AKIRA_(漫画)
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2011年5月、アルバート・ヒューズ監督が降板することになったと報じられ、理由は「制作上の困難」と発表された[39]。同年7月、ワーナー・ブラザーズは製作続行の決定を下し、『アンノウン』や『エスター』のスペイン人監督ジャウム・コレット=セラを起用したと発表[40][41]。「ハリー・ポッターシリーズ」の脚本家のスティーヴ・クローヴスが脚本をリライトし、2012年春の製作開始を予定しているとされた[42][43]。金田役として『トロン: レガシー』に主演したギャレット・ヘドランドを起用し、そのほかにケイ役をクリステン・スチュワート、鉄雄役をマイケル・ピットデイン・デハーン、軍の大佐役をゲイリー・オールドマン渡辺謙、宗教指導者ミヤコ役をヘレナ・ボナム=カーターが演じると報じられた[40][44][45][46]。1億ドル(約80億円[注 19])以上といわれた予算も9,000万ドル(約72億円[注 19])程度まで縮小された[41]。舞台はネオマンハッタンに、主人公の金田はバー経営者で鉄雄とは兄弟という設定に変更された[44][47]

2012年1月、ワーナー・ブラザースが製作延期を発表[47]。撮影直前までいったものの、プロジェクトは3度目の延期に追い込まれた[47]。キャスティングや脚本、予算の問題で、企画が暗礁に乗り上げたことが理由だとされ、撮影予定地だったカナダバンクーバーのプロダクションオフィスは閉鎖されてスタッフらは解散となった[47]

2017年9月、ワーナーが『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督との契約交渉に入ったと伝えられた[48][49][50]。ワイティティは、「アニメ映画ではなく原作コミックを実写映画化したい」と述べ、出演者についても「アジア人のティーンエイジャーがいい」として、スター俳優ではなく新人を抜擢する意向を語った[48][51][注 20]

2019年5月、ワーナー・ブラザーズが米国での公開日(2021年5月21日)を正式発表し、タイカ・ワイティティが正式に監督に就任したことも併せて告知された[32]。しかし、そのわずか2か月後の7月にワーナーは同企画を無期限に保留することを発表した[51]。理由は、本作の制作が遅れたことでもう一つの監督作品『ソー:ラブ&サンダー』とスケジュールが重なったワイティティが後者を優先したため[52]。ワイティティによれば、企画保留の決め手になったのは、その制作の遅れを招いた脚本作業やキャスティングの難航だったという[53]

2021年8月、ワイティティはインタビューでまだ本作を監督する意欲があることを認めたが、復帰できるかは未知数である[53]
ゲーム
ファミコン版

1988年12月24日に、タイトーよりファミリーコンピュータ用ゲームソフトが発売された。

いわゆるコマンド総当たり式のアドベンチャーゲームで、シナリオ、プロデュースは大友本人が担当。ストーリーはアニメ映画版に基づいて構築されており、凝ったグラフィックや演出で、原作(アニメ)の雰囲気を再現している。また、間違った選択肢を選ぶとすぐにゲームオーバーになるなど難易度が高い[54]

アニメ映画版を見ておかないと正しい選択肢を選ぶことが困難であったため、アニメ映画版に関するカルトクイズ的な意味合いもあった[54]。マルチエンディングシステムを採用し、バッドエンドも多数用意されているが、アキラの覚醒を金田が止めるといったアニメ映画版にはない展開や、大東京帝国の発足を匂わせるエンディングも見られる。
AKIRA PSYCHO BALL

『AKIRA PSYCHO BALL』(アキラ サイコボール)は、2002年2月21日にバンダイ(現:バンダイナムコエンターテインメント)より発売されたPlayStation 2用ピンボールゲーム。開発はカゼ

アニメ映画版をモチーフにしたピンボール台が4台(うち1台は対戦プレイ用)あり、条件を満たすと台が変形・合体する。オープニングやマルチボール、ステージクリア時にはアニメ映画版のムービーが挿入される。
THQ版

Black Pearl SoftwareがGENESISSEGA CDSNESゲームギアゲームボーイ向けに開発し、THQが1995年頃に米国で発売計画があったものの中止[55]。1994年のSummer Consumer Electronics Showに出展の際、開発中のプレイ画面がフリーズする致命的なバグが出ている[56]。2019年にGENESIS版のプロトタイプROMがコレクターの手に渡り、シューティングパートやアクションパートといった複数ジャンルを内包したゲーム内容が公開された[55]
脚注
注釈^ 連載開始時はまだ隔週刊誌であり、その後、週刊化されても本作は隔週連載のままだった。
^ 長年、劣等感に悩まされてきたが超能力という圧倒的な力を得たことにより大きく変貌していく主人公のキャラクター造形など。
^ 登場人物のイレブンという少女が、鉄雄と同様に政府の施設から逃げ出し、超能力を持っていることを悟る。
^ 映画では、ある少年が相手を念力だけで殺害できる能力を持つ。
^ 第3章1回目(第49話)の雑誌連載時扉絵から。
^ 実際、東京は2016年の夏季オリンピック開催地にも立候補して4つの候補地の1つに選ばれており、2020年に決まったのは単なる偶然の一致であった。
^ 『AKIRA』の第一話が掲載された「週刊ヤングマガジン」1982年12月20日号の発売日と同じ日付。
^ レーサーレプリカ風やビッグスクーター風などさまざま。
^ 原作では金田が薬物を燃料タンクに隠し、アニメ映画では冒頭で鉄雄がエンストしたバイクを押し掛けしている。
^ アニメ映画冒頭の金田とジョーカーのチキンレースシーンでは、金田のバイクのモーター音とジョーカーのバイクの排気音が対比して描かれている[25]
^ フロントフォーク構造によらない前輪支持構造。ただし原作の雑誌掲載開始当初(1982年)にはカウルで覆われているために明確な描写はなく、ハブステアに類似した描写がなされるのは単行本5巻(1986年頃)からである。
^ 4輪では1976年のアストンマーティン・ラゴンダが世界初、バイクのデジタル表示は1982年頃から。


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