ALL_OUT!!
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ALL OUT!!
ジャンル
ラグビースポーツ
漫画
作者雨瀬シオリ
出版社講談社
掲載誌月刊モーニングtwo
レーベルモーニングKC
発表号2013年1号 - 2020年1号
発表期間2012年11月21日 - 2019年11月22日
巻数全17巻
話数全119話
アニメ
原作雨瀬シオリ
監督清水健一
シリーズ構成横谷昌宏
キャラクターデザイン筱雅律
音楽高梨康治
アニメーション制作トムス・エンタテインメント
MADHOUSE
製作神高ラグビー部
放送局TOKYO MXMBSBS11ほか
放送期間2016年10月 - 2017年3月
話数全25話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『ALL OUT!!』(オール アウト)は、雨瀬シオリによる日本漫画作品。講談社の漫画雑誌『月刊モーニングtwo』で2013年1号から2020年1号まで連載された。神奈川県の高校ラグビーが舞台。県立神奈川高校、通称:神高(ジンコー)[1]で主人公・祇園健次がチームメイトと奮闘する姿を描く。
あらすじ

背の低さにコンプレックスを持ち、喧嘩っ早い性格の祇園健次は、県立神奈川高校(ジンコー)の入学式当日、自分とは対照的に高身長でおとなしい性格の石清水澄明に出会い、同行して見学する形で「ラグビー」と出会う。「どんな人間だって主役になれる」「ボールを持ってる奴が主役」の言葉、そして楽しそうにボールを追う部員たちの光景に惹かれ、祇園は入部を決意する。

物語は、この時点ではチームとしては弱小で、発展途上である神奈川高校ラグビー部を中心に、チームの成長、個々の部員の抱える問題、ライバルチームとの交流、それを見守る大人たちの様子が、丁寧かつ非常に「熱く」描かれる。
登場人物

※ 声はアニメの声優、演は舞台のキャスト。
神奈川高校ラグビー部
祇園 健次(ぎおん けんじ)
声 -
千葉翔也原口祥子(小学生) / 演 - 原嶋元久[2]本作の主人公。1年5組。ポジションはフランカー。身長159センチメートル[1]。体重54キログラム。B型[1]。誕生日は7月1日[1]。父、母、兄の禅次(声 - 佐藤巧)がいる。大きくなることを見越して、持っている服はダブダブなものが多い。ラグビーは高校に入ってから始めた初心者。身長にコンプレックスを抱いており、「チビ」呼ばわりされると激怒する。敬語が使えず、生意気なので2年には嫌われがちだが、3年には可愛がられるタイプ。入学式後に石清水と出会い、八王子にタックルを喰らったことをきっかけに“ラグビー部”の練習を見学。石清水から「ラグビーは(サッカーにおける)エースストライカーも(野球における)4番バッターもいない、ボールを持ってる奴が主役」と説明を受け、彼の過去を知りながらも無理やり連れた形で、共に入部する。入部早々、赤山に目を付けられ、基礎トレーニングの「亀」ばかりやらされる。しかし、1日5回のタックルで赤山に挑戦する許可をもらう。石清水との練習の甲斐あって2日目の5回目で倒す。慶常との定期戦の後半戦終盤にウィングで初出場。当初は、自身より大きい相手を倒すタックルばかりに意識が集中していた。校内合宿の紅白戦で、コーチの籠から「自己中プレーとスポーツ未経験」を指摘されてフィールドから出される。その後、雑用しながら観戦しているところ、籠に促されて再出場した際に「ボールをキープする大事さ」を学び、改めて部員として認められた。ボールキャッチはまだまだ下手だが、試合時はベンチからメモを取り、出場の際は籠の指示を忠実に実行する。顧問の吉田は「(出場すると)どんな展開になるか分からない」と感想し、籠は「だから楽しい(選手)」と述べる。砂浜での練習後に同学年で一番上手い大原野にポジションを相談。慶常との合同練習からフランカーに転向する。菅平合宿の練習試合で初トライを決めて思わず感涙した。兄はキャプテンの赤山並みに大きいらしい。
石清水 澄明(いわしみず すみあき)
声 - 安達勇人 / 演 - 伊万里有[2]1年2組。ポジションはロック。身長190センチメートル。体重80キログラム。A型。誕生日は9月15日。祖父、父、母がいる。おとなしい性格で、常に困ったような顔をしている。中学から引き続き同じ学ランを着用しているがすでに小さい。ラグビー経験者。中学時代、練習中にチームメイトの御幸に怪我を負わせてしまい、後日の決勝戦に敗北したことをきっかけにラグビーから離れていた。高校の入学式後に中学校の先輩の八王子からラグビー部へ誘われるも入部を断り、文芸部に入部する。しかし、“入部拒否理由”を知った祇園に挑発されたのをきっかけにラグビー部に入部し直す。時折、彼から「ウド」と呼ばれている。慶常との定期戦で御幸と再会する。スタメン出場するも御幸へタックルができずに彼を怒らせる。再び、御幸がアタックを仕掛けた時に「そいつが持ってんのは、俺たちのボールだぞ」と、祇園の発した言葉が胸に響いてタックルを決める。後日の東道大相模戦では、対戦相手のラフプレーにも屈せずに闘志を見せる。慶常との合同練習の紅白戦では、頭脳的プレーで赤山の裏をかき「ラグビーセンスの高さ」を見せつけた。菅平合宿では祇園の成長を喜び、宿泊所では彼から久しぶりにかまってもらえて内心で喜んだ。
赤山 濯也(せきざん たくや)
声 - 細谷佳正 / 演 - 佐伯大地[2]3年生。キャプテン。ポジションはナンバーエイト。身長185センチメートル。体重95キログラム。A型。誕生日は11月23日。父、母がいる。目標は「花園出場」。髪型はメッシュ+ウェーブとかなり奇抜な仕上がり。鍛えられた体躯をしており、八王子曰く「部で一番強い男」。礼儀正しく、言葉遣いや上下関係に厳しい。生意気な祇園には両頬を抓って説教する。ラグビーに対する情熱は人一倍強く、闘争心も強い。仲間思いで責任感もある。籠に「なるべく長くキャプテンをやらせてやりてえ」と想わせている。今までまともな指導を受けておらず、顧問の吉田が用意した専門書を破損するまで読み、独自に練習方法を組み立てていた。校内合宿初日、訪れた籠から「練習に無駄が多い」と指摘され、アドバイスを請う。石清水と組まされて祇園・賀茂組との2対2の“抜き合い”をさせられ、結果の要因と原因の説明を受ける。初めて「理と実を持った教え」を受けて歓喜し、籠をコーチとして迎えることを決める。籠のコーチ就任以降、練習はハードになり、夏休み前に1年の気田が退部したことに責任を痛感していた。「ガムシャラにすることしか知らない」と自身に苛立っていたところ、籠からお前のガムシャラさが好きだと励まされる。籠の言葉通り、菅平合宿の初日の天竺工科戦で初勝利を挙げる。ラグビーの暗黙ルールであまり喜べずにいたが、籠の許しを得て宿泊所では皆と大いに喜びを分かち合った。
八王子 睦(はちおうじ むつみ)
声 - 逢坂良太 / 演 - 松風雅也[2]3年生。副キャプテン。ポジションはフッカー。身長175センチメートル。体重85キログラム。B型。誕生日は10月8日。父、母、姉、弟(小学4年生)、弟(年齢は不明)がいる。石清水とは同じ中学校出身。伊勢から慕われている。部員1人1人に目が行き届き、FW陣とBK陣の軋轢を回避するなど、ラグビー部の潤滑油的存在。祇園が入部するきっかけを作った人物。当初は籠のコーチ就任に乗り気でなかったが、彼の指導方法を体験して独自で強くなることに限界を感じた。いつも笑顔を絶やさず面倒見はいいが、わりと適当。
大原野 越吾(おおはらの えつご)
声 - 小野賢章 / 演 - 大原海輝[3]1年生。ポジションはスタンドオフ。身長170センチメートル。体重67キログラム。A型。誕生日は4月8日。父、母、ラグビー経験を持つ弟(声 - 佐藤恵)がいる。なんか常に斜に構えている。ラグビーは「小学生スクール」からの経験者。強豪校の同学年から一目置かれる、所謂「天才プレーヤー」。生意気な性格で、人一倍スマートさを意識しており、暑苦しいのは嫌いである。江文は「上手いが良いプレーヤーではない」と批評した。精神的に脆い部分もあり、東道大相模戦では思うようなプレーができずにキレてしまい交代を命じられた。砂浜での練習後に祇園と言い争いをして、少し吹っ切れた様子。彼にフランカー転向を薦めた(理由は暑苦しい奴だから)。弟がラグビーから離れたのは自身のせいだと思っている。祇園や諏訪と関わり、弟へのわだかまりも前向きに捉えつつある。祇園の「初トライの感涙」を弟に伝え、(アホそうに撮れた)彼の顔写真も送信した。
江文 優(えぶみ まさる)
声 - 村田太志 / 演 - 宮下雄也[3]2年生。ポジションはウイング。身長174センチメートル。体重74キログラム。B型。誕生日は6月15日。父、母がいる。足が速く、ケンカっ早い。色々考えていたり、いなかったりする。八王子に勧誘されてラグビー部に入部。チームNO.1の俊足。見た目通りのヤンキーで、覇気がない苗鹿たちをよく思っておらず、チームメイトとの衝突も多い。言い争いはするものの伊勢とはよくつるんでいる。練習をサボりがちだが、陰でトレーニングをしている努力家で、慶常との定期戦を祇園に解説するなど思考力もある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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