ARMS
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この項目では、皆川亮二の漫画について説明しています。

任天堂の対戦格闘ゲームについては「ARMS (対戦格闘ゲーム)」をご覧ください。

アニメ制作会社のアームス (ARMS) については「アームス」をご覧ください。

それ以外のARMSについては「アームズ」をご覧ください。

ASMR」とは異なります。

ARMS
ジャンルサイエンス・フィクション
漫画
作者皆川亮二
出版社小学館
掲載誌週刊少年サンデー
レーベル少年サンデーコミックス スペシャル
少年サンデーコミックスワイド版(ワイド版)
My First WIDE(コンビニコミック版)
小学館文庫(文庫版)
発表号1997年16号 - 2002年20号
巻数全22巻
全12巻(ワイド版)
全8巻(コンビニコミック版)
全15巻(文庫版)
その他原案協力:七月鏡一
アニメ:PROJECT ARMS
PROJECT ARMS The 2nd Chapter
原作皆川亮二
監督高谷浩利(1st)
亀垣一(2nd)
シリーズ構成吉永亜矢
キャラクターデザイン佐藤正樹
音楽池田大介
アニメーション制作東京ムービー
製作テレビ東京
トムス・エンタテインメント
放送局テレビ東京
放送期間2001年4月7日 - 2002年3月30日
話数全52話
(1st:全26話 / 2nd:全26話)
ゲーム:PROJECT ARMS
対応機種PlayStation 2
発売元バンダイ
発売日2002年3月28日
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメゲーム
ポータル漫画アニメゲーム

『ARMS』(アームズ)は、皆川亮二(原案協力:七月鏡一)による日本漫画作品。第44回(平成10年度)小学館漫画賞受賞。
概要

週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)に1997年16号から2002年20号にかけて連載された。単行本は小学館:少年サンデーコミックススペシャルより全22巻、少年サンデーコミックスワイド版より全12巻。2012年10月時点で累計発行部数は1500万部を突破している[1]

「事故」や「事件」に巻き込まれて失った身体の一部に、ナノマシンの集合体を移植され、それにより世界規模の陰謀に巻き込まれて行く少年たちの物語である。物語のモチーフとして、『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』などのルイス・キャロル作品が用いられている。

2001年には『PROJECT ARMS』(プロジェクト アームズ)と題してテレビアニメ化され、テレビ東京にて4クールにわたって放送された。『PROJECT ARMS』のタイトルは、アニメ放送後における原作のマーチャンダイジング展開でも活用されている。本作を連載した『週刊少年サンデー』と講談社の『週刊少年マガジン』がそれぞれ創刊50周年を迎えたことで企画され、様々なメディアで実施されたコラボレーション展開の際、ユニクロが発売したTシャツでも原作の絵柄と共に "PROJECT ARMS" とプリントされていた(実際にはマガジン作品とではなく、本作と同じ皆川作画の『スプリガン』とのコラボレーション絵柄で "SPRRIGAN×PROJECT ARMS" となっていた)。

原作者を同じくする『ジーザス』にて、レッドキャップスが過去に行った「スナーク狩り」の舞台は、この作品の最終エピソードの舞台であるカダスである(後に『闇のイージス』『JESUS 砂塵航路』でもその後のカダスの行方が語られる)。また続編の『JESUS 砂塵航路』において廃村となった鐙沢村が登場する。ただし、この作品とARMSは同じ世界の物語と言うわけではなく、あくまでもパラレル的な存在である。両作ともクトゥルフ神話に由来するネーミングが多い。
あらすじ
第一部「覚醒編」
主人公の高槻涼は、普通の高校生として幼馴染みの赤木カツミと共に平和な日常を送っていた。しかし、転校生・新宮隼人の出現により、その日常は崩れ去る。隼人の左腕には「ARMS」という兵器が移植されており、それは涼の右腕にも移植されていたのだった。ARMSを巡り、謎の秘密結社「エグリゴリ」が暗躍を始める。同じく両足にARMSが移植された巴武士と、エグリゴリを裏切った天才少年のアルも加え、ARMSの手がかりを探るべく、エグリゴリによって滅ぼされた隼人の故郷・鐙沢村へと向かう。そしてそこには彼らの出生にまつわる驚愕の真実が隠されていた。
第二部「邂逅編」
鐙沢村でカツミを失って以来、涼は自暴自棄に陥っていた。そこに4人目のARMSの所持者であり、カツミと瓜二つの少女・久留間恵が現れる。そしてエグリゴリに対抗する組織「ブルーメン」からの情報により、カツミが生きている可能性を見出す。しかし、エグリゴリは街全体を巻き込んだ大規模な作戦を画策していた。そして、隼人の父の仇であるキースの秘密が明かされる。
第三部「進化編」
涼にメッセージとして与えられたカツミの写真。そこには
アリゾナ州と書かれていた。カツミの行方を追うため、涼たちはアメリカに渡る。陰気な田舎町ギャローズベルで涼たちは何者かの襲撃を受ける。彼らはアルのかつての仲間でエグリゴリが生み出した天才児集団「チャペルの子供たち」と彼らが率いる「猟犬部隊」だった。武士とユーゴーを人質にされ、リーダーとして落ち込む恵。そんな彼女を謎の日本人が導く。一方、アルはオスカーからARMSの起源となった珪素生命体「アザゼル」を見せられる。だが、ギャローズベル殲滅のため、エグリゴリの幹部・キース・シルバーは自ら乗り込んできた。
第四部「アリス編」
「グランドキャニオンの虐殺」に憤る涼たちはエグリゴリへの反撃を開始する。ニューヨークに赴いた4人はエグリゴリの頭脳・サミュエル・ティリングハースト博士を拉致する。エグリゴリは博士の奪還のため、3人の刺客を送り込む。刺客の一人「牙」ことコウ・カルナギは生身でありながら、隼人と武士を圧倒。カルナギに敗北した隼人の目の前で武士が息絶える。蘇生には成功した武士だったが昏睡状態に陥る。自分を見失った隼人は仲間の下を離れる。そんな彼に“ウインド”と呼ばれる謎の日本人が救いの手を差し伸べる。頑なに口を閉ざすティリングハーストだったが、涼のただならぬ覚悟を知り、遂に重い口を開く。彼が語るアザゼル、そして「アリス」という少女の物語。それは彼らすべてを悲劇へと導いた驚愕の真実であった。一方、眠り続ける武士は自らの精神世界を旅する。そこには武士の良く知る「騎士」「ハートの女王」そして彼らが宿敵と呼ぶ「魔獣」ジャバウォックがいた。決戦の日が近づくにつれ、日に日に憎悪の力を増すジャバウォック。その力に怯える涼。そんな涼の背中を隼人とユーゴーが後押しする。グリーンの奮闘とバイオレットの尽力も空しく、カツミはキース・ブラックの下に連れ去られる。そして、エグリゴリ本部「カリヨンタワー」を巡る死闘が幕を開ける。
第五部「帰還編」
ニューヨークでの死闘を制し、カツミを奪還。ARMSの力も消滅し、穏やかな日常を取り戻した4人だったが、ユーゴーの死は彼らの胸を締め付ける。そんな折、来日したバイオレットの口から涼はエグリゴリの残党による不吉な噂を聞く。一方、悪夢にうなされるカツミ。同居をはじめた恵もそんなカツミを心配する。だが、カツミの中に宿ろうとしている新たなARMSは4人の日常から平穏を奪い去るのだった。動き出した「プログラム・バンダースナッチ」。始まりの地・鐙沢村でカツミを見つけた4人だったが、再び悪夢が彼らを襲う。そして、人類滅亡へのカウントダウンが始まり、涼と仲間たちの最後の戦いの火蓋が切られる。
登場人物とARMS詳細は「ARMSの登場人物」を参照
組織
エグリゴリ
第二次世界大戦時には存在した巨大な軍産複合体を背景とする秘密結社。本部は米国内にあり、米軍の協力の下、自国内で発見された成果は勿論、大戦後は敗戦国となった大日本帝国ナチス・ドイツの技術や人材、人体実験のデータなどを回収。非人道的な数々の実験により、サイボーグBC兵器クローンエスパーといった軍事最先端技術の開発を行う。そのネットワークは各国政府にも張り巡らされており、米国政府を初めとする各国政府は彼らの陰の支配を受け続けている。アメリカ大統領にとってもむやみにエグリゴリに触れるのはタブーで、かの第35代大統領はエグリゴリの存在を世間に公開しようとしたために暗殺されたことをほのめかすくだりがある。1946年に発見された外宇宙から飛来したと考えられる珪素生命体・アザゼルの研究により、アザゼルを形成するナノマシンと人類を融合させた進化の頂点「ARMS」を産み出す「プロジェクト・ARMS」が開始された。その名の由来は、エノク書にて禁断の知識と技術を人間に与えた堕天使エグリゴリから。
キースシリーズ
テキサス州ギャローズ・ベルにおいてミスカトニック大学の調査で発見された最初のアザゼル(アザゼル-α)との初の接触実験中にアザゼルに捕食され、唯一人の生存者となったキース・ホワイト博士の持つ遺伝情報によって産み出されたクローン・チャイルド。少なくとも87人以上の個体が造られたが、1979年7月5日に発生した「セロの叛乱」により最初のアドバンスト ARMS 適性者であるM-83(キース・ブラック)に選ばれた二人の幹部(キース・シルバー、キース・バイオレット)と幹部候補生(キース・レッドら)を除き全て抹殺された。彼らと「セロの叛乱」以前にサミュエル・ティリングハースト博士の裏切りにより廃棄処分を免れ、高槻夫妻に保護されて逃亡した「ブルーメン」のリーダー、キース・ブルー(エドワウ)の総称を指す。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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