルでは2019年発売の「arrows BZ01」より小文字になった。

2015年にミドルレンジ向けの「arrows Fit」シリーズを展開して以降、ミドルレンジからミドルハイでの展開が中心となった。

2016年2月、富士通本体の携帯電話事業を切り離し、会社分割により「富士通コネクテッドテクノロジーズ」が新設された。「富士通モバイルコミュニケーションズ」は富士通コネクテッドテクノロジーズの子会社として移管され、2018年に親会社に吸収合併された。また、同じ時期にパソコン事業も富士通クライアントコンピューティングとして富士通本体から切り離された。2017年に富士通クライアントコンピューティングはレノボの傘下となり、2018年には富士通コネクテッドテクノロジーズも投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループの傘下となり[8]、両部門ともに富士通本体からの切り離しが完了した。これにより、Arrowsブランドのタブレットにおいては、NTTドコモ向けを中心とした特定の通信キャリア向けの端末と、Windows搭載機を中心としたWi-Fi端末で担当する企業が分かれることとなった。

2016年より展開した「arrows Be」シリーズは、日本製で2万円台のスマホながら、落としても割れない、洗えるスマホとして人気を集めた[1]

arrowsシリーズは一貫して富士通の日本国内工場で製造されており、2014年に富士通那須工場(富士通モバイルフォンプロダクツ、栃木県大田原市)のモバイルフォン端末量産製造機能を富士通周辺機(兵庫県加東市)に集約して以降、富士通周辺機本社工場(兵庫県加東市)でのみ製造されていた。そのため、キャッチコピーとして「メイド・イン・ジャパン」「あんしんの日本製」を標榜していたが、2019年発売の「arrows U」シリーズより外部工場のODM(台湾鴻海精密工業の中国国内工場)も採用し、キャッチコピーとして「日本メーカーの安心スマホ」「日本品質」を標榜した。

2020年に久しぶりのハイエンドモデルとして、フラッグシップ「arrows 5G F-51A」をリリースした。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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