『ACCESS II』
access の スタジオ・アルバム
リリース1993年9月22日
2013年9月11日(リマスタリング盤)
ジャンルJ-POP
時間53分14秒
レーベルファンハウス
プロデュース大里正毅
FAST ACCESS
(1993年)ACCESS II
(1993年)DELICATE PLANET
(1994年)
『ACCESS II』収録のシングル
「NAKED DESIRE」
リリース: 1993年5月26日
「MOONSHINE DANCE」
リリース: 1993年8月25日
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『ACCESS II』(セカンド・アクセス)は1993年9月22日にリリースされたaccessの2ndアルバム。発売元はファンハウス。 アルバムでは『DELICATE PLANET』に次ぐ25.5万枚のセールスを記録[1]。この作品で第35回日本レコード大賞ベストアルバム賞を受賞した。 先行シングル2曲が収録されているが、いずれもアルバム用にアレンジされた「THE ENTERPRISE MIX」として収録されており、シングルとはバージョンが異なる。 デモテープは制作されていない。楽曲が出来上がると同時にアレンジも仕上がってしまうから、貴水に渡される時にはバックトラックも出来上がっていた。貴水は「歌詞が考えやすくて、イメージも膨らませやすい」と称賛している[3]。 ミキシングはロサンゼルスでフィル・カッフェルが行った。浅倉のソロアルバム「D-Trick」の時にフィルと作業した際の音色とインパクトが忘れられなかったが為の浅倉の指名であり、浅倉は「ハードな感じに」と指示した。貴水は「歌詞はこういう内容だから」と細かいニュアンスまで指定した。「歌詞が日本語だから伝わるのだろうか」という不安があったが、自分たちが想像もしていなかった残響が表現されたのを聞いた際には「やってもらってすごくよかった」と絶賛した[3]。 マスタリングは「CDに入りきらないビット数まで、入れてしまう技術を持っている」と評判があったブライアン・ガードナーが担当した[3]。 初回限定盤にはオリジナルポストカードが2枚付属。2013年9月11日、ソニー・ミュージックダイレクトより全曲リマスタリング・Blu-spec CD2仕様で再発売された[4]。 なお、クレジット上は「作詞・作曲:AXS」と表記されているが、JASRACには井上秋緒が「I SING EVERY SHINE FOR YOU」の作詞者として登録されている。accessの楽曲で貴水博之が作詞を手掛けていないのは同曲が初。 ※カッコ内の著作者はJASRAC作品データベース検索サービスによる。CD全作詞: AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)、全作曲: AXS (浅倉大介)、全編曲: AXS。
概要
収録曲
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「NIGHT WAVE (ORIGINAL AXS VERSION)」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)4:20
2.「NAKED DESIRE (THE ENTERPRISE MIX)」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)4:44
3.「MOONSHINE DANCE (THE ENTERPRISE MIX)」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)4:48
4.「I SING EVERY SHINE FOR YOU」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)4:50
5.「JUNGLING PARTY」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)4:39
6.「LYIN' EYES (THE ENTERPRISE MIX)」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)4:56
7.「REALTIME LOVER」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)5:45
8.「ENDLESS SUMMER ?君が滲んだ夏?」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)5:34
9.「MARMALADE DAYS」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)3:59
10.「JULIET」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)4:34
11.「S-MILE GENERATION」AXS (貴水博之※#4以外、井上秋緒※#4のみ)AXS (浅倉大介)5:05
合計時間:53:14
楽曲解説
NIGHT WAVE (ORIGINAL AXS VERSION)
ベース・ギターのパートは殆どサンプリングで制作された。ドラムのパートもループのリズムをシーケンサーの中でつなぎ合わせる形で作られた[3]。元々ニッポン放送『伊集院光のOh!デカナイト』オープニングテーマとして制作された。そのタイアップに対応して、「電波の速さで、人と人との気持ちが通じ合えたらいいな」というテーマで歌詞が作られた。放送されたバージョンとは一部歌詞が変更されている[3]。
NAKED DESIRE (THE ENTERPRISE MIX)
シングルバージョンでは16ビートを感じる仕上がりにしているが、本作では8ビートを意識したハードなアレンジを志向し、ギターのパートを前面に押し出した[3]。
MOONSHINE DANCE (THE ENTERPRISE MIX)
シングルバージョンよりも広がりと奥行きを考え、ギターのハードさも加味しつつ、且つ硬質できらびやかなシンセサイザー中心のアレンジにした[3]。
I SING EVERY SHINE FOR YOU
8分の6拍子の楽曲を作りたいと思って制作された。実際に聞くと4分の3拍子にも聞こえるバラード[3]。歌詞のテーマは「心の移り変わり」「何かの理由で出会えない」「訳があって離ればなれになっていても、気持ちは通じ合っていたい」をテーマにしている[3]。
JUNGLING PARTY
全体的にサンバを意識してアレンジした曲[3]。歌詞は「都会」に「ジャングル」等今まで使ったことのない言葉を意識的に使うようにした[3]。サビのボーカルは2人の掛け合いになっている[3]。
LYIN' EYES (THE ENTERPRISE MIX)
ラップのパートは、シングルバージョンより加工されていない[3]。ロサンゼルスのスタッフ達に評判が良かった[3]。
REALTIME LOVER
歌詞は「願望の世界には中々手を伸ばさないけど、実際に手を伸ばす」シーンを意識した[3]。
ENDLESS SUMMER ?君が滲んだ夏?
歌詞は「失恋」をテーマにしているが、生々しい内容にせず、「夏の思い出等の大切な物を失う時の悲しさ」を表現する様にした[3]。
MARMALADE DAYS
16ビートでもなく、3連でもない、変わったリズムを打ち込みで開発した[3]。間奏は「ジャジー」「大人の世界を覗く様な」感じを意識した[3]。歌詞は「大人に近づく時に、一つずつ忘れてしまうから、大事に持ち続けていたいもの」をキーワードにしている[3]。アウトロは歌詞の内容の続きを会話劇で表現している[3]。
JULIET
普段より変わったアクの強い音色を打ち込み、思いついたフレーズを全部入れた後に、後から追加したり消したり等の編集を繰り返した[3]。