ALL.Net
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ALL.Net(オールネット)は、セガ・インタラクティブが提供するネットワークサービスである。アーケードゲームインターネットでつなぐことにより、通信対戦や、全国ランキング、プレイデータの保存を可能にする。NTT-MEが構築した[1]。セガ・インタラクティブが展開しているアーケードゲーム用ICカード「Aime」と、バンダイナムコアミューズメントが展開しているアーケードゲーム用ICカード「バナパスポート」についても本項で記載する。
目次

1 概要

2 サービス内容

2.1 ゲームそのものに対して提供される物

2.2 カードに対して提供される物


3 一元管理システム

3.1 Aime

3.2 バナパスポート

3.3 Amusement IC

3.4 共通事項


4 ALL.Net P-ras

4.1 ALL.Net P-ras MULTI

4.1.1 ALL.Net P-ras MULTI Ver.2

4.1.2 ALL.Net P-ras MULTI Ver.3


4.2 他社の類似システム


5 対応ゲーム

5.1 ALL.Net P-ras MULTI対応

5.1.1 Ver.2

5.1.2 Ver.3


5.2 Amusement IC対応

5.3 初代Aime / バナパスポートのみ対応

5.4 専用ICカード対応

5.5 エントリーカード(磁気)対応

5.6 ネットワークのみ対応


6 脚注

7 外部リンク

概要

ALL.Netは、「Amusement Linkage Live Network」の略であり、セガ・インタラクティブの親会社であるセガホールディングスの登録商標である[2]

ALL.Netの起源は『バーチャファイター4』と同時にリリースされた「VF.NET」まで遡る。そのため、セガのネットワーク対応機種第2弾となる『セガ4人打ち麻雀MJ ネットワーク対戦Ver.』リリース時には、VF.Netに接続する旨、取扱説明書にも記載されていた。なお、VF.NET自体はALL.Netの一つとしてサービスが続いていたが、2016年2月29日を以ってサービスが終了した[3]

最初期はまだ光回線が整備されておらず、ISDNを通じてネットワークが構築されており、その後光回線を通じ大容量の通信がやり取りできるようになった。その恩恵を受ける形で、多くのカードを駆使してゲームを進めていく『三国志大戦』などのオンラインでのリアルタイム対戦を実現出来るようになった。ISDNを通じたサービス提供は2015年6月30日を以って終了し、同年7月1日以降は光回線のみとなるサービスとなった[4]。ISDNでは三国志大戦などの大容量通信が必要とされるゲームなどの接続は出来なかった。MJシリーズのみなど低容量の通信の場合はISDNでも問題なく接続できた[5]

ALL.Netは、当初はセガ・インタラクティブ(2015年3月まではセガ)とバンダイナムコアミューズメント(2018年3月まではバンダイナムコエンターテインメント[6])のゲームのみ導入されていた。2015年6月からは、カプコンの一部アーケードゲーム、および韓国のゲームメーカーであるアンダミロ社の『Pump It Up 2015 Prime Japanese Edition』にも導入されるようになった。

以前は日本国内のみのサービスだったが、2008年に香港で実証実験を行い、2010年から2015年まで『三国志大戦』(初代)が香港・シンガポール・台湾・中国・韓国とのネットワーク対戦が可能となっていた。2016年現在、複数のゲームタイトルで、香港・シンガポール・台湾・中国・韓国・タイ・マレーシア・インドネシアと接続されている。ランキング等の配信は全ての国で、ネットワーク対戦は一部の国で行われている。

コナミアミューズメントと共同で行うマルチ電子マネーサービスの回線は、コナミのe-AMUSEMENT共々、ALL.Netを使用する[7][8][2]

なお、サミーが始めた「AW-NET」はALL.Netとは最後まで別物である。サミーがゲーム事業をセガに移管した後も別々に運営され、セガにてサービス終了となっている。
サービス内容

ALL.Netが提供しているサービスは、ゲームの筐体がネットワークに接続されていればいい物やカードを使用する物など、必要な条件がいくつかに分かれている。

後述のICカードはどの技術を使用しているのかは明らかにしていないが、筐体側は電子マネー対応の携帯電話(以下、おサイフケータイ)にも対応していることから、少なくともソニーが開発した「FeliCa」には対応していることになる。このため、Suica楽天Edyを搭載したICカードでは反応しないことが『e-AMUSEMENT PASS』との大きな違いである。2018年10月25日に、『Aime』『バナパスポート』『e-AMUSEMENT PASS』の仕様を統一した新カードが発売された(後述)。
ゲームそのものに対して提供される物

各ゲームのオンラインアップデート

オンライン対戦型ゲームでのマッチング

上記のサービスはネットワークに接続された筐体に対して提供される物である。ゲームセンター運営者は、上記サービスの対価として、売り上げ1プレイ毎にシステム使用料を支払う契約となっている。また、設置台数に対する月額固定料金のタイトルもある。

オンラインアップデートは各タイトルとも7:00に行われる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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