AKB48
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「全国握手会」は、シングルCDのリリースに合わせて日本全国のエリア(北海道・東北・関東・中部・関西・中国・九州)単位で開催されている握手会である[92][注釈 25]。参加するには、シングルCD(初回限定盤)に封入されている「イベント参加券」が必要であり、どのエリアでも事前予約なしに自由に参加できる[93]。全メンバーではなく一部のメンバー(20人程度)が参加し、1レーンに1メンバーではなく複数のメンバーが担当することもある[93][94]。開催日ごとに使用できる「イベント参加券」のシングルタイトルが指定される[92][95]。当日はライブやイベントも行われる[93][96]

「大握手会」は、CDのリリースごと基本的に関東地方(一部、大阪市など)で実施されている握手会である[90]。「個別握手会」とも呼ばれる[注釈 26]。参加するには、劇場盤CDに添付されている参加券が必要であり、リリース前に所定のウェブサイトから「日程」「メンバー」「時間帯」を指定して申し込み、劇場盤CDを抽選により予約購入する[90][注釈 27]。原則としてAKB48メンバーだけではなく国内のAKB48グループメンバー全員が参加し[90]、各メンバーが1人で1レーンずつを担当する[94]。メンバーによって割り当てられる時間の長さ(90分単位の部数)が異なる。メンバーは私服での参加が原則となっている。「大握手会」では、握手会だけではなく「写真会」と呼ばれる携帯電話の写真撮影機能を使ったメンバーとのツーショット写真撮影や「サイン会」が行われることもある。

CDは購入特典として、「握手券」[注釈 28]や「イベント参加券」だけではなく「選抜総選挙」や「リクエストアワーセットリストベスト100」などのファン参加型イベントの投票券が添付される場合がある。多くの作品に「生写真」と呼ばれるランダム絵柄のメンバーの写真が添付されている。同一タイトルのCDにType-A、Type-Bなど複数のバリエーションを設けている。
ファンコミュニティ

AKB48は専用劇場を設置して公演を行う方法でアイドルとファンの距離を縮めることに成功したが、同時にファン同士の結びつけを強めることにもなった。特に劇場前のロビーは見知らぬファン同士が知り合うきっかけとなる空間として機能している。オンライン上でも、ソーシャル・ネットワーキング・サービスが台頭したことからそれらを利用して交流を深める動きが見られる[98]

公式ファンクラブ「柱の会」の運営を2006年8月22日より開始した。しかし、1人複数口の会員登録が可能な会員登録制度や、これが起因となった公演チケットのインターネットオークションでの転売などが問題となり、2011年9月30日をもって廃止した[99][100]。同年12月8日よりこれに代わる新たな公式ファンクラブ「二本柱の会」が発足した。その後、エンターテインメント市場の変化を受けて、2021年12月31日をもって「二本柱の会」は閉会し、ファンクラブとしての機能は、モバイル版公式サイトである「AKB48mobile」に一本化された[101]

2022年12月7日をもって「AKB48mobile」をリニューアルすると同時に「AKB48 Official Fan Club 「柱の会」」に名称を変更した[102]。「柱の会」の名称は、旧ファンクラブが2011年に廃止されて以来約11年ぶりの復活となる。

運営側は、ファンの意見を積極的に取り入れている。劇場が混雑していなかったころは、プロデューサーの秋元康が直接劇場でファンから意見を聞いていたこともあり、ヒットしてからもスタッフが間接的に伝えている[103]。特に初期段階は運営スタッフ側に芸能関係の経験が少なかったため、チケットの販売・抽選や整列の具体的な方法などについてファンからアドバイスを受けていた[104]岩崎夏海がアシスタントプロデューサーをしていたころは、彼がインターネットに強かったことから電子掲示板2ちゃんねるやブログに書き込まれた公演についてのファンの反応をまとめて秋元康に伝えていた[105]
所属事務所・運営会社

結成当初はメンバー全員が「office48」に所属していた[106]が、マネジメントや露出展開の強化を図るために、卒業後も継続して芸能活動ができるように、2007年に大島麻衣板野友美河西智美が「ホリプロ」に移籍したのをきっかけに一部メンバーが他の芸能事務所へ移籍することが発表された[107]

一部のメンバーを除いて、「office48」から「AKS」に所属変更がなされた[108]。これ以降は、新たに研究生として加入したメンバーも、最初は「AKS」に所属するようになり、他の事務所からのオファーがあったメンバーが移籍するようになった[108] 。「office48」に残ったメンバーは移籍組として扱われている。グループ自体が「AKS」に所属しているため、移籍組メンバーもAKB48としての公演や活動を行う場合は「AKS」の管轄となる[108]

2010年3月25日のコンサート『AKB48 満席祭り希望 賛否両論』で、AKS所属で残る7期生まで全メンバーに、芸能事務所へ移籍打診がアナウンスされた[109]

2012年3月25日のコンサート『業務連絡。頼むぞ、片山部長! in さいたまスーパーアリーナ』最終日には、初日公演の時点ですでに正規メンバーとして活動していた9・10期生のメンバーの芸能事務所への移籍打診がアナウンスされた[110]

以降しばらくは、現役メンバーのAKSからの移籍は行われなかったが、2017年に小嶋真子サンミュージックプロダクションへ移籍し[111]加藤玲奈向井地美音プロダクション尾木の子会社で提携する「Mama&Son」へ移籍した[112]

2020年1月20日、AKSは社名を「Vernalossom」(ヴァーナロッサム)に変更するとともにAKB48のマネジメント業務を行わず、運営会社として4月予定で設立する「株式会社AKB(仮)」に移行・独立させることを発表した[113]


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