AIR_(ゲーム)
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AIR
ジャンル
恋愛ファンタジー
ゲーム
ゲームジャンル恋愛アドベンチャーゲーム
対応機種Windows 95/98/Me/2000CD版)
Windows 98/Me/2000/XPDVD版)
Windows 2000/XP/Vista/7(PCメモリアル)
ドリームキャスト
PlayStation 2
PlayStation Portable
PlayStation Vita
iOS
Android
Nintendo Switch
ゲームエンジン[PC]AVG32(17M)[1]
[PC SE版]RealLive[1]
発売元[PC/Android/iOS]Key/ビジュアルアーツ
[DC/PS2]NECインターチャネル
(現インターチャネル

[PSP/PS2[注 1]/PS Vita/Switch]プロトタイプ
キャラクターデザイン樋上いたる
音楽折戸伸治戸越まごめ麻枝准
発売日[PC18禁]2000年9月8日
[PC全年齢]2001年7月27日
[DC]2001年9月20日
[PS2]2002年8月8日
[DVD版18禁]2005年4月8日
[PS2廉価版]2005年9月1日
[PSP]2007年11月22日
[PCメモリアル]2010年5月28日
[Android全年齢版]不明
[iOS/Android18禁版]2013年5月2日
[PS Vita]2016年9月8日
[Switch]2021年9月9日
レイティングソフ倫 18禁・一般ソフト作品
(便宜上全年齢対象)
[PS2/PSP/PS Vita]CERO:C(15才以上対象)
[iOS]12+
コンテンツアイコン[PS Vita]セクシャル[2]
キャラクター名設定[PC]可
画面サイズ[PC]640×480 16bit
[PSP]480×272

アニメ
アニメ
原作Key / Visual Art's
監督石原立也
シリーズ構成志茂文彦
脚本志茂文彦
キャラクターデザイン荒谷朋恵
音楽折戸伸治、戸越まごめ、麻枝准
アニメーション制作京都アニメーション
製作翼人伝承会
放送局BS-i、TBSチャンネル、テレビ埼玉
放送期間2005年1月6日 - 3月31日
話数12話+特別編2話+総集編1話

映画
映画
原作Key / Visual Art's
監督出崎統
脚本中村誠
キャラクターデザイン小林明美
音楽周防義和
制作東映アニメーション
封切日2005年2月5日
上映時間91分

テンプレート - ノート
プロジェクト美少女ゲーム系アニメ漫画ライトノベル
ポータルコンピュータゲームアニメ漫画文学ラジオ

『AIR』(エアー)は、Keyが制作した2作目の恋愛アドベンチャーゲーム、およびそれを原作としてメディアミックス的展開がなされたアニメコミックなどの作品群。前作『Kanon』と同様に少年少女の恋愛劇に不可思議要素を絡めたアドベンチャーゲームであり、シナリオが感動に特化した泣きゲーとして支持を集めた。
概要

Windows用ゲームとして2000年9月8日に18禁初回版が、2001年7月19日に18禁通常版が、7月27日に全年齢対象版が発売された。また、2005年4月8日に全年齢対象版に含まれたイベントCGを追加したWindows用DVD-ROM『AIR Standard Edition』(18禁)が発売された。2010年5月28日には、Windows VistaとWindows7への対応版(全年齢対象)が『AIR メモリアルエディション全年齢対象版』の名称で発売された。

前作『Kanon』と同様に少年少女の恋愛劇に不可思議要素を絡めたアドベンチャーゲームであり、シナリオが感動に特化した泣きゲーとして支持を集め[3][4]、2000年度の年間セールスで10万本を超える大ヒットとなった[5]。家庭用版のみヒロインの声が付き、更にPS2版以降主人公に声が付いている。コンシューマー機への移植では2001年9月20日にドリームキャスト版(全年齢対象)、2002年8月8日にPlayStation 2版(全年齢対象)が発売された。2005年9月1日には、PlayStation 2用ベスト版(廉価版CEROレーティング15歳以上対象)が発売された。プロトタイプよりPSP版が2007年11月22日に発売された(データインストール機能が搭載された、初のゲームとなった)。さらにソフトバンクモバイルSoftBank 3GNTTドコモFOMA向けにも配信されている。発売時期は不明だが、ビジュアルアーツアプリポータルにて、Android向けの全年齢版AIRが発売された。値段はDREAM編、SUMMER,AIR編(共に音声あり)、セットの音声無しが800円、セットの音声ありが1,400円である。2013年5月2日にはAndroid18禁版(音声無し)とiOS全年齢版(リリース時は音声無し、のちアップデートでフルボイス対応)が発売された。また、プロトタイプより2016年9月8日に外伝小説「初空の章」を加えたPlayStation Vita版が発売、2021年9月9日にはNintendo Switch版が発売[6]

発売以降しばらくはコンシューマ版への移植や各種アンソロジーコミック以外にはほとんどメディアミックス的展開がなされなかった。ファンによる同人活動も前作の『Kanon』と比較すると低調であったと更科修一郎は指摘している[7][8]。しかしながら、発売後4年経過した2004年になって、コミックの連載が開始された他、翌2005年には京都アニメーションによるTVアニメ化がなされ、BS-iにて全12話、総集編と特別編前後編が放送、東映アニメーションによる劇場映画化がなされた。このように長く間が空いたにもかかわらずメディアミックス展開されるのは、同手法が広まってからでは、特にゲームを大元にするものとしては稀なケースである。
ゲーム内容

シナリオは第一部「DREAM編」・第二部「SUMMER編」・第三部「AIR編」の三部構成となっている。

第一部は現代が舞台であり、主人公であるさすらいの人形遣いの青年(国崎往人)が、海辺の田舎町で偶然出会った少女達と紡ぐひと夏の物語が描かれる。ゲームの進行は、プレイヤーが選択肢を選びながら男性主人公がヒロインを攻略するというもので、一般的な美少女ゲームと同様である。

第二部では、千年前の夏が描かれ、第一部での主人公とヒロインの間の運命的なつながりが暗示される。第二部以降は、通常の美少女ゲームでは存在する「選択肢による分岐」や18禁シーンがほとんど存在することなくストーリーが進む。

第三部では、現代に戻って第一部と同じ時間・場所が舞台となり同じ物語が反復されるが、プレイヤーの視点は国崎往人ではなくカラスの「そら」となっており、その視点から第一部での往人と観鈴の物語を傍観することになる。

本作の第一部・第二部・第三部に相当するないし類似するゲーム構成は麻枝准がシナリオを担当したほかの美少女ゲームにも散見される。
登場人物

PC版や一部の携帯端末版は声が収録されていないため、声優はそれ以外のキャスティングを記載している。
DREAM編 / AIR編
国崎 往人(くにさき ゆきと)
声 -
緑川光(ゲーム/映画/ドラマCD)/ 小野大輔(TVアニメ)本作の主人公。念を込めたものを自由に動かす力「法術」[注 2]により古ぼけた人形を動かす芸を糧にさすらいの一人旅をしている。目的は少年時代に亡き母から聞かされた「この空のどこかにいるの生えた少女」に出会うことだが、必死に捜し求めているわけではなく、頭の片隅に留めている程度。ある日、田舎町に辿り着いた往人は、3人の少女と出会う。やがて彼は町の中に住んでいる女性たちに惹かれていくことになる[9]。観鈴に目つきの悪さを指摘されるようなぶっきらぼうな態度、物言いではあるが、本当は心優しい青年。身長は高く185cm。小さい頃から旅をしているため、稀に一般常識に欠けている部分をのぞかせるときもあるが、思考は比較的常識的な方である。好物はラーメンセットだが、ヒッチハイク同然の生活を送る自称「旅人」だけに、食べ物に関しては機敏な反応を見せる。。空腹が最大の敵でボウリングのボール大のおにぎりですら完食するほどである。食事の直後以外は常に空腹であると言っても過言ではない。
神尾 観鈴(かみお みすず)
声 -
川上とも子/ 真田アサミかぎなど7月23日生まれ。身長159cm、体重46kg。スリーサイズはB83/W55/H82。本作のヒロイン。本名は橘 観鈴(たちばな みすず)。往人が最初に出会う少女。少々浮世離れしているが、いつもにこにこと笑っている明るくて素直な少女。叔母の晴子と二人暮らしで、仕事で忙しい晴子に代わり家事を切り盛りしている。通っている学校の友人があまりいないため、旅行者である国崎に声を掛けた。成績は良くない上に遅刻も多いので補習の対象になっている。子供の頃から恐竜好きで、恐竜のぬいぐるみ、グッズ類を収集している。困ったことがあると恐竜のように「がお...」と言うのが口癖だが、晴子には禁止されている。往人の意地悪な態度や言葉に対して「どうしてそういうことするかなぁ」と独特なイントネーションでぼやくのも口癖。「にはは」と声を出して笑う。好きなジュースは、武田商店の店頭の自販機で売られている「どろり濃厚 ピーチ味[注 3]」や、類似品の「ゲルルンジュース」。幼い頃に母親を亡くしており、また友達を作ろうとすると癇癪を起こす癖を持つ、大勢の人の中にいることができない為に彼女の父親は親戚の晴子がいる田舎町で面倒を見てもらうようになった。しかし、晴子も仕事が忙しく一定の距離を置いて生活しているせいで、観鈴の孤独感が大きくなる原因になってしまう。実は、神奈備命の生まれ変わりの人間で、人間達に掛けられた呪いのせいで、幼い頃に友達を作ろうとしたがその人を弱らせ死なせてしまった過去から癇癪を起こす原因になってしまう。また、翼人の魂は膨大な規模があり、翼人(神奈)の魂を受け継いだ人間は、その重さに耐え切れず若くして命を落としてしまう。AIR編で往人の活躍でようやく呪いが解除され、晴子と一緒に暮らせるようになるも、翼人の魂の影響により、記憶が曖昧になり晴子のことを忘れるようになり、運悪く父親の敬介に今の状態になっていることを知られてしまい、敬介は大病院に彼女を連れて行こうとするも、晴子は3日だけ待ってくれと懇願する。その際に、翼人の力によりなんとか晴子のことを思い出し晴子と過ごした3日間が観鈴にとっての「幸せな記憶」となる最期は晴子とカラスのそらに見守られながら、1000年にも続く、翼人の呪いを終わらせ病床から無理して浜辺に晴子と車椅子で来た観鈴は、「もうゴールしてもいいよね…」と言い残し息を引き取る。テーマ曲[注 4]は「夏影 -summer lights-」。
霧島 佳乃(きりしま かの)
声 -
岡本麻見 / 武田彩良(かぎなど)6月12日生まれ。身長156cm、体重45kg。スリーサイズはB82/W53/H80。観鈴・美凪とは、学年が1つ下。魔法を使えるようになるために、右手に巻いた黄色いバンダナを外さない、明るく元気な少女。両親は他界しており、往人が辿り着いた街の繁華街で開業医を営む姉の聖と2人暮らしをしている。友人は多く、クラスメイトから「かのりん」と呼ばれている。友人たちに「友人1号」「隊員2号」などの「役職」を思いつくまま割り振るため、混乱をきたすこともある。クラスで飼育委員を務める。謎の毛玉生命体(本人曰く、)ポテトと仲が良く「ポテト語」を解する。料理は外見こそ普通だが、味は非常に不味いといった代物を作るため、家事全般は姉の聖が全て行っている。テーマ曲は「水たまり -puddle-」。
遠野 美凪(とおの みなぎ)
声 -
柚木涼香12月22日生まれ。身長169cm、体重48kg。スリーサイズはB85/W58/H84。天文部部長で、観鈴とはクラスメート。成績は学年トップクラス。普段は物静かで感情をあまり表に出さないが、実はあふれる母性愛を持ち、穏和な性格の美少女。往人の問いかけにも即答せず、ボケた回答を小声で返す。反面、鋭く深いコメントを出すことも多い。料理、裁縫は抜群の腕を持つ。趣味は天体観測と読書、みちると過ごす時間。廃駅でみちると一緒にいることが多い。父親はかつて駅長をしていた。部員が美凪ひとりである、天文部の部長を勤める。お米が大好きで、「進呈」と書いた封筒に入れた「お米券」を大量に常備し、折に触れては往人たちに配布しようとする。テーマ曲は「虹 -prism-」。
神尾 晴子(かみお はるこ)
声 -
久川綾11月3日生まれ。身長168cm、体重48kg。スリーサイズはB88/W57/H85。観鈴の母方の叔母。(母である郁子の妹)おっとりのんびりの観鈴とは対照的な、アクティブで関西弁で大酒呑み豪放磊落な性格。バイク(アニメでは赤のドゥカティ・モンスター [10]。)による飲酒運転の常習者で、家に帰るときは納屋に突っ込んで停車する。観鈴のことは心配しているものの一定の距離を置いて生活している。観鈴を置いて逃げた親戚の橘敬介に観鈴を押し付けられた。AIR編では、観鈴を冷たく当たっていると往人に説教されたことをきっかけに、一念発起して観鈴を自分の養女にするために父方の家に行ってまで直談判しようやく認めてもらい、観鈴と本気で向き合うようになる。TV版でもラフな普段着を好んでいたが劇場版では更に露出度の高い恰好となっており、乳首丸見えのネグリジェを寝間着として使っている。
霧島 聖(きりしま ひじり)
声 -
冬馬由美1月3日生まれ。身長172cm、体重50kg。スリーサイズはB87/W59/H86。佳乃の姉。霧島診療所を開設している。また外科医ではないのに常にメスを隠し持っており、緊急時の武器、あるいは包丁の代用品として駆使する。
みちる
声 -
田村ゆかり生年月日は不明。身長145cm、体重39kg。スリーサイズはB72/W49/H70。美凪の親友の少女。口癖は「わぷっ」「にょわ」等。また往人のことをフルネームで呼ぶ。美凪のことが大好きで、いつも側にいようとする。一方、往人に対しては初対面から喧嘩腰で、特技の鳩尾蹴りにより、往人をしばしば行動不能に追い込む。テーマ曲は「てんとう虫 -bug walk-」。
ポテト
声 - 今野宏美佳乃と仲が良い、人間の言葉を理解する謎の犬型毛玉生命体。一応犬。口癖(言語)は《ぴこ》打たれ強く蹴られ強く流され強い。抜群の帰巣本能と強靭な生命力に主人公たちが驚愕する場面が多々ある。
橘 敬介(たちばな けいすけ)
声 - 三木眞一郎(ゲーム/映画/ドラマCD)/ 津田健次郎(TVアニメ)時折、神尾家を訪問する男性。


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