AKB48選抜総選挙
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AKB48選抜総選挙(エーケービーフォーティーエイトせんばつそうせんきょ、英語: AKB48 Senbatsu General Election)は、2009年から2018年まで[1][2]日本女性アイドルグループAKB48のシングルの選抜メンバーをファン投票によって決定していたイベントである。

第1回が2009年に実施され、その後、2018年まで毎年1回実施されており、AKB48の代名詞的イベントだった[3]。各回の正式名称は「AKB48 ○th[注釈 1]シングル 選抜総選挙」で、毎回サブタイトルがついた。通称として「第○回AKB48選抜総選挙」と呼ばれた。
概要

ファンによってAKB48のシングルの楽曲を歌うメンバーを選ぶ一種の人気投票で、2009年から2018年まで毎年夏に開催されていたイベントである。投票は、ファンクラブなどに入会するか、直前に発売されるシングルCDに封入されている投票券を入手することによって可能となっていた。獲得投票数の多い順に次に発売されるシングルの歌唱メンバーが選出されていた(上位選出はA面、下位選出はカップリングを担当)。上位7位までに入ったメンバーのことは「神7」とも呼ばれていた[4][5]。「神7」の呼び名は、第1回・第2回と続けて上位7位まで同じメンバーが占めていたことが元になっており、この時のメンバーは「元祖神7」と称されることがある[5]

AKB48は人数が多いため、メンバー全員をテレビ番組に出演させるのは困難であり、デビュー当初のころから10 - 20人前後[注釈 2]のメンバーを選抜して出演させている。選抜総選挙が開催されるまでは、プロデューサーの秋元康などのスタッフが、シングル曲ごとにその都度選抜メンバーを選んでいた。しかし、このような方法は完全にスタッフ主導であるため、メンバーやファンから「いつもあのメンバーばかり選抜されるのはえこひいきではないか」「なぜあの子は選ばれないのか」といった趣旨の不満が募っていた。また、センターポジション(ステージの前列中央)は2012年まで前田敦子が務めることが多かったが、これについても「なぜ前田敦子だけがいつもセンターなのか」といった不満があった。そこで、ファンによる人気投票によって選抜メンバーやセンターを決めるという発想が、選抜総選挙を開催するきっかけとなった。このように、ファン投票でメンバーの人気を明確に順列化・序列化した日本の女性アイドルグループはAKB48が初めてである(AKB48#商品のバリエーション展開も参照)。選抜総選挙は、開票イベント開催地において十億円規模の経済効果をもたらすことから、日本国内外から開催誘致の話が来ているという[6]

インドネシアの姉妹グループJKT48においては、単独でのシングル選抜総選挙を2014年から毎年実施している[注釈 3]。タイの姉妹グループBNK48でも2019年に単独でのシングル選抜総選挙が初開催される[11]SNH48もAKB48の姉妹グループであった時期の2014年から毎年開催しており[12]、独立後も継続して実施している。また、フィリピンの姉妹グループMNL48は選抜総選挙のシステムをメンバーオーディションに取り入れている[13]

2019年3月13日、AKB48選抜総選挙を2019年に実施しないことがAKB48公式ブログにおいて発表され、2009年の第1回開催以降、初の開催見送りとなった[14][15][16]松村匠によると、2018年で10回目を迎えて一定の役割を終えたとコメントしており[17]、2018年の第10回大会が事実上の最後の開催となっている。

2022年、NMB48において、27thシングルの表題曲選抜メンバー14名とカップリング曲のアンダーガールズ10名をファン投票で決定する『NAMBATTLE2 ?愛?』が実施された[18][19][注釈 4]
意義

秋元は、選抜総選挙の意義について次のように語っている[注釈 5]。「1回やってみて、足の引っ張り合いみたいなことが始まったり、やる気を失っちゃう子がいたりしたら、やめようと思っていたんです。ところが、予想外だったのは、彼女たちに自覚が出てきた。テストなしで全員の個性を伸ばしますよという学校で、みんな自分はそこそこの成績だと自信を持っていたところに校内テストをやって、50番とか200番という順位がわかったようなものです。みんな勉強してたんだ、自分ももっとちゃんと勉強しなくちゃダメだと、自分の位置を知ることができた」[22]「AKBの女の子たちは、応募した時点で、格差社会の芸能界に入ろうと思ったんです。AKBに受かる受からないという格差があり、入ってからもヒエラルキーがある。(中略)だから、選挙で格差をつけるのはかわいそう、という話にはならない。(中略)もっと言えば、総選挙は僕らの側の親心でもあるんです。『あなたたちは、芸能界を目指し、歌手や女優になりたいんだろう。そこでは歌や踊りや容姿だけじゃない、日常茶飯事にわたってランキングされているんだ』と。歌番組で誰を呼ぼうが、映画の配役をどうしようが、コマーシャルにどのグループを起用しようかと、全てランキングを見ながら選抜していますからね」[23](順位の低いメンバーについては、)「昔なら『どうすればいいか、自分で考えなさい』と突き放したのかもしれませんけど、最近はそうもいかず、専門の臨床心理士スクールカウンセラーが何人かで体制を組み、話を聞くようにしています。精神的にも肉体的にも、やっぱりプレッシャーが大きいですから」[24]
一覧

開催時期・期間については、各記事または「過程」節を参照。

回開催年タイトル開票イベント会場開票イベント
司会第1位メンバー
(選出回数/得票数)選抜メンバーによるリリース曲


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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