ADKホールディングス
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この項目では、ADKグループの統括会社について説明しています。その他の用法については「ADK」をご覧ください。
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株式会社ADKホールディングス
ADK Holdings Inc.
本社が入居する虎ノ門ヒルズ森タワー
種類株式会社
略称ADKHD
本社所在地 日本
105-6312
東京都港区虎ノ門一丁目23番1号
虎ノ門ヒルズ森タワー
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度40分00.47秒 東経139度44分57.87秒 / 北緯35.6667972度 東経139.7494083度 / 35.6667972; 139.7494083座標: 北緯35度40分00.47秒 東経139度44分57.87秒 / 北緯35.6667972度 東経139.7494083度 / 35.6667972; 139.7494083
設立2018年6月14日[1]
(株式会社BCJ-32)
業種サービス業
法人番号6010001192689
事業内容グループ全体戦略・運営方針の立案ならびに事業会社の管理・監督、およびグループのバックオフィス機能などを提供する純粋持株会社
代表者代表取締役社長兼グループCEO 大山俊哉
資本金1億円
(2022年12月31日現在)[2]
発行済株式総数12株
(2022年12月31日現在)[2]
営業利益34億200万円
(2022年12月期)[2]
経常利益26億9300万円
(2022年12月期)[2]
純利益26億8900万円
(2022年12月期)[2]
純資産420億8500万円
(2022年12月期)[2]
総資産1143億8400万円
(2022年12月期)[2]
従業員数連結2,436人(2023年9月時点)
決算期12月31日
主要株主BCJ-31 100%
主要子会社

ADKマーケティング・ソリューションズ 100%

ADKクリエイティブ・ワン 100%

ADKエモーションズ 100%

関係する人物稲垣正夫(創業者)
外部リンク ⇒www.adk.jp
特記事項:2019年1月1日に株式会社BCJ-32より商号を変更。
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株式会社ADKホールディングス(エイディケイホールディングス、: ADK Holdings Inc.、略称: ADKHD)は、広告代理店業務を中核とする日本の純粋持株会社ベインキャピタル傘下である株式会社BCJ-31の完全子会社。

2019年1月1日に株式会社アサツー ディ・ケイ(略称:ADK〈エイディケイ〉[注 1])の企業組織再編により、同社のグループ統括業務を承継し発足した。
概要

日本の広告市場において、電通グループ博報堂DYグループに次ぐ第3位の売上高(単体ベース)の総合広告代理店グループである。中華人民共和国新華社などとも業務提携関係にある。欧州(イギリスフランス)、アジア(タイ王国大韓民国)、アメリカ合衆国アラブ首長国連邦などに現地法人合弁会社を置き、海外市場へも広く展開している。

世界最大の広告代理店グループのWPPグループ(イギリス)と約20年にわたって資本・業務提携関係にあったが、2017年にベインキャピタルによる株式公開買付けが成立。WPPとの資本・業務提携は解消された。2018年3月にベインキャピタル主導で上場廃止となり、数年後の再上場を目指している。
沿革

株式会社旭通信社は、1956年に稲垣正夫が中心となり、社員4人で設立された。略称は「あさつう」(ASATSU)。当初は雑誌広告取扱代理店として設立された。「大手と同じことをしていてもだめだ」との方針のもと、雑誌広告に申込ハガキや資料請求ハガキをつける、婦人誌付録家計簿に広告スペースを設けて買い切る、目次の内袖広告の枠を開発するなど、前例のないアイデアを次々に実現して業績を伸ばした。また週刊誌創刊ブームや証券投資ブームの広告需要も追い風となり「雑誌のアサツー」と呼ばれた。一方でまだ少なかった子供向けテレビ番組の取り扱いや、国産アニメーション作品の企画制作を開始。1959年に米国アニメ「珍犬ハックル」、1963年に雑誌漫画のアニメ化作品「エイトマン」[3]、1965年「スーパージェッター」、1968年「巨人の星」を手がけるなど、現在のコンテンツビジネスの先駆け的な存在となり、業務を拡大[4]した。1960年代後半にクリエイティブ部門とマーケティング部門を設立し、1972年「マジンガーZ」に関連してイベント、ノベルティ、プレミアムを幅広く手がけるなど、メディア取次代理店から総合広告会社への業務拡大を行なった。1976年に子供マーケティング調査を実施したり、1979年「ドラえもん」放映を開始して国民的アニメに育てるなど、アニメに強い総合広告会社としての体制が整っていった。1988年春以降放送開始の国内アニメ・特撮作品には、略称のASATSUが使用されていた[注 2]

1984年、BBDOへの出資、持ち合いを実施。当時、電通がヤング・アンド・ルビカム、博報堂がマッキャン・エリクソンという「王者同士」の合弁は誕生していた中、日本で10位そこそこの代理店の代表として稲垣がマンハッタンに乗り込み、ペプシやアップルを担当していたBBDOとの「提携」ではなく「資本の出し入れ」を決めた[5]

1987年には、広告業界では初めて旭通信社(当時)が東京証券取引所に上場し、1990年に広告会社としての初の一部上場を果たした。また、幅広い人脈を生かしていちはやく中国へ進出し、1991年に中華人民共和国の新華社と業務提携。

1996年、デジタルガレージを率いる伊藤穰一(Joi)と旭通社員の横山隆治などが起案者となり、博報堂、旭通、第一企画、読売広告社、I&S BBDO、デジタルガレージによって、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)を設立。その後2001年にナスダック・ジャパン(現JASDAQ)に株式上場を実現した[6]

1998年には、BBDO(オムニコムグループ)との提携を解消、イギリスのWPPグループと資本・業務提携を行い、その後2017年までWPPグループとして資本・業務提携を継続した。

第一企画株式会社は、旭通信社の5年前である1951年に第一企画宣伝株式会社(代表・境直哉)として銀座に設立された。ラジオ放送開始と同年であり、当初はラジオ広告取扱代理店だった。10年後の1961年に第一企画株式会社へ商号変更された[7]。民放初放送となる「三菱大相撲」、「ロッテ歌のアルバム」、「大正寄席」などを手がけ、「電波の一企」「テレビの一企」と称された。その頃からTVCMのクリエイティブ強化を行い「企画の一企」と称されるようになった。

雑誌やアニメが強い旭通信社とは対照的に、第一企画は企画・マーケティング領域に従来から定評がある広告代理店であり、1971年にはメディアプランニングシステムを構築、1975年にはNY事務所を設立、1976年にDDBと業務提携するなどを行なった。

また、1985年のTVCM「エリマキトカゲ」、ラジオCM「1秒の言葉」がACC・CM大賞、1988年のTVCM「麒麟伝説シリーズ」がACCグランプリ賞を受賞するなど、クリエイティブや企画で実績を積み上げた。

アジア法人を次々と設立して、1996年には株式店頭公開を行なった。1997年には国内初のインターネット調査パネル「KNOTs」[8]をリリースするなどの先進的な取り組みを行った。

アサツー ディ・ケイは、1999年1月1日に当時売上規模で国内3位だった旭通信社と7位だった第一企画が合併して発足した。旭通信社時代から引き継いだアニメコンテンツに強みを持つ。その歴史は古く1963年11月8日から放映された『8マン』にはじまり、それ以降『ドラえもん』シリーズに代表される藤子アニメなどの多くの作品の製作に加わっている。第一企画から引き継いだ『妖怪人間ベム』の派生作品では原作にADKの社名が単独でクレジットされている(『BEM』以降の作品は後述のADKエモーションズに継承)。

2002年にそれぞれの旧本社を集約する形で、東京都中央区築地のADK松竹スクエア[注 3](現・銀座松竹スクエア)へ本社を移転。そのほか、分散していたオフィスも統合された。その関係から、ADK松竹スクエアは大手広告会社を扱ったテレビドラマ『サプリ』などの撮影の舞台になった。

2006年9月にセプテーニとの合弁によりe-マーケティングソリューション事業を手がける子会社エイエスピーを設立。セプテーニが培ってきたソリューション系メディアにおける提案や運用に関するノウハウと、ADKがもつ総合広告代理店としての企画力を融合させ、新しいインターネットマーケティングソリューションをADKの顧客へ提供すると発表した。セプテーニにとっては新たな販路の開拓が、ADKにとってはインターネット広告に関する提案力のさらなる強化がそれぞれ見込まれるとともに、中長期的には、両社のインターネット広告市場における競合優位性の確保を図ることが目的[9]

2006年8月4日、デジタルガレージ電通サイバー・コミュニケーションズ(CCI)、アサツーディ・ケイ(ADK)が共同で、新会社「CGMマーケティング」を設立[10]した。 デジタルガレージの子会社でブログ検索サービスを提供するテクノラティジャパンの検索技術を活用した、CGM広告配信ネットワークの構築や、デジタルガレージのグループ企業である価格比較サイト「価格.com」、旅行の口コミサイト「4travel.jp」、食べ物に関する口コミサイト「食べログ.com」をはじめ、すでにデジタルガレージと事業提携しているシックス・アパートやグループ外のCGM運営企業とも連携し、新しいインターネットマーケティングの提案をしていくとした[11]

その後、2008年1月にはTwitter社とデジタルガレージが資本業務提携し、2008年4月にTwitter日本語版サービスがスタートした[10]流れを受けて、CGMマーケティング(デジタルガレージ・電通・ADK・CCI)がTwitterマーケティングに関する説明資料を用意したうえで積極的な企業利用を誘致[12]したり、日本の携帯電話向け Twitter 公式サイトを2009 年 10 月に β 版として立ち上げた。モバイルタイアップ広告を始めとした広告ラインナップを2010年8月2日から正式販売するなど、初期Twitterの広告開発やマーケティング活用などを促進する取組みを推進した[13]

2008年1月、子会社2社を統合して「株式会社ADKダイアログ」を設立。インドに合弁会社「ADK-FORTUNE PVT. LTD.」設立。

中国・上海に「旭通(上海)展覧広告有限公司」を、ロシア連邦の首都モスクワに駐在員事務所を設立。

2010年3月、清水與ニが代表取締役社長に就任。

同年9月、グロヴァレックス社とともにサイトパトロール「キキコミ」のサービスを開始。インターネットコミュニティのユーザー投稿を24時間365日、目視でチェックし、パトロール結果の抽出から企業活動の改善戦略立案までを行うサービス。専門の担当者が文脈を読み取りながらサイトをモニタリングして、「隠語」や「縦読み」「逆説的表現」などの特殊例の漏れを防ぐとしている[14]

2011年8月、「株式会社ADKデジタル・コミュニケーションズ」設立。

2013年3月、植野伸一が代表取締役社長に就任。

2014年6月16日、虎ノ門ヒルズ森タワーに移転。移転後の本社オフィスは「パワー・アイデア・キャンプ」と称しており、キャンプのようなオフィスに強い「個」が集い刺激しあってアイデアを生み出す場を目指す、としている。13階受付ロビー階には、藤子・F・不二雄ミュージアムを制作した乃村工藝社藤子プロ監修による「ドラえもん会議室」などを備える[15]

創業以来、稲垣正夫が社訓として「全員経営」を掲げている。2014年の虎ノ門ヒルズ移転およびコーポレート・アイデンティティ刷新に伴い、長期ビジョン『VISION2020』を制定して、「コンシューマー・アクティベーション・カンパニー」を標榜している。また「従来の広告ビジネスの枠を超えてビジネスを拡大していく」としている。

2017年12月13日、米ベインキャピタル傘下のビーシーピーイー マディソン ケイマン エルピーがTOBにより株式の87.05%を取得[16][17]、WPPグループは全保有株式を売却し、同社との資本・業務提携は解消された[18]

2018年3月16日付で上場廃止となり、3月22日付で株式併合が行われ、ビーシーピーイー マディソン ケイマン エルピーの完全子会社となった[19]

同年5月15日、早稲田大学と学術交流協定を締結[20]

同年10月18日、インターネットメディア「POSTAD」を創刊。


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