ACS
Actividades de Construccion y Servicios, S.A.
マドリードの本社
種類公開会社
市場情報BMAD: ACS
ACS(スペイン語: Actividades de Construccion y Servicios S.A.、通称Grupo ACS, ACSグループ)は、スペイン・マドリードに本部を置く総合建設会社。多数のグループ会社を傘下に持ち[1]、国際展開では世界1位のインフラ・エンジニアリング企業となっている[2]。マドリード証券取引所上場企業(BMAD: ACS)。 1970年代にスペイン道路協会(Asociacion Espanola de la Carretera)のトップを務めたフロレンティーノ・ペレスが、1993年に建設会社OCP Construcciones S.A.のVice Presidentに就任後、企業買収による積極経営を開始し、1997年に同業のGines Navarro Construcciones S.A.と合併することによりACSを設立した。ACS設立に際してペレスはCEOに着任し、以降、レアル・マドリード会長としても知られるペレスによる運営が続いている[3]。2002年、ペレスがかつて勤務していた建設会社のDragados S.A.(1941年設立)を買収し傘下とし[4]、2007年4月にドイツに本拠を置く世界的建設会社のホッホティーフ(Hochtief AG)の株式の25%を購入し、2011年には同社への出資比率を過半数に引き上げ、事実上の傘下におさめた[5]。 ACSの事業は大きくConstruction(道路・鉄道・ビル等の土木・建設工事)、Industrial Services(電力・ガス・通信・水道インフラ等のエンジニアリング)、Services(その他事業)の3つに分かれるが、このうちConstructionとIndustrial Servicesの分野では、南北アメリカ(特にアメリカ合衆国)が欧州を上回り、最大の割合を占めている[6]。 電力や再生エネルギー事業を行うMaetel(正式社名はMaessa Telecomunicaciones Ingenieria Instalaciones y Servicios S.A.)は、サラゴサに本拠を置くACSのグループ会社(100%子会社)の一つである[1]。日本法人「Maetel Japan株式会社」「Maetel Construction Japan株式会社」を東京(西新橋)に置き[1]、茨城県鉾田市や三重県松阪市の太陽光発電所の施工実績を持つ[7]。
沿革
主なグループ会社
Dragados S.A.(スペイン・マドリード)
Hochtief AG(ドイツ・エッセン)
Iridium Concesiones de Infraestructuras S.A.(スペイン・マドリード)
CIMIC Group(オーストラリア・ノースシドニー)
Turner Construction Company(アメリカ合衆国・ニューヨーク)
この他多数のグループ会社が存在する[1]。
主な施工物件
トーレ・アグバール(2005年完成)
ソフィア王妃芸術センター バレンシア別館(2005年完成)
トーレ・カハ・マドリッド(2008年完成)
LGVペルピニャン-フィゲラス線(2009年完成)
AVE北西回廊(2011年完成)
クロスレール(2015年完成)
フォース湾斜張橋(2017年完成)
シアトルSR99地下トンネル(2017年完成)
オタワライトレール・コンフェデレーション線(2018年完成予定)
イースト・サイド・アクセス(2019年完成予定)
バスクY(2020年完成予定)
リマ地下鉄2号線・4号線(2020年完成予定)
日本におけるACS