ACCA13区監察課
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ACCA13区監察課
ジャンル
群像劇
漫画:ACCA13区監察課
作者オノ・ナツメ
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌月刊ビッグガンガン
レーベルビッグガンガンコミックススーパー
発表号2013年vol.7 - 2016年Vol.11
発表期間2013年6月25日 - 2016年10月25日
巻数全6巻
話数全37話
漫画:ACCA13区監察課 P.S.
作者オノ・ナツメ
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌月刊ビッグガンガン
レーベルビッグガンガンコミックス
発表号2017年vol.1 - Vol.11
発表期間2016年12月24日 - 2017年10月25日
巻数全2巻
アニメ
原作オノ・ナツメ
監督夏目真悟
シリーズ構成鈴木智尋
脚本鈴木智尋
キャラクターデザイン久貝典史
音楽高橋諒
アニメーション制作マッドハウス
製作ACCA製作委員会
放送局TOKYO MXほか
放送期間2017年1月10日 - 3月28日
話数全12話
OVA:ACCA13区監察課 Regards
原作オノ・ナツメ
監督夏目真悟
脚本鈴木智尋
キャラクターデザイン久貝典史
音楽高橋諒
アニメーション制作マッドハウス
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『ACCA13区監察課』(アッカじゅうさんくかんさつか)は、オノ・ナツメによる日本漫画作品。『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2013年vol.7(2013年6月25日発売)から[1]2016年Vol.11(2016年10月25日発売)まで連載した後、同誌にて2017年Vol.1から同年Vol.11まで番外編『ACCA13区監察課 P.S.』(アッカじゅうさんくかんさつか ピーエス)が連載された。単行本は本編が全6巻、番外編が全2巻。
あらすじ

かつて、12の地区による一斉クーデターが起こり、各地区ごとによる自治が認められた経緯があるドーワー王国は、現在13の自治区から構成されている。クーデター後、警察、消防、医療機関などを傘下に置く国家行政機関・ACCA(アッカ)が設立され、その監察課は各自治区のACCA支部の業務が適正に遂行されているかを監視していた。

"もらいタバコのジーン"の異名を持つ監察課の副課長ジーン・オータスが、いつものように首都・バードン市のACCA本部に出勤すると、ACCA5長官会議で「監察課の廃止」が決定していた。突然の決定に困惑する本部局員たちを後にして、視察へ出発したジーンは、ACCA支部の巡査による不正と、ACCA本部監察課員の隠蔽を見抜き摘発する。監察課の不祥事で組織解体に拍車がかかると思われたが、不正を見抜いたのも監察課であるため、その重要性が再認識され監察課の存続が決まった。

監察課廃止を強く主張してきたグロッシュラー長官は、この件でなぜか存続派に転じる。グロッシュラーはジーンにとある疑いを抱き、内務調査課に密かにジーンの調査を命じる。調査を行うのは、内務調査課の覆面局員「クロウ」こと、学生時代からのジーンの親友ニーノであった。
登場人物

声はアニメ版の声優、演は舞台版の俳優。
主要人物
ジーン・オータス
声 -
下野紘 / 演 - 荒木宏文ACCA監察課副課長。乗り物が苦手な課長に代わって、13区すべての支部の監察を短時間でこなすよう命じられるが、苦も無く淡々と業務をこなしている。番外編2巻にて監察課課長に就任。タバコには高額課税が課されており、安月給のACCA局員が簡単に入手できるものではないが、人からたばこを贈られることが多く、「もらいタバコのジーン」というあだ名がつけられている。バードン中心街のセレブマンションの管理人をしており、最上階の管理人室に妹と住んでいる。同マンションに住んでいる企業社長らからカタログを預かり、視察の際、各区に置いてきてマージンを副収入として得ている。自覚はないが、秘密主義っぽいところがあるとよく言われ、学生時代から孤立していることが多かった。そんなときに声をかけてきたニーノが数少ない友人である。13年前に起きたペシ?ロックス間の列車事故で両親を亡くしている。その際のグロッシュラーの行動に矜持を感じACCA局員を志す。グロッシュラーと同じ志を持って本部長の座に就いたモーヴに組織人としても女性としても惹かれていたが、二人でクーデターへの対策を話し合うさなか、二人がともに信頼するグロッシュラーの話に及び「自分が失恋しているのはわかっている」と彼女の背を押した。
ロッタ・オータス
声 - 悠木碧ジーンの妹。学生。兄や兄の友人であるニーノとは仲が良い。スイーツが好きで、学校の帰りなどにスイーツの店に立ち寄っていることが多い。マンションの管理業務のほとんどをこなす。自身に危険が迫ったときも逃亡の際に携行するお菓子やお茶の準備を始めたり、侵入者に窓が壊されることを心配をしたりする天真爛漫な性格。幼いころはニーノに憧れており、告白もしたが、真剣な顔で断られ、彼には何か理由があると察して身を引いた。
ニーノ
声 - 津田健次郎、芽衣(幼少時代) / 演 - 丘山晴己ジーンの高校時代からの友人。元探偵のフリー記者。チョコレートが好き。正体はACCA内務調査課の覆面局員「クロウ」。グロッシュラーの指令によりジーンを監視する。実は父親(声 - 興津和幸)がアーベントの部下であり、グロッシュラーの指令を受ける前から、父親と共にオータス一家を見守っていた。そのため、グロッシュラー以外の人物にもジーンに関する報告をおこなっている。また、ジーンに危険が迫ったときはそれとなく助けている。ジーンが高校に入学したとき、既に成人していたにもかかわらず、父親の命令で高校生に変装してジーンと同じ高校に編入した。そのため、表向きはジーンと同年代だが、実際はジーンより10歳も年上である。ACCAによるクーデター未遂事件の後、オータス兄妹の存在が王家に公認され、国王が兄妹と会うことが自由となったため、国王への報告義務が消滅。これに伴い、アーベントより任務からの解放を告げられて、内務調査課を辞職しカメラマンに転職した。
ACCA本部
ACCA監察課
ジーン・オータス
監察課副課長。
#主要人物を参照。
オウル
声 - 上田燿司 / 演 - 川本成監察課課長。乗り物酔いがひどいため、地方への視察は全てジーンに任せている。そのことを気にしており、ジーンやロッタには常々謝罪している。彼の正体はジーンとロッタの母親であるドーワー王家第二王女シュネーの側近だったアーベントで、ジーンとロッタが管理人をしているマンションのオーナーでもある。
ノット
声 - 前野智昭監察課員。3歳、5歳、7歳の3人の子供がいる。妻が出ていってしまったが、局員らは出ていった理由が解せないほど家庭的な人柄。ACCAによるクーデター未遂事件の後、妻とよりを戻した。
アトリ、モズ、ケリ
声 - 佐藤恵、芽衣、笹本菜津枝局員。10時と3時のおやつの時間が大好き。ジーンが他区に監察に行く際にはお土産を期待している。
ACCA5長官
スペード
声 -
大川透 / 演 - 平川和宏ヤッカラ区出身。5長官の中では唯一先代から留任している最古参。そして5長官としては数少ないACCA支部長を経験していない人物。元刑事で、就任を求めるヤッカラ区長・バカラ(当時はACCAヤッカラ支部長)との賭けに負けて5長官となった。5長官制度廃止後、一市民となり、政治の世界から身を引いた。
パスティス
声 - 緑川光 / 演 - 鷲尾昇スイツ区出身。伯爵位を持つ貴族で、伯爵位を持ちながらACCAに所属しているのは彼が唯一。伯爵位を持っていることでスイツ区支部では煙たがられており、彼を5長官としてバードンに飛ばすための実績づくりに、ごく短期間だけスイツ支部長の座に就いていた。支部長として勤め上げる気でいた彼はそれを恥辱と捉え、長官職から退いた後は「代償として区長の座を奪う」と誓っている。5長官制度廃止後、スイツ区区長となり、中央議会議員代表を住民による直接選挙で選ぶことを決定した。なお、5長官制度廃止が決定したACCA100周年式典後、即座に区長の座を奪うべく行動を開始してパインとスペードを唖然とさせた。乗り物酔いがひどく飛行機が大の苦手。
グロッシュラー
声 - 諏訪部順一 / 演 - 鈴木省吾ロックス区出身で元ロックス区支部長。監察課廃止推進派だったが、延命派に転じた。ジーンがクーデター計画に加担していると主張し、ニーノに監視を命じる。冷たい印象があるが、その実、誠実すぎるほど誠実な人柄で、ジーンやモーヴなど、その人柄に触れた局員たちに慕われている。その人柄をリーリウムに付け込まれ、ドーワー王家に対するACCAのクーデターの首謀者とされており、それがリーリウムの独善的な野望に拠ると気づいたときにはすでに引き返せないところまで来てしまっていた。ACCAによるクーデター未遂事件の後、5長官制度の廃止を申し出て、他の長官たちに了承される。当初は長官の存在自体を廃止するつもりだったが、モーヴの要請で、ただ一人の長官としてACCAに留まる。ただし、ACCAの最高責任者は本部長に変更され、長官は本部長の相談役という名誉職となった。支部長時代に隣のペシ区との境で起きた列車事故の際は、両区が責任の押し付け合いをするなか「ロックス区が全責任を負い、国鉄をACCAに編入すること」を当時の区長に説き、実現させた。
グレゴリー・パイン
声 - 安元洋貴 / 演 - 伊藤明賢ジュモーク区出身。5長官の中では他より頭2つは大きい長身だが、ジュモーク出身者としては特に大きい方ではない。喫煙者。既婚者だが配偶者には先立たれている。コロレー区の美大に通う娘がいる。前ジュモーク区支部長。ムードメーカーの素質があり、自然に人の輪の中心になっている。異例の点の多い現5長官の中にあって、「普通」を期待されて選任された、と考えている。最初期にオウルから己の正体とこれから起こるであろうクーデター騒動の全容を打ち明けられており、ACCA中枢の中では彼だけが最初からすべての事情を知っていた。もともとリーリウムを警戒していたため、暴発を避けるための措置であった。5長官制度廃止後、ジュモーク区区長となり、特産物の販路拡大に尽力する。
リーリウム
声 - 遊佐浩二 / 演 - 今村ねずみフラワウ区出身。監察課廃止反対派。ジーンはクーデターとは無関係だと主張し、グロッシュラーと対立する。柔和な笑顔を浮かべ人当たりが良さそうに見えるが、実際には笑顔と話術で他人を意のままに操ろうとする野心家。ACCAにクーデターを起こさせ、フラワウ区を中心とする新体制を構築しようと画策したが、ジーンとモーヴに計画が露見し、失敗する。その後、他の長官やモーヴにフラワウの分離独立を告げて、帰郷した。兄弟がおり、兄(声 - 井上和彦)はフラワウ区長、弟(声 - 佐藤拓也)はACCA支部長。
本部局員
モーヴ
声 -
田中敦子 / 演 - 蓮城まことACCA本部長。女性。コロレー区出身で元コロレー支部長。グロッシュラーを尊敬している。クーデターの噂について疑問を持ち、ジーンに調査を命じるが、ジーンが持ってくる情報量が少なかったために見切りをつけ、直属の部下を使って独自に調査をおこなう。その結果、ジーンに関する重大な秘密を知る。リーリウム家の陰謀を突き止め、ジーンとの入念な打ち合わせにより、クーデターを阻止する。一方で、シュヴァーンにACCAの存続を約束させることにも成功する。


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