AKIRA_(漫画)
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また、バイク本体を含まない外装キットのみの販売もあった[29]
兵器とテクノロジー

作中にはアーミーの兵器をはじめとする近未来の最先端のマシンやテクノロジーが多数登場する。
アーミーの輸送ヘリコプター

大佐やアーミーが移動手段として用いる、タンデムローターの大型ヘリ。

アメリカ軍等が使用する実在のヘリ、CH-47チヌークに類似しているが、アーミーのそれは大型乗用車を積載してなお余裕のあるカーゴルームを持ち、かなりの大型機であることが見て取れる。兵装は持っていないと見られる。
フライング・プラット・ホーム(FPH)

アキラの居るオリンピック会場地下施設や地下水路をアーミーがパトロールする際に使用する、1人乗りの有人飛行兵器(5人乗り大型機も存在する)。最新兵器であり、存在自体が秘匿されている。

セラミック部品を多用したバイク並みの小型軽量ボディと常温超電導が実現可能にした高い機動力に加え、機首には操縦桿と連動する20mmガトリング砲を装備し[25]、地上の敵勢力を圧倒する。金田らに鹵獲されて以降は彼らの戦力としても活躍する。

アメリカ海軍とヒラー社が1950年代に試作したVZ-1という1人乗りVTOL機、フライング・プラットフォーム(Flying Platform)が実在したが、アキラの世界に登場するこの飛行兵器はフライング・プラット・ホーム(FPH)と呼ばれている。
レーザー砲

アーミーの最新携行型レーザー兵器。個人で運用可能なまでに小型化された高出力レーザー砲は鉄板をも貫き、高い殺傷能力を持つ。外部にバッテリーを持つが、重く大きいこと、発射回数が限られることに課題がある。ダイヤル操作で攻撃出力を変化させることもでき、照射し続けることで薙ぎ払うような攻撃も可能。

キヨコに操られたケイがアーミーのビルに侵入した際に開発中の試作機を見つけ出し、チャイルドルームでの鉄雄との戦いで金田が使用する。アニメ版では実戦配備されており、アキラの元へ向かう鉄雄を阻止するためにアーミーの小隊が一斉射撃を行う。金田が鉄雄の力に対峙するための武器として、原作・アニメともに終盤まで登場する。
SOL

アーミーが保有する軍事衛星、Satellite in Orbital Laser-weaponの略称。静止軌道上の人工衛星に搭載されたレーザー砲が地上の標的をピンポイントで攻撃する。その爆撃のような破壊力は小型反応炉を動力源とし、短いインターバルでの連続攻撃を可能とする。命中精度は10m前後であるが、初弾の着弾地点を観測しフィードバックすることで命中精度を高めることができる[25]。本体にはSOL-740とペイントされているが、同型機が複数存在するかどうかは不明。

原作ではアキラと彼を目覚めさせた鉄雄を殺害するために使用され、ネオ東京崩壊後には大佐が持ち歩く超小型照準器で彼らの窮地を救い、物語の終局まで重要な役割を果たす。アニメ版ではSOLの攻撃で右手を失った鉄雄が軌道上まで飛翔し反撃、即座に破壊されてしまう。
セキュリティボール

自律行動を行う地上型無人機。縦横高さ各2m、中心に直径1.5mの球体状のボディを持ち、4本足の先端に持つ車輪で高速移動が可能。核戦争後にシェルター外の活動を行うことを想定しており、放射線値の測定や敵勢力への攻撃までを担う能力を持つ。複数台での連携した活動や、連結しての移動も可能[25]。その形状から炭団などと呼ばれる。

原作内ではアキラ行方不明による第七級警報発令下のネオ東京に現れ、暴徒鎮圧や消火などの治安維持活動を行う。ネオ東京崩壊後にはハッキングされた個体が大佐の拠点を警護したり、破壊された残骸がジョーカーの手によって改造され、移動手段として用いられた。
フロイド

アメリカ軍が使用する衛星兵器。SOLと同様のレーザー兵器だが、連続照射しながら着弾点を動かすことで、帯状の範囲を攻撃することが可能。

鉄雄と金田の決戦のさなかにオリンピックスタジアム周辺に向け発射され、ネオ東京全体への無差別攻撃をかけるが、衛星軌道上へ翔んだ鉄雄にジャックされ、アメリカ軍の空母打撃群に向けてレーザーを発射しながら落下。鉄雄はフロイドをアメリカ海軍提督が乗る空母ブリッジに直撃させ、空母は沈没する。
書誌情報

単行本は講談社KCデラックスで発行された。週刊誌と同じ大判サイズで小口への色付けを施すなど、凝った装丁になっている。

アニメ映画が公開された1988年には国際版の刊行が始まった。アメリカン・コミックスのスタイルに合わせて原稿を左右反転させ、左開きにした上で彩色を施し、一冊あたりの収録ページを減らした薄いものに再編集されて出版された[4]。日本国外ではこの外国語版が流通しており、これを日本語に逆翻訳したものが『オールカラー国際版AKIRA』『総天然色AKIRA』として日本でも発売された。

単行本の4巻が刊行された後にアニメ映画版の制作が開始されたことで雑誌連載は長期間休載となり、日本では5巻の刊行までに3年間を要した。しかし、1巻あたりの収録話数が少ない『国際版』は、5巻の前半に相当する話数を収録した巻が日本に先行して発売された。

4巻の巻末には「5巻が最終巻である」と告知されていたが、再開後に連載が長期化したため、結局5巻と6巻に分けられ、6巻が最終巻となった。

最終回は単行本化の際に大幅に加筆修正された。雑誌掲載時は、アキラたちが消え去った後に金田とケイがビルの上で朝日を見つめるシーンで終わるが、単行本では後日談が追加され、大東京帝国を金田や甲斐、ケイたちが受け継ぎ、外国の軍隊に対しアキラが金田たちの中で生存していることを宣告。生き残っていた大佐や、山形、鉄雄も一瞬ながら登場、さらに崩壊したはずのネオ東京が元の姿へと戻ってゆく幕切れとなっている。
単行本AKIRA(講談社KCデラックス)
1984年9月21日第1刷発行、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}
ISBN 4-06-103711-0

1985年9月4日第1刷発行、ISBN 4-06-103712-9

1986年9月1日第1刷発行、ISBN 4-06-103713-7

1987年7月10日第1刷発行、ISBN 4-06-103714-5

1990年12月11日第1刷発行、ISBN 4-06-313166-1

1993年3月23日第1刷発行、ISBN 4-06-319339-X
オールカラー国際版AKIRA(講談社&マーベル社)
1988年10月7日第1刷発行、ISBN 4-06-305011-4

1989年3月17日第1刷発行、ISBN 4-06-305012-2

1989年6月23日第1刷発行、ISBN 4-06-305013-0

1989年10月20日第1刷発行、ISBN 4-06-305014-9

1990年2月20日第1刷発行、ISBN 4-06-305015-7

1990年5月31日第1刷発行、ISBN 4-06-305016-5

1990年8月31日第1刷発行、ISBN 4-06-305017-3

1990年12月10日第1刷発行、ISBN 4-06-305018-1

1991年4月20日第1刷発行、ISBN 4-06-305019-X

1991年9月20日第1刷発行、ISBN 4-06-305020-3

1992年6月20日第1刷発行、ISBN 4-06-305021-1

1996年9月20日第1刷発行、ISBN 4-06-305022-X
総天然色AKIRA(講談社KCピース)
2003年12月6日第1刷発行、ISBN 4-06-364500-2

2003年12月6日第1刷発行、ISBN 4-06-364501-0

2004年1月16日第1刷発行、ISBN 4-06-364502-9

2004年2月16日第1刷発行、ISBN 4-06-364503-7

2004年3月16日第1刷発行、ISBN 4-06-364504-5

2004年4月16日第1刷発行、ISBN 4-06-364505-3

フィルムブックAKIRA アニメ版(講談社アニメコミックス)
オリジナル版
1988年8月29日第1刷発行、
ISBN 4-06-174468-2


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